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約束しろよな。絶対だぞ。分かってる。一度だけでいいんだ。今度じゃなくてもいい。一度お前のスッピンを見たいんだ。顔の事じゃねぇぞ。心の事だ。ワンピースを着れば誰だって心がスッピンなんだよ。
この事件についての嘘は、私には明らかだった。何故なら私は、その現場にいたからだ。彼は知らないだろうが、私は全てをこの目で見ていた。彼はあいつを殺してはいない。確かにあいつを、彼は取り押さえていた。しかし、すぐに周りが彼を引き剥がし、楽屋に連れて行った。その時まだ、あいつは息をしていた。それは私だけでなく、その場の皆が確認していた。その後、あいつを取り押さえていた一人が、何かを叫んでいた。その声を聞いた後、あいつは息を引き取った。その誰かが手を下した証拠はない。しかし、私はその誰かの仕業だと確信している。当然警察にも話したが、相手にはされなかった。警察は、彼の言葉を信じた。彼は、あいつはすでに瀕死の状態だったと証言をしたんだ。取り押さえていた連中も、皆が揃って同じ事を言う。私だけがズレた証言をしていた。
彼が言うドラムスコの死についても、彼の仕業ではないと思われる。どさくさの中だったが、あいつのトドメを刺したと思われる誰かが刺したんじゃないかと私は感じている。警察の発表では、ドラムスコがあいつを殺し、あいつがドラムスコを刺した事になっているが、私は違うと信じている。確かにあの時、違う誰かの意思が働いていたように私には思えてならない。
私はその誰かを探しているが、見つける事は出来ていない。彼が嘘をついた理由も、その日の真実も、その誰かに会えばきっと、明らかになると感じている。




