十九章 ヴァルの奴隷
すいません。会話文が多くなってしまいました。
ご了承ください。
ブックマーク追加ありがとございます。
読んでってください。
(しまった……)
つい、その場の勢いで二人を奴隷にしてしまった。彼女達に死んで欲しくないとはいえ、これでは…。
私は、気まずそうに彼女達の顔を見てみた。多分怒っているだろうと…
「「………」」
顔が少し赤くなっていた。そうとう、起こっているのかな
「そのっ…、」
「ひぁい!?」
いきなり声を掛けられてびっくりして変な声が出てしまった。声を掛けたのは耳の長い少女だった。
「私、汚れてるわよ。…それでも、貴女は私と一緒に居てくれるの?」
愚問だ。そんなの…
「当たり前ですっ!!貴女のような人ほっとけません。汚れていようがそれがなんです?生きて、生きてそれを忘れられるぐらいの幸せを掴めばいいじゃないですか。私も一緒に居ますから。生きましょう!!」
少女は、泣き出した。始めてだ。こんな汚れた自分と一緒に生きてくれると言ってくれたのは。それが嬉しかったのだ。
ヴァルのほうは、急に少女が泣き出し戸惑っていた。対応に困っているとき、
「ねーねー、」
いぬ耳の少女が声を掛けてきた。目の下が赤くなっている。泣いていたのだろうか。
「これ見てー」
そう言うと、少女が服を脱ぎ始めた。私は、とっさに目をそらそうとしたが
「ぶー、そらしちゃだめー!」
と言って、私の顔を強制的に彼女の体に向かされた。
そこには傷が一つもない少女の体ではなく、全身の至るところに傷が付いている少女の体だった。特に下腹部の傷が酷い。血が沢山でている。
「酷い…!」
「うん…。前のごしゅじんさまがくれたの。一人前の奴隷の証だって。
私ね、他の奴隷の子と違って頑丈なんだ。だから、夜の時ね、ごしゅじんさまのものを慰めてあげなくちゃいけないんだ…。他の子じゃあ耐えられくて、死んじゃうからって。
私も、痛いんだけど他の子が死んだら嫌だなって思って頑張ったの。ごしゅじんさまは毎日毎日、私の上に跨がったてきた。酷いときなんかそのまま三日も眠らせてくれなかった。それを続けていたせいか、表情が変わらなくなったの。その時からごしゅじんさま。私の事を痛め付けるようになったんだ…。」
その傷は、全て勇者によるものだったらしい。そのせいで、顔が変わらなくなったのもだ。
「…でね、ごしゅじんさまが、
〝これぐらいしていれば、赤ちゃんできてるかもなぁ…〟
って、言ってたの。でも、わたし赤ちゃんなんてやだって。まだ、大人になってないのにお母さんになりたくないって…。
ごしゅじんさまは、赦してくれなかった。その日から、日に日にする時間が増えていったの。
多分わたしのお腹にごしゅじんさまの赤ちゃんできたかもしれない…。
わたしね、おねーちゃんに感謝してる。前のごしゅじんさまから救ってくれたこと。でも、わたし。死にたいの。あの人の子供なんて産みたくないっ!!
自分で必死にかきむしったんだけど、死ねないの…。お願い、わたしを殺して!!」
少女は、泣きながら私にそう言った。無表情だったが本気さが伝わってきた。彼女は、自分の死を望んでいることを、
バチンッ
私は、彼女をはたいた。
「貴女、自分がなに言ったかわかっているんですか!?死にたいって軽々しく口にしてはいけません。赤ちゃんがなんです?そんなの、死ぬ理由にはなりませんよ!赤ちゃんができてないかもしれないし、もしできていたとしても何の罪もない赤ちゃんです。貴女は、その子までを道連れにする気ですか?そんなの、命の冒涜です!私だって、生きたかったですよ、でも、愛する人を残して先に死んでしまった。
貴女は、まだやり直せる!!私みたいにはならないでください。貴女は、まだ若いのだから。こんなところでくじけずに未来を見て、進んでください。私もお手伝いしますから。必ず貴女を幸せにしますからっ!!」
私は、彼女を両手で優しく包み込んだ。さっきはたいてしまった頬を優しく撫でた。
「ごしゅじんさま…」
「私は、ヴァルと呼んでください。」
「ヴぁるー…」
「あ、カミュずるいわよっ!私も…。ヴァル!!」
「よしよし、」
私は、二人の頭を優しく撫でてあげた。二人の少女は、生きる気になってくれたようだ。
「じゃあ、私が住んでいる所に行きますね。はぐれないでください。」
取り敢えず、この二人をアクルに相談するため家の方へ二人を引き連れ歩いていく。
誤字脱字があったら教えてください。




