十八章 意外な侵入者
ブックマーク追加ありがとございます。
読んでってください。
誤字脱字があったら教えてください
「ふぁあ~」
目が覚めた。みんなは、まだ寝ているようだ。みんなの顔を見てみると、幸せそうに眠っている。
(起こすのは、忍びないですね…)
私は、起こさないようにそっと動く
「うぅ…、」
アクルが起きそうだったが、なんとか抜け出せた。そのまま一人、外に出ることにした。
◇◇◇◇◇
「空、綺麗…」
空には雲がひとつもなく、星々が輝いていた。この世界は本当になにもかもが綺麗だ。このまま、彼女達と一生幸せに暮らせたらいいのに…。
(願わくば、彼女達と一緒に…)
ふと、木の間から火が見えた。誰か居るようだ。
彼女達の幸せを壊そうとするなら私が、追い払う。できなければ、殺すしかない。私の命に替えてもだ。彼女達の手を汚すまでもない…
【侵入者達】
「ねー…、クエル」
「私には、ちゃんと〝サラ・ミーキス〟って名前があるんですっ!!その名前で、呼ばないで…。クソ勇者の事を思い出して腹が立つ」
「ごめん…」
「いえ…、私も少し気がたっていました。貴女は、悪くないの」
私達は、暗い森を歩いていた。隣の獣人は、あいつに獣耳と呼ばれていた。本名は、〝カミュラ・ハミフ〟。カミュって呼んでいる。
「これからどうするの?ご主人様死んじゃたよ。まだ、奴隷から解放して貰ってないのに…」
「人族に見つかったら、良くて性奴隷。悪くて、掃き溜め行きね」
「うぅ、嫌だよ。もう、あんな恐い事をしたくないよ…」
カミュは、立ち止まってその場で震えてた。
そう、私達は勇者に住んでいた所を滅茶苦茶にされた。そして、若い女をなりふり構わず凌辱していた。幼馴染の女の子や、知り合いの人達が犯されていたのに何も出来なかった。みんな、それに耐えられず死んでいった。
…なのに、私はそれに耐えてしまった。痛くて痛くて死にそうだったのになぜか生きていた。凌辱されたまま、生きたくはない。死のうとしたが、勇者が「お前、その体で耐えるとは。俺の性奴隷にふさわしい」と、言って奴隷の首輪を嵌められた。
あの時の事を今でも覚えている。その時に、カミュと出会った事も。彼女は、いつも無表情だ。いつもは、明るい子なのだろう。声からわかる。でも、勇者のせいで顔が変わらなくなったらしい。大体の女の子がそうだった。酷いので、目が死んでいる子もいた。
魔族を攻めるときもそうだ。みんな、勇者に弄ばれた。
だが、勇者にようやく年貢の納め時がきた。天使の少女によって鎖で全身を縛られ窒息死。ようやく自由になると思っていたのに奴隷の首輪がそれを許さない。これが、付いている限り一生奴隷だ。自殺することも出来ない。
私達は、死に場所を求めてさ迷いこの森に来た。この森には神獣が居るという。もしかしたら、私達を殺してくれるかもしれない。生の呪縛から解放してくれるかもしれない。
と、思っていたのだが一向に神獣の姿が見えない。私は、がったりした。
「早く死にたい…」
私は、泣きながらそういった。
すると、前から何かが飛び出して来た。
「そんなことを言うもんじゃありませんよ!!」
勇者を倒した天使がそこにいた。
【ヴァル視点】
女の子が二人居た。どちらとも、見覚えがあった。確か勇者の隣にいた女の子達だ。敵かと思ったが耳の長い少女が泣きながら「早く死にたい…」といっていた。
「そんなことを言うもんじゃありませんよ!!」
人は、簡単に死ねる。だが、生まれる時はどうだろうか、母親が腹を痛めて生んだ命を自分で無くすことは、命の冒涜だ。例え、酷い事をされていたとしても生きて生きて生き長らえれば必ず幸せが訪れる。彼女は、それをしようとせず今の状況だけで判断している。私は、がらにもなく怒っていた。
「貴女は、あの時の…」
「ええ、姿が見えないと思ったら…。ここに居たんですね。駄目です!貴女は、まだ幼い。ここで、命を捨ててはいけません!!」
「貴女になにが、わかるって言うの!!私だって生きたいわよ。でも、一族を滅茶苦茶にされ私だけ生かされて、こんなの嵌められて…。」
少女の首には、首輪みたいなのが付いていた。
「それは?」
「これね、勇者の性奴隷の証。私は、汚されたのあいつに。何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も…。
もしかしたら、あいつの子を孕んでいるかもしれないわ…。」
少女の口から、とんでもないことを聞かされた。勇者は、こんな子供を傷付けてなにが楽しいのか。少女の目から生気が感じられない。それほどに、勇者に酷い事をされたのだろう。私には、想像もつかないことが…。
「その子もよ。私と一緒に性奴隷にされた、カミュ…。あの子、顔が変わらなくなったの。勇者のせいで。これで、私達はどうやって生きてけって言うの!!また、誰かの奴隷になれって!?」
少女が悲しそうに言った。少女の隣にいるいぬ耳の子も勇者の奴隷らしい。その子は、無表情で泣いていた。表情がない。でも、彼女達は望んでそうなったわけではない。
「奴隷の主人ってどう決めるんですか?」
「急になによ?!首輪にくぼんだ所があるでしょう。そこに血を!?貴女何を…、」
私は、彼女達をどうしても助けたかった。未来ある少女達に死んでほしくない。命されあれば誰でも幸せを掴むことはできるのだから。
少女が言ったことをするために、指を噛んで血を出した。それを二人の少女の首輪のくぼんだ所に着けた。
「私が、貴女達の主人ですっ!命令です。貴女達は、死ぬことを一切禁じ。私と一緒に幸せになるのです。」
こうして、二人の命を保護した。
勇者の奴隷登場!!




