その3 スキル
そこには何もなかった。ただ、自分ともうひとり勇司が横にいる。その空間は、上も下も右も左もカードからあふれた光がどこまでも続いている、そんな空間だった。
『能力を選択してください』
「ホォ、異世界系にしちゃ気がきくな!」
「ゆ、ゆゆゆゆ勇司!?なな、なんでそんなに、れ、冷静…」
いきなり変な空間に飛ばされ、大パニックの浅葱と反対に勇司は、落ち着いていた。おそらく、カードを拾ったあとに考えたり、異世界に転生するラノベとかを読んでいたのだろう。浅葱は今までほとんど山にひきこもっていたため、ラノベの存在も知らなかった。
「ラノベ通りだとここらへんで女神が…」
『女神様はいらっしゃいません。能力を選択してください。』
「うおっ!びっくりした」
「なにこれ!?やだこれ!?角が!?犬が浮いてるうぅ〜
―――――きゅう」
そこにあったのは空中にプカプカ浮く、角の生えた犬。ご丁寧に首輪には水晶のようなものがハマっていた。それを見た勇司は興味深げに近寄り、浅葱はここまでのことに耐性がなかったため気絶してしまった。犬は地球で言うところのダルメシアンのような感じで、その声は水晶から聞こえてた。
『小声)こんだけで気絶なんてヘタレだわ。こいつは勇者候補だったけど、世話もメンドーだし勇者の荷物持ch……従者でいっかぁ』
「⁇」
『早く選べや…ヤベ。能力を選択してください。』
「いや、やっぱお前バリバリしゃべってんじゃん。機械っぽい音声にしてただけじゃん。どーなんだよ、オイ!」
『いーから早く選んでよ!私だって忙しいの!』
水晶から聞こえる声は機械的な音声から少女のものに変わり、勇司と言い争いを始めた。
そのため、誰も気づかなかった。浅葱が[開放_姿]と言っていたことに。
『いいから早く選んでよ。』
「選べって言ったって何があんの?」
これよ、と音声が水晶から出したスクリーンにはこう書いてあった。
✢猿でもわかる 簡単 能力講座✢♪ \(^ω^\ )
1 スキルとは、魔法や剣などを使うために必要なの能力であり、この世界では十歳で2つ選択ことができる。取得可能なものは人によって違う。
2 スキルがなくても魔法は使えるが、スキルを持った者より効率も威力も落ちる。
3ただし、異世界人は例外としてスキルを3つ選択できる。
4スキルは選択肢のもの以外は頑張れば取得できる。
◇選択できるスキル一覧◇(「`・ω・)「
魔法系スキル✧◝(⁰▿⁰)◜✧
[風魔法]
風を支配する。レベルを上げると威力や使える種類が増える。 例)風、弓などの飛び道具。
極めると[空間魔法]
空間を支配する。例)転移
[火魔法]
火を支配する。
極めると[温度魔法]
温度を支配する。例)氷、火 温度
[土魔法]
土を支配する。
極めると[金属魔法]
金属を支配する。例)鉱物生成、鉱物変形
[水魔法]
液体を支配する。例)水、液体の薬品
極めると[植物魔法]
植物を支配する。例)植物の成長、変形
[光魔法] 希少
光を支配する。例)光、明るさ、昼にステータス上昇(小)
極めると[治癒魔法]
生を支配する。例)治療、殺傷魔法の妨害
昼にステータス上昇(中)
もしくは[電気魔法]
電流を支配する。例)電撃、雷、電流
[闇魔法] 希少 光魔法と逆
闇を支配する。例)闇、暗さ、夜にステータス上昇(小)
極めると[殺傷魔法]
死を支配する。例)殺害、呪、治癒魔法の妨害
夜にステータス上昇(中)
もしくは[虚無魔法]
虚無を支配する。自分だけの空間をつくる。
武器系スキルᕦ(ò_óˇ)ᕤ
[身体強化]←武器系スキル取得で必ずついてくる
一時的に体を強化する。
[剣][槍][ナイフ][斧][弓]など、武器の数だけある。
✢猿でもわかる 簡単 能力講座✢
〜終了〜
『わかった?じゃあサッサとそっちの子起こして選んでよ。』
「その必要はないよ!」
いつのまにか起きて一緒にスキルを見ていた浅葱。だが、目を隠していた白い髪は横にピンで止められ、後ろの髪はゆるく結ばれている。極めつけは頭に生えたもふもふ、もこもこの白い狐耳、ズボンをすり抜けている白い狐の尻尾。
「浅葱…?」
「勇司、だましててごめん。僕は狐なんだ。でも危害は加えないからこれからも仲良くしてくれる?」
「……え?浅葱、狐だったのか!?」
「うん。」
「―――すげーな!そんなすげーやつと仲良くしないなんてもったいねーじゃん!もちろん、これからもよろしくな!」
『そいつがバカで良かったわね、きつねクン。』
「んだとコラ」
ははは と三人が笑う。
『で、友情の確認はすんだ?サッサと選んでちょうだい。』
「僕は木火土金水を完璧にしてるけど、さらに取っていいの?」
『本当はだめだけど。自力で取ったものみたいだし、特別に許すわ。』
「じゃあ、僕は[風魔法][光魔法][闇魔法]」
「俺は…
『アンタは勇者特典で[剣][身体強化]、[光魔法]はついてくるわ。』
おおっ!!スゲーな、勇者!!じゃあ希少な[闇魔法][火魔法][水魔法]で。」
『了解』
二人が光に包まれ、声が響く。
❲[風魔法][光魔法][闇魔法]を取得しました。❳
❲[剣][身体強化][光魔法][闇魔法][火魔法][水魔法]を取得しました。❳
『いい? じゃあ、最初のクエストよ。冒険者ギルドに登録して、レベルを上げなさい。そのあと、ランクDになったら…』
ゴクリ。と唾を飲みこむ二人。
『私を助けに来て〜! なるべく早くにね!』
「「はいぃ??どうゆうことだ?」なの?」
『じゃあ、この子をつけるから頑張ってね〜っ!』
水晶から光が消え、犬が尻尾をふった。
私の中での設定
アサギ 小動物的な子 155cmくらい 細い 色白 狐は精神年齢の成長がゆっくりという設定 名付け親の人が16くらいのときの姿をしている 能力はいくつかに分けて普段は封印。
時折こういうの入れます。
感想、評価などお待ちしております。




