十三章 ヴァルは、夢でも現実でも大忙し
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【アクル視点】
「ふぁぁあ」
いつの間にか眠っていたようだ。起き上がって周りを見た。
「ん?ここは…」
家の中だという事に気づいた。しかし、この森には家は建っていない。とすると…、
「ヴァルか!凄いのぅ。まさか、一日でここまでの家を建てるとは!!」
アクルは、驚いた。ヴァルは、なんでも出来るのではないかと思えてきた。部屋を見回すが自分以外誰も居なかった。
「ふむぅ、ヴァル達はどこかのぅ?」
取り敢えず、家の中を散策することにした。
◇◇◇◇◇
「しっかし、よく出来てるのぅ」
見てみたが、凄く良くできた家だ。住んでいる人の事を良く考えた造りだ。アクルは、遺憾であるが…、
「わしは、もう子供では無いんじゃが…」
部屋のドアや、アクルの靴が置いてあった場所にご丁寧にみんなの名前が書かれていた。もちろん、アクルのも。ヴァルは、自分達に少し過保護すぎである。まるで、親が子を心配しているようだ。ヴァルだから、仕方ないと思いながら家を一通り見回ったので、次にヴァル達を探すことにした。
「見ていないのは、この四つのドアの向こうじゃな…」
左から順に開けて見ることにした。
一つ目のドアを開けた。が、誰も居なかった。空き部屋なのだろう。
『マリス』と、書かれているドアを開けた。
「くーかー…」
マリスが、変な体勢になって寝ていた。メイド服の下から白い下着が見えていた。
「もう、だらしないのぅ。」
アクルは、マリスの体勢を直し、草で出来ている布団を掛けてあげ、部屋を後にした。
『さくら』と、書かれているドアを開けた。
さくらは、居なかったが寝ていた痕跡があった。ベッドには、毛がたくさん落ちていた。毛を一つ手にとって見てみる。
「ふむ…。これは、さくらの毛じゃな。」
獣人は、尻尾の毛が抜けやすい。アクルは、それを確認して部屋を後にした。
「最後の部屋じゃな…、」
『ヴァル』と、書かれているドアを開けた。
ベッドには、さくらとヴァルが寝ていた。
「さくら、お主ここに居たのか…」
さくらは、ヴァルに抱きつく状態で寝ていた。とても、幸せそうな寝顔だった。
「ずるいのじゃ!」
アクルも、羨ましさからヴァルのベッドに潜り込んだ。ヴァルからほのかに甘い匂いが漂ってきた。さくらの反対側から抱きついてみたが、ヴァルの身体は柔らかい。ヴァルの羽が頭に当たっていてそれが心地いい。このまま眠ってしまいそうになる。
(眠い…、このまま眠るとするかのぅ)
アクルは、そのまま眠ってしまった。
【ヴァル視点】
「おにい…、私を食べて?」
桜が、妖艶な雰囲気を漂わせて迫ってくる。逃げようとしたが後ろにも桜がいた。
「桜っ?!なんでっ!」
「おにいが、私から逃げるから…、ねえ、私と、一緒になろうよ?」
「それは!…いえ、桜を置いていった私が悪いですよね…。すみません。私が不甲斐ないばかりに貴女にさびしい思いをさせて。」
「おにいっ!」
桜は、泣きながら抱きついてきた。このまま、宥めてしまお…
「でも、おにい。駄目だよ。」
桜は、服を脱ぎ始めた。
「私は、おにいに貰って、もらいたいの!」
「ちょっとま──────」
押し倒された。桜が私の服に手をかけた。
「おにい、大好き───────────────」
◇◇◇◇◇◇
「はっ!!!!」
汗が大量に流れていた。どうやら、夢だったらしい。夢で良かったと思う反面、桜に会えないことが悲しかった。
(桜…、)
考えてても仕方ないので、取り敢えず起き上がることにした。
「ん?」
体が動かなかった。唯一腕だけは動かせた。手で周辺を探った。
ムニュ ムニュ
柔らかい感触が二つあった。何故か暖かった。
「ま、まさか…」
布団が勢いよくめくられた。そこには…、
「ヴァルさん!。やっと交尾してくれるのっ!!」
「起きてみれば…、ヴァル。お主がそうしたいのならわしは…、子供を作ることも厭わぬ!!」
二匹の獣(アクル、さくら)がいた。何故か服を着ていなかった。二人とも一糸纏わぬ姿で、ヴァルに襲い掛かる。
「きぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!?!?」
おかしな所がごさいましたら教えてくださると助かります( ̄▽ ̄)ゞ




