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ヴァルキリーと魔王の異世界生活  作者: 熱き友情で頑張る一般人
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十五章 朝食づくり!!

ブックマーク追加ありがとうございます。

やっと、日常が書けてうれしいです。

読んでってください。

「はあ、ご飯食べますよ!」


取り敢えず、朝食をとることにした。だが、現在あるものはマリスがこの森で採ってきた、木の実らしきものだけ。ヴァルは、食事には一段と気を遣っている。地球の頃でも、食事だけはちゃんとバランス良く摂取していた。


(と、言っても…。ここは、異世界…、せめて調味料があれば…)


取り敢えず、この森に前から住んでいたさくらに聞いてみることにした。


「さくらさん。この森にいい香りがするのってありますか?」


さくらは、調味料の事を知らないかも知れないのでかみ砕いた言葉で言った。


「香りがいいのならヴァルさんの…」


「何か言いました?」


「いえっ!」


ヴァルは笑顔で、さくらを黙らせた。


「わしは、それでもいいんじゃがの…」


アクルは、うるうるとした目をこちらに向けてきた。


「そんな顔しても駄目ですよっ!!」


ヴァルは頬を染め下を両手で隠した。三人がじっと一点を見つめてくる。


「みんなで…。止めてくださいっ!!」


見つめられていると思うと、なんか恥ずかしい。元男だったヴァルならなおさらだ。


「うぅ〰…。」


ヴァルは、恥ずかしさのあまり涙が出てきた。泣き出した私に、みんながおろおろしながら慰めてきた。



◇◇◇◇◇◇


「気を取り直して、ヴァルの言っている香りがいいものをさがすのじゃ!!」


「「「おー!!」」」


ヴァルも、目が赤くなりながらもみんなと一緒に声をあげる。

ヴァル特製の木の籠を背負っていた。その姿はとても可愛らしい。みんなで森の中をそれぞれ探しに行った。


◇◇◇◇◇



「久久に一人になりましたね…、」


ヴァルは、そう言いながら家の近くの草むらを捜索していた。なかなかいいのは見つからなかった。見た目が毒々しいキノコや、ギザギザの模様がついている木の実がたくさん見つかった。一応、毒が無いか肌に擦り付けたり舌で少し舐めてみたが、痺れたり、ヒリヒリしたりしなかったので籠に入れて戻ってきた。


家の前にはすでにみんなが集まっていた。それぞれの籠には色んな木の実やキノコがあった。


「たくさん集まりましたね…、」


「どうじゃ!魔キノコをみつけたぞ。魔族が普段食べるキノコでのぅ焼くと美味しいのじゃ!!」


アクルが、そう言って緑色のキノコを出してきた。本当に美味しいのだろうか…


「次ぎは、マリスと私ですっ!!」


と言って、マリスとさくらは籠からではなく草むらからなにかを運んできた。


「じゃーん!熊さんですよ!これで、お肉が食べられますっ」


マリスが、自慢そうに熊を見せてきた。


「マリスと一緒に狩って来たよ!!」


その熊ってまさか…


「それって、この森の熊ですか?」


恐る恐る聞いてみた。


「うん。でもこいつ、森で悪さばっかりして、私じゃあ止められなくて困ってたの…。

でも、マリスが倒すの手伝うって言ってくれて一緒に倒してくれたんだ!」


どうやら、この熊は食べていいらしい。これで、ようやくまともな食事を作れそうだ。


「みなさん。ありがとうございます。早速調理してもいいですか?」


「「「勿論!!」」」


グゥー


みんなの腹がなった。さくらはともかく、ヴァルやアクル、マリスは、昨日からなにも食べていないので鳴ったのだろう。

でも、マリス木の実摘み食いしてたのに腹減ってるの?


「わかりました。」


ヴァルは、早速調理を始める。取り敢えず熊を捌く。さばいたことはないが長年料理をしていると、どう捌けばいいのかわかる。


「ほほう。ヴァルは、料理もできるのか。わしに貰われてくれ!!」


アクルが、変なことを言っているが無視した。


熊の下ごしらえが終わったら次ぎは、キノコや木の実の調理に入る。

一応、少しかじって鯵を確かめる。ほとんどの木の実は甘くてみずみずしかったが、自分で採ってきた木の実は、口に入れた瞬間、口の中がピリッとした。これは、香辛料になるだろうとをすりつぶして粉状にして木の容器に入れた。味付けとかに使うのでとっておいた。

他の木の実は、フルーツの盛り合わせみたいに切って並べといた。



次に、キノコを出した。アクルが言っていた魔キノコは、香りがいい。キノコは、生で食うのは駄目なので少し焼いて食べてみた。

食べると、体がぽかぽかしてきた。感覚が心地よい。これは、熊の肉と一緒に炒めようと一口サイズに切っておいた。ヴァルが採ってきたキノコは、アクルに、没収された。食べてみようとしたのだが「食べちゃ駄目なのじゃ!!」

と、言われ真っ赤な顔をしながらキノコをどっかに持っていってしまった。食べたかった…


下ごしらえした熊の肉と、魔キノコを炒めるためにアクルに火を出してもらった。木で作ったフライパンの上にそれらをのせる。木なのでそのまま当てると燃える危険性があると、思ったがさくらによると、ここの木は燃えないらしい。まさに、調理器具にぴったりである。


具材を箸で小まめに転がしながら炒めていく。少しすると、いい匂いが部屋を満たす。みんながこちらをいまかいまかと見てくる。マリスは、涎が垂れていた。お肉とキノコに焦げめがついた。ヴァルは、すかさずあの、香辛料をかけた。そして、それらをお皿に盛り付ける。勿論お皿も木でできている。


「はい、完成しました。熊肉と魔キノコのピリッと炒めです。」


料理名は、そのままだが見た目は物凄く美味しそうだ。

余程はらが、減っていたのか三人ともがつがつ食べていく。


「!!これは、美味い!城の料理人が作った料理よりも美味しいのじゃ!!」


「私も、こんなの初めてです!ああ、もっと早くヴァル様に会えたなら…、」


「ヴァルさん!滅茶苦茶美味しいよっ!」


みんなそれぞれ感想を述べた。大好評のようである。

ヴァルも、取り敢えず食べてみる。

熊の肉が思ったよりも臭みがなかった。まるで、牛肉のような味だ。魔キノコも、熊肉の油が染み付いておいしい。

香辛料として入れた木の実の粉が丁度よい辛みを生み出している。これは、病みつきになりそうだ。


気が付くとみんな皿が空っぽだ。みんな名残惜しそうに皿を眺めていた。


「みなさん、まだ残っていますからたくさん食べてください。」


ヴァルが、そう言うと


「「「お代わりお願いします!!」」」


みんなの声がハモった。可笑しくて笑ってしまった。


「はいはい。慌てなくても無くなりませんよ」


みんな幸せそうな顔をしながら食べていた。ヴァルは、この光景が見たかった。彼女達には幸せになる権利がある。誰にも邪魔は、させてはならない。前の世界で桜を幸せにしようとして途中で死んでしまって出来なかった。その事があり、今度こそはと思うヴァルであった。

例え自分がどうなろうと…、


ヴァルの絵でも描いてみるかな…

(作者、あまり絵は得意でない(´;ω;`))

誤字脱字、不明な点がございましたら教えてくださると助かります( ̄▽ ̄)ゞ

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