自然を動かす強いバネは「歓び」。字宙の時計仕掛けの車を回すもの。
あくまでこれらは「推論」に過ぎない。
ただ「ヴォーカリスト」が「バンド時代」に「現在の名前に変えたこと」を「受け入れた」のに、その後ベーシストと異なり「名前を変更しなかった」。
また「バンド」時代のあと「誰ともバンドを組まなかった」こと、という「事実」が多少なりとも「傍証」にはなるかもしれない。
しかし、現実のモニターに映るは2m近い還暦迎えた大変厳つい男性。しかも、ギター抱えて、足上げて踊って、ずっと歌うとか、どんだけ器用なんだよ?一曲だけでも出来る人、まずいないよ?いや、体力よく持つな、というか人類の限界という常識と真っ向から勝負している最中である。
見た目だけだと、そんな感傷的な気持ちとか発生する前に筋トレしてそうな、としかいえない。
「彼」は表化されている生い立ちだけ確認すると、結構、厳しい時間を生きているし、いわゆる著名人になってからもだいぶ苦しい時間が続いている方なんだが、何故か、プロファイルは意外とポジティブ。めっちゃ負けず嫌いだし捻くれているけど、感情に素直なプロファイル。色々と合ってない。
服は、赤色のサーカス風ジャケットから、少しずつ変化して、今は蒼いキラキラな服に裏地が赤色の服。
中央のモニターは曲に合わせて「鎖」や「時計」、「教会」「摩天楼」などを映している。「2人目のヴォーカリスト」の曲をもう一つ聞けた。「彼」が歌うとこうなるんだ。甘さが抜けている。
それにしても、本当に綺麗。キラキラしている。ノリのいい明るい曲に戻ってきたからか、周りはまた「音」に合わせて揺れている。
この辺りはリクエスト曲が多い。リクエストした曲は掛かるかな。と思ったが、やはり掛からなかった。
だけど、周りの方々は、本当に楽しそう。
「色」も本当に綺麗に付いている。「声」にも「ギターの音」にも。美しい。
「彼」は「負けない」。ちょっと暑苦しいとか、ダサいとか、結構ボコスカに掲示板とかで書かれているけど、それでも「別にいいんじゃない」かな。
本編終了前に「彼」が「この曲に背中を押されてきた」と言った曲は、奇しくも「ヴォーカリスト」が1人になった晩年に「これから大切にしていきたいと言った、まるでバンド時代に戻ったかのような曲」と似ている「名前」だった。
尖ったまま、1人で歩く「彼」。
それでも「彼」は綺麗だし「1人じゃない」。
バックバンドに大勢のスタッフ。キャスト。そして「クリスマスイブ」にまで「彼」に会いに来ている「名もなき我々」がいるのだから。
舞台を降りる前。
「彼」は何故か、振り返って「お辞儀」をした。
以前までの「彼」ならしないと思われる行動。そもそも振り返らない。
なんだろうか。「彼」は「変わった」。
だけど、それは、年齢を重ねて確かに、色々失っただろうけど。
「彼」は美しくなった。




