三十章 ギルドマスターの失態
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声のする方を見るが、そこには誰も居なかった。
「貴様という奴は…。どうやら、足りなかったようだな」
今度は男の方から声がした。いつの間にか男の前には小さい子供が立っていた。背を向けているので顔はわからない。声からして女の子だろう。男は、急に現れた幼女にビックリした。顔を見るとだんだん青ざめているのがわかる。
「ぎ、ギルドマスター!どうしてここに…。あの後、ゴブリン狩りに行ったんじゃ…」
「それがな、そこの男が狩ってしまったのだよ。…それで、殺るか?」
幼女は、拳を構えながらそう言い放つ。彼女のものとは思えないほどの威圧が放たれる。男はそれをもろに喰らい、失禁している。
「す、すいませんでしたっーー!?!」
男は、勢いよく冒険者ギルドから出ていった。
「ふぅ。…お前大丈夫か?」
「あ、はい!ありがとうごさいます。」
彼女がこちらを向いてきた。顔の右に大きな傷がついている。それを隠すかのように眼帯を着けている。
「ギルドマスター!!ありがとうごさいます。助かりましたー…」
受付の少女が、頭を下げる。マスターということは冒険者ギルドの
最高責任者だろうか。
「することがないのでな…。それにしても貴様。姿を変えてるな…」
気付かれた!?今まで、誰にも気づかれていなかったのに。さすがは、冒険者ギルドの最高責任者だ。姿は、可愛らしい少女にしか見えないが…
「ふむ…、だんまりか。もしや、本当の姿を見られたくないのか」
いや、別に見られてもいいのだが今の服は余り他人には見られたくない。毛皮のワンピースしか着てないから見る位置によってはたいへん危ないのだ。
「また、だんまりか。 まあ、触れば解る事!!」
少女が視界から消えかと思ったらすぐ目の前に現れた。
(はやいっ!?)
ヴァルは鎖を多数出し、前に展開して道を阻んだ。
「この鎖は、ステータスを低下させる鎖といった所か…。だが、俺には効かん。〝我が身体よ!超越せよ〟」
少女が光出し、彼女の髪が緑から金色に変わった。すると、少女の動きが更に速くなる。目で追いきれなくなったヴァルは、全方位に鎖を無造作に展開する。だが、少女はそれをものともせず鎖を手で掴み
「ふんっ!!」
鎖を逆に引っ張った。これまでの敵はなにもできなかったのにこの少女は鎖を防いだ。
「きぁ!?」
自分の最強の鎖が破られてショックだった。そしてそのまま押しきられヴァルは少女に押し倒されマウンドポジションを取られた。そして、両方に手を置いて逃げられないようにされた。いわゆる壁ドン状態である。
「さあ、その姿。暴かせてもらう!」
と言うと、少女はいきなり、ヴァルの胸に手を置いた。
「!な、何を…ひゃあああ!??」
胸を強く掴んできた。いきなりだったのでヴァルは変な声を出してしまった。
「ん?また姿が変わったぞ、今度は幼女か…。まだ、足りないようだな。これならどうだ」
今度は下に手を伸ばしていく。さすがにこれ以上は不味いので
「ごめんなさいっ、ごめんなさいっ!だからそれ以上は…」
「命乞いか。だが、お前はまだ姿を現していないではないか」
「私は、この姿が本当なんです!」
「嘘をつけ。どこにこんな可愛い幼女が居るというんだ!!もし、そうだったとしてもなぜ姿を隠す。ということからお前の本当の姿ではないと認識するものとする。だから、やめない。安心しろ、下を触れば解ることだ!!」
少女は、どんどん下に手を伸ばしていく。
「ダメェェェェェェェェェ!!!」
「ふ、観念するがい、い……。
ん?何も無いだとっ!!なぜだ!?もしや、貴様本当に…」
少女は、さらに確かめようと手を動かしている。だが、ヴァルにはそれが大変にヤバイ。そんなに触られると、出ないものが出てしまう。早く抜け出さない…あ、
「すいません、すいません、すいません、すいません、すいません、…………………………」
やってしまった。建物の中で。沢山の人が居るところで。頭が真っ白になっていく。どうしたらいいのかわからなくなった。ヴァルは、壊れたように謝り続ける。涙と水を流しながら
「幼女だったのか…!本当にすまんっっ!!!!!」
ヴァルに向かって幼女は土下座をした。ヴァルが、泣き止むまで、
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