二十九章 冒険者ギルドで…
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石のブロックで、舗装された道を歩いていく。
「安いよー!今ならこの勇者饅頭。たったの100カラだよ!!」
「勇者バンダナ、勇者ブレード、勇者シールドセットで2000カラ!!うちより安い店はないぜぇ」
歩きながら聞こえていたが、この国のお金の呼び方はカラと言うらしい。何やら勇者と名前がついている商品が多いらしい。安いよと言っているが、まだ1カラの価値が分からない。
ジィィ────────
なにらや、沢山の人に見られている。それもそうだろう。空中にゴブリンが鎖に巻かれながら宙に浮いているのだから。だが、それと違う視線から感じられる思いが別れているのがわかる。女の人からは好意が感じられるが、男の人からはあきらかに嫌悪を感じた。なんか、居心地があまりいいとは感じない。帰ったら自分に掛かっている魔法を解いてもらおう。
そうしながらも歩いていると、ケミス達が止まった。前には、西洋の巨大なお城がそびえたっていた。
「あれが、カミハラ城だよ。でかいでしょ!!あそこには、王様が居るんだ。王様はとても優しい方だよ。だけど、勇者や、軍部の連中はくそだね。なんであんなのの言うこと聞くんだろう王様は…。」
勇者だけでなく、現地の人も何人かはクズ。王様は、優しい。という、情報が入った。ますます、王様に会ってみたい。
「あ、後冒険者ギルドはここだよ」
ヴァル達の横にある建物がそうらしい。剣がななめに二つ描かれている看板があった。ヴァル達一行はそこに入っていく。
【受付嬢ハミリア】
「はぁ、疲れた~…」
「どうしたの?ハミリア」
溜息をつきながら休憩していると、先輩の受付嬢が心配そうに聞いてきた。
「聞いてくださいよ…」
私は、さっきまで冒険者の受付をしていた。この頃勇者が現れたせいか、勝手我が儘な冒険者が増えてきていた。さっきなんか、男の熟練冒険者から
「俺の女になれ。そうすれば、一生遊んで暮らさせてやる」
とか、言ってきた。言い方が勇者そっくりだ。前、ここに勇者が来たことがあった。その時にはその熟練冒険者みたいな事を言ってきた。
その時、ギルドマスターが居なかったせいかみんな、断るにも断れず、何人かの受付嬢が連れてかれた。一部、嫌がった人が居たが無理やり連れてかれた。その中には私と一緒に入った友達もいた。助けようとしたが、勇者に逆らえば女は性奴隷にされると聞いたことがある。その噂が怖くて友達を助けられなかった。いや、助けようとしなかった。自分が助かりたいために…
まあ、思い出すだけでも心が暗くなるだけだからやめにしよう。
私にそう言ってきた熟練冒険者は、たまたま近くにギルドマスターが居たので助かった。その人は、今頃ギルドマスターにぼこぼこにやられているだろう。うちのギルドマスターは最強なんだ!!力も可愛さも…。その事をギルドマスターに言ったらボコられるけど…
「ハミリアー!そろそろ交代ですよ」
「はーい…。はあ、平和に仕事したい」
平和な休憩時間が終わってしまった。また、むさ苦しい男どもの世話をしなければいけない。私は、受付カウンター内の椅子に腰を降ろす。
(はぁ、格好いい男の人来ないかなぁ…)
そこでも、溜息をつく。今は、昼なのでギルド内に冒険者は比較的いなかった。冒険者を品定めしていると入口の扉が空いた。
「あっ、ケミスさん達だ!!おー、い…」
ケミス達に見知らぬ人が一緒に居た。一人は、頭にけもみみがあるので獣人だとわかるが…
(あの人、メチャクチャカッコいいー!!)
私好みの物凄くイケメンの男の人がきた。ケミス達の知り合いだろうか、私に紹介してもらいたい。
「あっ!ハミリアさん居たー。」
(こっちに彼がくる!!)
【ヴァル視点】
ケミス達の知り合いが居たようだ。良かった。知り合いなら話やすい。
「すいません。換金しに来ました。」
話しかけると、彼女が顔を背けた。顔があかくなっているのが見えた。魔法の影響が強すぎる。彼女は、深呼吸すると、顔をこちらに向けた。
「あのぅ、冒険者の方でしょうか?」
「いえ、冒険者ではありません。」
「…すいませんが、冒険者登録してもらう必要があります。でないと、換金はできません。」
換金できないのは、問題だ。仕方なく冒険者登録をすることになった。彼女から書類を渡されたので、そこに書き込んでいく。なぜか、すらすらと書けた。この世界の文字は日本語ではないのに、最初から分かっていたかのように書き込んでいく。規約を見たが、大方問題を起こさなければいいとだけ書かれているだけ。これで大丈夫かと思ったが規約に同意する。
「ありがとうございます。…あの、文字綺麗ですね」
誉められた。文字は書けても綺麗とか汚いとかわからないので苦笑しなからお礼を言う。
「で、換金するのはどれでしょうか?」
ハミリアは彼を見るが、そんなものは持ってなさそうだ。
「あ、今こっちに持ってきますね。」
ヴァルは、外に浮かせていたものをギルドの中にいれた。
「見ますね。…ええと、ゴブリンが1、2、3、4、5…えっ?」
彼女が驚いていた。まさか、換金できないものなのだろうか。
「すごいっ!!こんなにゴブリン狩るなんて…。あ、すいません。金額はですね…。ええと、ゴブリン30体で、230000カラです」
大きな袋を渡してきた。振ると、お金の音がする。これで、日用品を買う用の資金が揃った。余ったら、お肉も買おう。
「ありがとうございま─────」
「おい、てめぇ。それを俺に寄越しな」
いきなり、背丈がでかい男に絡まれた。なぜか、ボロボロだった。当然私は、渡さない。
「てめぇ聞いてんのかっ!!ん、そこに居るのは、獣人じゃねぇか!?しかも、奴隷じゃねぇ。お前も俺の物になれ」
「貴方、さっきギルドマスターに怒られたでしょ!!まだ、懲りてないの」
「うっせぇ!!てめぇは黙ってろ。渡さないのなら仕方ない…。」
男は、武器を構えた。周囲に緊張がはしる。私は、彼に少しだけ怒りが湧いた。さくらのことをものだと言い放ったこの男は、許せない。
「少し、お仕置きが必要ですね」
「てめぇみたいなひょろひょろな野郎にやられるかよっ!!」
私達は、向き合った。私はいつでも鎖を出せる準備をしておく。男は、こちらに武器を構えたまま動かない。さすがに冒険者。すぐには、いかない。
「そこまでだ。」
ギルド内に甲高い声が響く
誤字脱字があったら教えてください。




