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 家には担任の先生から電話がかかってきた。俺が親に話し、親が乗り込んできたら問題になる。そう考えたのか、単純に俺を心配したのか、真相は分からない。担任の先生はお婆ちゃん先生で、優しい先生だった。俺達を本当の孫のように扱ってくれた。お小遣いはくれなかったけれどな。

 先生は親にありのままを説明した。俺は悪くない。あいつがどうしてそんな事をしたのか理解が出来ないという。生意気? その理由にも納得出来なかった。先生は俺の事をいい子だと表現していた。つまりは他と変わらない普通の生徒だって意味だ。

 その話を聞いて、親の反応がどうだったと思う? ふざけているよな。ごめんなさい。うちの子が悪いんです。電話口で頭を下げて謝っていた。普通は逆だろ? 怒り狂ってもいいくらいだよな?

 俺以外にも被害者は多かった。あいつは特に一組の生徒を狙って虐めていた。二組の間では、怖い先生との評判はあっても、それ程嫌われてはいなかった。あいつはブレている。そう感じずにはいられないだろ? 相手を選んで虐めていた。教育に対する信念がある訳じゃない。

 ガキなりに、あいつの心が見えていた。汚い心。掃除してやらきゃと考えた。といってもな、俺のやり方は一つだ。あいつの真似をする事。虐めをする奴がいるなら、虐め返せばいい。目には目をってのは、ガキの発想なんだ。

 俺の虐めは単純だ。暴力では敵わない。言葉でも負ける。外からの攻撃。それ以外あり得ない。精神的に追い詰めればいい。そう考えた。

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