その8 大作戦
第一章完結です。
投稿が遅れました…。
挿絵はなしです。
朝がきて、宿のとある部屋には来客が来ていた。その部屋では犬が座り、光る水晶から声が聞こえる。その前に座る三人。いつもと違うのはそれが朝であることとユウジ、アサギとともにユアナもいることだ。
『アンタらなに女連れ込んでるのよ』
通信が始まって第一声がこれである。そこから30分ほど声とユウジの言い争いが続いた。ふたりがあまりに熱中していたため、その間にアサギとユアナが食料を買いに行っき、横で食べ始めたぐらいである。ちなみに、買ってきたお菓子はクッキーのような食感での主に果実の味がするお手軽価格で、保存食にもなる優秀なお菓子、ビキー という。
『で、本題だけど。あなた達はまず、“精霊塔の制圧”というクエストをうけなさい。そして、その塔に囚われている私を助け出すのよ!』
「了解。クエストのついでにどっか誰かを助ければいいんだな。」
「ユアナさん、このお菓子美味しいです♪」
「そうだろう。この私が気に入っているのだからな。当然だ。」
『そうそう。ってどっかの誰かじゃなくて私!!私を助けるのよ!!』
「そうは言ったって、お前が誰かわかんなかったら助けらんねーだろ。せめて特徴とか、名前とかが分かれば少しは探しやすくなるのに。」
『それは私とあってからのお・た・の・し・み♡』
「うぜー。ってかお前ら、何食べてんの!?」
「ふぃふぃーふぇひふふぉふぁふぃ。ふぉいひいふぉ」
「『いや、何言ってるかわかん ないよ!』ねーよ!」
畳の上でいつの間にか出したティーセットで紅茶を飲むユアナ。テーブルには開けた砂糖の袋が2つほどある。地味に似合っている。なんてことは全くない。振り向いたユウジに、アサギの言ったことを教える。
「ビキーという菓子でな。私のお気に入りでなぁ、大変うまいのだ。ユウジ、貴様も食べてみよ。紅茶がよく合うぞ。」
「ごくん。)うん。とっても美味しいよ!」
「ほんとだ。うまいな。」
一つ手に取り、食べるユウジ。その顔が綻ぶ。ついでに紅茶をもらい、3人で飲むと安上がりな紅茶会の出来上がりだ。ビキーの美味しさに和んでいると、機嫌が悪くなった声が飛んできた。
『ちょっと。私にそれ、見せつけてんの?今は重要な連絡の最中でしょ!ねぇ、見せつけてんの?羨ましくなんかないからね!話を続けるわよ!』
「これ、どこで売ってんだ?」
「少々待て。今私はこれを堪能しているのだ。」
「ヤキモチ?ツンデレ?羨ましいの?」
『話、聞きなさいってばああぁぁーーーーー!!!!!』
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クエスト 精霊塔の制圧 基準 ランクD 2人以上
内容 街を抜けて東の方にある精霊塔に不審者の集まりが確認された。人数は15〜25人。盗賊の疑いあり。
人質がいる模様。
優先事項 1、人質の救出
2、塔の制圧
3、不審者の捕縛
なお、塔への被害は抑えるように
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精霊塔
レンガづくりの旧びた塔。なか、外に蔦が絡まっている。精霊が住むと言われている。
空間魔法が使われており、見た目に反して中は広い。
✡✡✡
夜。黒っぽい装束に身を包み、こそこそと精霊塔に近づく影が二人と一匹。こう言うときにはアサギの小さな小狐サイズは便利だ。白くて見つかりやすい点は❲闇魔法❳で闇をまとい、色を隠している。
きつね姿を見たユアナは最初、びっくりしていたが何故かすぐに自分で納得し、馴染んでいた。精霊塔の前の森がつくった茂みに身を隠し、月あかりを頼りに進むは前にユウジとユアナ、後ろにアサギと犬。と言う陣形である。
(一発ででかい魔法うちこんじゃう?)
「やめとけ。警戒されちまう。」
「ここは私が音の出ない魔法でてっぺんから崩すぞ。」
「いやだめだから!塔は崩しちゃダメ!」
ポカンとした顔ののち、ポン と手を叩く二人。ユウジはもう一度クエストを説明した。
「ーーー、と言うことだ。わかったか?一人ずつ無力化していくぞ。なるべく相手に俺たちの存在がバレないようにするんだ。」
「了解した。」
(了解。 それにしても、昼寝しておくべきだったよ…)
「反省点だな。!!きたぞ。」
不審者Aが塔から見回りにやってきた。Aは武器は腰に刺しているが抜いておらず、懐中電灯のような道具を持っているため、すぐに無力化できそうだった。
(❲闇魔法❳!)
アサギの操る闇が不審者の口を覆い、助けを呼べないようにする。そのまま両手、両足を拘束。❲土魔法❳によってつくった塊でなるべく音がでないようにしてぶつけ、Aを気絶させた。
その後、アイテム袋からのなわなどの拘束具を出し、猿ぐつわを噛ませ、ロープでぐるぐるまきにしたあと、茂みに転がした。
同じ方法で、一行は5人ほど無力化した。
✡✡✡
塔の中
そこではアサギはいつもの人形に戻り、❲闇魔法❳を解除する。三人と一匹は、塔の中の部屋を片っ端から調べていく。ユアナは風圧を、ユウジは水を、アサギはそこにあった蔦を使って攻撃していく。音をたてないためには接近戦より、少しひねった魔法のほうが良いのだ。そして気絶させたものをしばり、猿ぐつわをしていく。
途中ではだんだん盗賊のような格好の者が増えていた。
この方法で、一行は10人ほど無力化した。
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塔の最上階
「フハハハハ! よく来たな! 俺はかの有名なザヘル盗ぞk ゴハァ」
最上階に一人で今までの戦いを見ていたらしいひげのおっさん(ムサイ、暑苦しい、臭い、傷だらけの顔)に向けて、ユアナの風魔法で強化されたユウジの蹴った水球が直撃した。遅れて、アサギの操る蔦が巻き付いた。
「よし。依頼完了。」
「雑魚ばかりだったな。」
「ふああ……眠い…。」
そして帰っていくユウジたちに声がかかった。
「待って待って!!このクエスト受けた理由忘れてない?!」
見ると、おっさんがいた後に鳥籠のようなものがあり、そこには何やら光る生き物が囚われている。その生き物は水晶から聞こえた声と同じ声で、金色の髪とトンボのような羽を持っていた。
「ああ、助けて助けて言ってたやつね。はい、じゃあ名前と住所教えて。」
「警察?。まあいいわ。私は女神で、妖精と精霊を統括するティークルミラよ。ミラと呼んでね。住所はないからアンタの家にしといて!あなた達に付き合って一緒に旅して上げるから、感謝しなさい!」
「なるほど。ミラ。住所不定で精霊であり、妖精ね。」
「その言い方やめて!」
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クエスト完了
救出…完了
制圧…完了
捕縛…完了
ミラを鳥籠から開放した!
ミラが仲間になった!
挿絵はこれから気が向いた時とリクエストが来たときにします。
感想、評価、挿絵のリクエスト、お待ちしております。




