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息子のお爺ちゃんは、あいつの妻からの連絡に大変困ったそうだよ。若い娘が泣きついてきたんだ。放っとけないってのが人情ってもんだろ?
会った事もない親戚を名乗るあいつの妻の言葉に、自分の義理の息子の会社を思い出した。面接が決まり、あいつは会社に向かった。嘘を並べ、なんとか義理で採用された。社長は奥さんの父からの頼みを断る事が出来なかったんだ。面接での印象はよくなかった。あいつが嘘をついている事はすぐに分かる。俺にだって分かるんだ。何人もの面接をしてきた社長には尚更だ。当時はまだ小学生だった息子にもすぐに見破られている。あいつは全身で嘘つきなんだ。
あいつは自分の親に金を出して貰い、家を建てた。二世帯住宅。半分は金を出したと言い張っていたが、現実は違う。その土地は誰の物だ? あいつが払ったのは家の金だけだ。それも半分じゃなく、そのまた半分。毎年の税金も親が払っている。けれど名義は土地込みであいつのものだ。
あいつの親も、あいつには呆れ果てている。金に汚いだけじゃない。性格も身体も汚かった。その話をし出したらキリがない。あいつの妻がしつこいくらい口にしていたよ。
気になるならあいつの妻に聞けばいい。正直、話している側も気分のよくなる話じゃないからな。
あいつは以前の会社をクビになっている。自分では会社が潰れたと言い張っていたけどな。その会社はあいつの本当の親戚の会社だった。父親の弟の会社だ。潰れたどころか、そこそこ大きな会社だ。その辺りでは有名だった。クビの理由は聞いていない。聞くまでもない。悪い事をしたのか、それまでの態度の積み重ねか、とにかく見限られたって事だ。あいつが泣きついた様子が目に浮かぶ。それでもクビは変わらなかった。
その後の職探し。あいつはまだ若いってのに、何処も雇ってくれない。あいつの態度と表情を見れば、まともな会社なら雇う気にはなれない。履歴書を見て見たかった。相当酷かったて話だ。俺が入社してからも社長がネタにしていたくらいだからな。その都度あいつは社長を睨み、その後に息子を虐めていた。




