第二十三話 数・初心者・報告
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さて、あの吸血衝動のあった夜から一週間程度経った。
俺は今日までひたすらにゴブリンを狩り続けていたのだが、昨日遂に常に依頼掲示板にあったゴブリン討伐依頼が削除された。
それを聞いていた者は皆驚いていた。
そりゃそうである。繁殖力が異常に強くて、討伐より増えるスピードが多く、遠い未来この大地を優占すると思われているゴブリンがその数を減らしているのだから。
前のゴブリンの報酬を受け取りに行った際にカードをアップグレードしてもらい、討伐したゴブリンを回収する必要がなくなった。
その後嬉々としてゴブリン討伐に向かい、死体を回収する時間のロスがなくなったため、俺は自重をやめてひたすらに狩り続けた。
朝から狩りに出かけ、気がついたら日が暮れている、なんてこともあった。
まぁ、この体のおかげで睡眠時間はかなり短く抑えることができたし、そもそも疲れすら感じなかったのだが、
そして一週間程度経ったある日ギルドに確認しに行くと、ゴブリンの討伐数が千を超えており、それを見たフィールェさんは数瞬固まったが、再起動を果たしたとき、何かを悟ったような顔をしていた。
というわけで何か他の依頼を受けたいのだが……
初心者用の依頼って他には何があるのかな?
……え?チートなんだからそんな雑魚ばっかり狩ってないで強い奴と戦えって?
……だって、まだバトラー初めて半月も経ってないんだよ?
強敵となんて戦いたくないでござる。安全性最優先でござる。
……命かけているんだし安全第一で行くことは決めている。
事故で死んだなんて目も当てられないしね。
あ、俺事故で一回死んでら。
冗談はさておき、ギルドで依頼を吟味する。
「うーん……どれにしようかな……?」
コボルト、ウォルフ(狼みたいなやつ)、プレント(植物の魔物)、ゾンビ……などなど、初心者向けの魔物がたくさんいるが、俺の前世では結構強力な魔物だったりもするので、どれにするか決めかねていた。
依頼掲示板を見ていると、不意に目にとまった魔物がいた。
それは……暴食熊であった。
「こいつなら前に一撃で倒したこともあるし、大丈夫かな……。
俺は暴食熊を今回の討伐目標にする。
それを伝えようとカウンターに向かおうとしたら急にギルド入口のドアが開いた。
「大変だ!街の外にゴブリンの軍団が!しかも普通のやつに比べてでけえぞ!」
その叫び声に皆が表情を引き締める中、俺は一人微妙な顔をしていた。
…………また、ゴブリンかよ。
せっかく別のやつを倒そうと思ったのに……。
意気消沈しながらその叫び声に注目する俺だった。
最w近wいwそwがwしwすwぎwるwwwww
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