5、出会い
大学─
アル
「さて、ガイダンスも終わったし…あ、居た居た。おーい。」
凛太郎
「アル…さん。結局同じ大学だったんですね。」
アル
「アルでいいよ。同じ年齢…ではないけど今は19歳だし。」
凛太郎
「分かった。んでアル、お前何歳なんだ…?」
アル
「20歳であり19歳であり500歳以上であり…」
凛太郎
「…マジ?」
アル
「マジ。」
凛太郎
「つまりお前と一緒にいた冬乃さんや秋葉って子も…」
アル
「…知らない方がいいことってあるよな。」
凛太郎
「…今頃中学校はどうなってるんだろなぁ…」
アル
「迷惑をおかけします。」
凛太郎
「確定事項か…帰りに杏奈のプリン買っていってやるかぁ…」
中学校─
秋葉
「秋葉です!よろしくお願いします!」
教師
「はい、では次の人〜」
杏奈
「(…え?誰も疑問に思わないの!?苗字なかったよ?みんな趣味とか好きなものとか発表してたけど…)」
秋葉
「…見つけた。」
「ねぇねぇ…貴方が杏奈?アルが言ってたよ。魔法を使える子だって。」
杏奈
「う、うん。そうだけど…秋葉ちゃん…だよね?そこ席違くない?」
秋葉
「ん?合ってるよ!そういうことにしたの!」
杏奈
「えっと…?」
秋葉
「そのまんまの意味だよ!ちょっと細工して、私が変なことをしても許されるようにしたの!だから私がここは私の席!って言ったら私の席なの。魔法に耐性ない人には魔法かけやすいからいいよね!」
杏奈
「(刺激したらヤバそうな子だよ〜…お兄ちゃん…アルさん…助けて…)」
「えっと…秋葉ちゃんは…好きなものとかある?」
秋葉
「うーん…ないかな!杏奈は?」
杏奈
「ん〜…(ここは機嫌を取っておくべき…だよね?)」
「アルさん…とか?」
秋葉
「あげないよ?」
杏奈
「…え?(お、怒ってるー!地雷だったー!)」
「だ、大丈夫だよ!イケメンを遠巻きに見てるのが私好きなだけ!アルさんは秋葉ちゃんのだよ!!」
秋葉
「…」
「そういうこと〜?分かる!分かるよ!アルかっこいいもんね!惚れちゃった?」
杏奈
「えっ…うーん…ま、まだ分からないかな…かな?それよりも!秋葉ちゃんとアルさんってどういう関係なの?私知りたいなー…」
秋葉
「関係?うーん…お父さん…お兄ちゃん…パートナー…うん!分かんないや!」
杏奈
「複雑な関係なんだね。」
「…」
「…あれ?」
秋葉
「…あ、杏奈も気づいた?楽しく話してたのにね。まぁどうせアイツが嫌がらせしてきたんだと思うけど!」
杏奈
「あ、え!?秋葉ちゃん!?一人で行くのは危な…行っちゃった…」
運動場─
秋葉
「…貴方、魔王の手下で合ってる?変な見た目してるね。改造でもされた?」
????
「ハッハッハ!よく分かったな嬢ちゃん!どっちも正解だ!我が名はアシュラ!縁あって今は魔王軍の末席に加わっておる!」
秋葉
「私は秋葉。じゃあね。アシュラのおじさん。」
アシュラ
「"じゃあね"だと?勝負は今から始まるとこではない…か?クハッ…!?」
秋葉
「今はちっちゃい魔法しか使えないけど…私、舐められてるのかな。悲しいよ、魔王。調子はどう?」
魔王城─
????
「うわー…やっぱりバレちゃうか。かなり離れたんだけどなぁ…通信切るしかないよね〜…僕が知らない魔法まで使えるようになったか〜。アルくんの入れ知恵かな?」
「…まぁいいや!被害を出さないように立ち回ってるってことが分かったし!いや〜人間らしくなって!」
「まだ終わってないけど!」
運動場─
杏奈
「はぁ…はぁ…秋葉ちゃん!大丈夫!?怪我ない?」
秋葉
「…ん?あれ?杏奈?来たの?もう終わったよ?」
杏奈
「わ、わ!その倒れてるのが敵!?怖!顔いっぱいある!」
秋葉
「でもそんなに強くなかったよ!すぐ死ん…」
アシュラ
「痛いよ〜…辛いよ〜…俺が可哀想だと思わないのか〜…?」
杏奈
「…え?」
秋葉
「………心臓潰したんだけど?」
アシュラ
「痛いよ〜…」
スーパーマーケット─
冬乃
「じゃがいも…玉ねぎ…人参…卵…ベーコン…それと…」
??
「鮭と牛乳…それと…命!!」
冬乃
「…ふむ。」
??
「おいら河童!あんた敵だろ?」
冬乃
「…私も衰えましたね。それともこちらの魔物は探知魔法に引っかからないんでしょうか。」
大学─
アル
「…凛太郎、中庭に案内してくれないか?」
凛太郎
「え?まぁ…いいけど…」
アル
「さっさと行こう。それで…用事が終わったらご飯食べに行こう。この前は邪魔したからな、奢らせてくれ。」
凛太郎
「いいけど…」
「(中庭に用事ってなんだ…?)」
中庭─
アル
「…人避け結界…そんでここら一帯の気温を上げて…ここでいいか。」
凛太郎
「…え?この範囲の気温変える…?」
女1
「…なんか暑くない…?夏みたい…」
男1
「大学の中に入らん?暑すぎるわ。」
女2
「私達も中に入ろ〜…」
アル
「…来たな。」
?
「ワッハッハー!適温、適温!!」
凛太郎
「…なぁアル…あれは何?鬼?」
アル
「…思い描く鬼そのまんまだな。どうせあの魔王の野郎が作ったんだろうが。」
鬼
「よう小僧ども!気温をいじくったのはお前さんかい!ようやったようやった!褒めてやろう!」
アル
「お前、魔王の居場所は知ってるか?」
鬼
「おう!魔王の知り合いか?俺に勝ったら教えてやるぞ!御託は良いから、ほら!こい!」
アル
「そういうスタンスのやつは好きだ。後腐れなく殺せる。」
運動場─
秋葉
「まぁ分かんないけど!とりあえず死ぬまで殺せば死んでくれるよね!」
スーパーマーケット─
冬乃
「魔王の関係者でしたらごめんなさい。貴方を跡形もなく消します。」




