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見えるものだけが真実ではない

良かったら最後まで見て行ってください!

俺とはづきは、帰ってしまった円谷を追って正門まで全力疾走していた。


「円谷ァァァ!」


「愛紗ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”!?」


黒のローブの男と血まみれのメイド服の女が円谷に迫った。すると、声に気付いたのか円谷が振り返った。


「いやァァァァァァ!こっち来んなぁ、誰だお前らぁ!?」


円谷は逃げ出そうとしたが、はづきに捕まる。


「ちょっと愛紗私よ私、よく見てよ」


「あれ、はづき?覚えてるのかよ?」


少し遅れていた俺が追いつき声をかける


「ああ、そうだ、俺とはづきは円谷の事を覚えてる」


すると、円谷は不思議そうな顔でこちらを見た。


「あー名前なんだったっけ?」


「物理的に覚えてなかったのかよ!?同じクラスだそおい」


「あっ、そうなのかよろしくな」


満面の笑みで返す。


「あぁよろしく、ってよろしくじゃねーよ!?もう十二月だよ!もうあと三ヶ月で卒業だよ!?もうすぐで旅立っちまうよ!?生駒だ、生駒!」


俺は、かなり遅めの自己紹介を済ませ、気を取り直し本題に入る。


「ところで、何で遍知院の制服なんだ?」


「これか?起きたら制服がこれになってたんだよ。ママに聞いたらうちは、遍知院学園の生徒なんだって、おかしいだろ?ほんとっ、どうなってんだよ…」


そう言い、ここまでの流れを話してくれた。どうやら、どうしてもチアをやりたくて学校を抜け出してきたらしい。そこからの流れは知っている通りだった。俺とはづきも今まであったことを全て話した。


「まぁ、これから頑張って職見つけろよな」


「まさかヒキニートの中二病になってたなんてぷぷぷ、重症じゃない!なにそれ!目を覚ましたら何?別の何かが目覚めてた的な?面白すぎなんですけど!?何に影響されたのよ!クスクス」


円谷には同情され、はづきに至ってはもうここまでくると清々しい。


「おい!…ん?」


ふと、はづきが言った言葉が、気にかかる。


影響された?確か、俺が中二病をこじらせたのは中三、もしかしたら、その時に誰かに影響されてこうなったか、いや違う逆だ、誰かに影響されなかった、例えば消えたクラスメイトとか…


「円谷!?この学校に入ろうとした動機は?」


「何?急に、家から近いから、それと結萌に誘われたからだ」


俺は黒のローブをなびかせ、右手で天を指す。


「見つけたぞ、この世界の原因、トリガーを!」


「ねぇ〜愛紗この後遊びに行かな〜い」


「いいけど〜家は無理だぞ」


二人は、俺を置いて歩き始めた。


「話聞けよ!?」


「ねぇ、知り合いだと思われるから話しかけないで、痛いのよ、よく人前でできたわね!恥ずかしくないの?分かったらあっち行って!」


自分の行動に後悔しつつ円谷に助けを求める。


「ごめんって、ちょっとテンション上がっちゃったんだよ。もうしないから、話聞いてお願い、いやお願いします。」


「誰だっけ?」


「振り出しに戻ってるぅぅぅぅ!?」


俺は悲痛の悲鳴をあげると、円谷はため息をつき言った。


「で、なにが言いたいんだ?」


「円谷は西嶋に誘われてこの高校に入った、はづき!昨日、西嶋は最後までいたか?」


「いたわよ…」


「ってことわだ、西嶋は、光に飲まれてこの世界から消えている可能性が高い。円谷は西嶋に影響されてこの高校に来ていた、しかし、この世界に西嶋は居ない。西嶋に影響されなかった円谷は別の高校を選んだ。つまり、この世界は異世界召喚された奴らが存在しないパラレルワールドだ。」


「何、言ってんだよ…結萌は大丈夫なんだよな?」


円谷はこの現状を受け止めきれず困惑していた。


「わからない…だから、俺は異世界に行く!そして、あいつらを連れ戻す。それがこの世界を戻せる唯一の手段なんだ!」


それを聞いて、珍しくはづきが真摯に返した。


「なに言ってんのよ!異世界に行くなんて無理に決まってるじゃない、そもそもあるかすら分からないのよ、それとも、そんな方法があるとでも?」


「そんな方法は無い!無い、無いけど、諦められ無い、ここで諦めたら俺の人生はお先真っ暗だ、どーせ俺はヒキニートだしな、だから、俺は俺の全てで探し出してやるよ」


「はぁ…あなた元から中二病だんったんじゃないの」


はづきはため息をつき胸を張る


「しょうがないわね私も手伝ってあげるわよ!」


すると、円谷も困惑の末、言った


「うちも手伝うから」


「ありがとう助かる!早速だけど、消えた奴らの家わかるか?」


「女子の家はわかるわよ。あと仁ね」


「うちも女子はわかるけど男子は知らねーぞ」


「俺は仁だけしか知らない」


はづきは、知ってましたよと言わんばかりの表情で返す


「戦力外ね、もうこっちは愛紗と行ってくるからあなたは異世界に行く方法でも探してなさいよ」


「そうだな。任せる、何か分かったら連絡くれ」


そう言い、はづきと円谷のチャットを交換し、二手に別れることになった。

最後まで見て頂きありがとうございます!

誤字、ご指摘がございましたらご報告して頂けると助かります!

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