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魔皇の魔法とハツミリア  作者: 道草 遊者
東の大国編
52/262

第51階 戦闘開始

「グフ....!!!小娘ぇ」

斬られたのはダカユセだった


「我が名はマテハ

ミリカンテアの三頂マテハ!」

私とダカユセの間に割り込んで

攻撃をいなし斬りつけれる程に

マテハは強い


「マテハ、任せたよ」

私は"ジュウゼンジュウビ"を構える

マテハに微笑んだ


ポムッ!!

「あなたは私が相手しちゃうよ」

突然現れたイムは深呼吸しながら

"テンイムホウ"を構えた


「あぁ!?」

銀髪が揺れるアマアハは

急に飛び出してきた

少女に一歩後ずさった


「あんたはこっち!」

マユナは"リョウゲンノヒ"の刃先を

スマバメに向けていた


「......うぬら、何をしているか

分かっておるのか?」

笑みを不気味に浮かべているスマバメ

その出で立ちは邪悪な魔法使い

いや魔王もしくは魔法を得意とする

帝国の皇帝ともとれる貫禄があった

マユナはその威圧にたじろぐどころか

睨み返した


「私の頼れる仲間の

オヤツの時間かしら」

私は自信に溢れるマユナに安堵しながら

屈託無い笑みが自身から

自然に溢れていたのが自分でも

嫌という程に分かる


後方から響く阿鼻叫喚の叫び声が

天を衝く咆哮となり断末魔が

嵐の様に轟き鳴り響いている

全天さん率いる星一族は順調みたい


「ダツイソ!!!今だ!!」

マテハと睨み合っていた

ダカユセが叫ぶ


叫びと同時に周囲一帯を

魔力の膨大な流れが渦巻く

ふふふ

「マスカリア!」

私は最後のフォアローゼズを

この地に召喚した


「この世界を自分達が優位な

幻術世界に変えようたって

然うは問屋が卸せねぇって事さ!」

"ウチデノコヅチ"を持ち

構えたマスカリアが

私の横で立っていた

と同時に魔力の流れが消えた


「ダツイソ!!奴等はお前の技を

警戒している!!

そのまま後方支援を続けろ!!

スマバメ!!手下が大事なら

仇を取れ!!!

少女を蹴散らし

後方の男2人を殺せ!!」

マテハとの距離を計りながら

指示を飛ばすダカユセ

狙いはクラーガ君と倶全君ね

あら倶全君は仮面を被るのね

殺る気満々じゃない


「フォアローゼズ!!

何も考えるな!!

私がついている

私が貴女達の守護神!!

"今"を示せ!!!」


「「「「はい!!!」」」」

う〜ん!!良い返事!



マテハが返事と同時に

指示に意識を少しながら奪われていた

ダカユセに飛び込んで斬りつける


受け止める事が困難と悟った

ダカユセは後方に後ずさって

避ける刹那に刀を振り下ろす

マテハに刃は届かないが

多少の牽制程度には

効果があったともいえる

マテハは追い討ちを切り返さざるを得ず

懐に入る二撃目を削がれた形になった

数多の格闘に通ずる伝説を

ぶちのめし殺してきた

ダカユセにとって不意打ちの

ディスアドバンテージを

立て直すには十分だった

一撃分の時間とダカユセ自身の

強化された強靭な天才的な

身体がなせた技だった

けど私の父"キレ・ルイデ"なら

あの体勢から首を獲れる

私以外の


マテハとダカユセの明確な差は

明らかにリーチだった

しかしマテハは機動力を活かして

詰め寄って斬りつける

論理的かつ効率良く戦闘を組み立てる

マテハには一切無駄が無い

ダカユセが非効率な

行動の小さな無駄が生まれた分だけ

マテハの刃と重なり傷を負う

致命傷にならないのは

リーチが異様に長いのと

化け物さえ軽く凌駕した

身体能力に他ならない


故にダカユセにダメージが少しずつ

蓄積されていった

リーチは短いが空間を巧みに使う

マテハに対してダカユセの斬撃は

全て空を斬っていた


「......!」

ダカユセは一瞬斬撃を辞め

手を振りかざした

「ミーティア!!!」


不気味に悲鳴をあげるかの様に

黒く澱んだ魔力が集まり澱んだ...

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