表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/39

2


 お前はどんな話が聞きたいんだ? 俺から出てくる話なんてどれも似たようなものだ。お前がリクエストしてくれれば、それなりのを用意する。っても、やらせじゃないぜ。俺が話すのは全てジツワだからな。

 子供の頃の話? それは前に話したろ? 他にはないかって? ないってことはないけど、今はそんな気分じゃないな。今はそうだな・・・・

 お前はなんだ、ここに来るのに電車で来てるのか? そんなケツしてると大変だろ? 痴漢にとっては最高の獲物だよな。触りがいのある大きさ、パツンパツンのスーツ。あいつもそんな女を獲物にしていたよ。

 勘違いするなよ。俺は痴漢なんてしない。興味もないね。何が楽しいんだ? 嫌がってる奴に無理矢理、意味が分からないね。あいつってのは俺の友達でもない。偶然出会ったおっさんだ。

 あの日俺は珍しく電車に乗っていた。何年前だ? 会社が潰れてすぐ後だったからな、もう五年も前になるか。昼間から酒を飲んで、パチンコにでも行こうかと思っていたんだ。

 昼間の電車は寂しいくらい空いていた。ホームには数人しか立っていない。やって来た電車のその車両には、その駅では俺一人だけが乗り込んだ。中には数人が座席に座っていたよ。

 何処にでも嫌な奴ってのはいるもんだな。何をしてもしていなくても、そこにいるだけで周りを嫌な気分にさせる。その車内にも、そんな奴が乗っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ