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魔法世界の問題児  作者: 蒼
学園編
27/30

第五の寮


『…ふむ。君は…ヴァレオンかアズールクロー。どちらにも適性がある。しかも実力もあるときた。どちらに行っても間違いはないだろうが…ん?おやま!驚いた!君は色の一族だったのかい!?』

〈色の一族〉という言葉に固まる。

待ってくれ。その言葉をここで言われたら、こっちとしてはたまったもんじゃない。


『安心おし。この会話は周りには聞こえとらんよ。』

その言葉にホッと肩の力が抜ける。


『ふむ。そうなると君は…アクシス!』

「え…?」

声高々に宣言された寮の名前は先ほどの説明の中にない名前だった。


「アクシスって何?」

「知らなーい。でもさっきの説明で出てこなかった名前よね?」

「あの鏡壊れてるんじゃないの?」


恐る恐る鏡の後ろにいる人たちを見ると、顔面蒼白な人もいれば、驚愕の表情をした人もいた。

鏡の私が白の制服に変わっていくにつれ、私の服も変わっていく。


「あの、」

さっき説明をしていた人にこの現状の話を聞こうと声をかけたそのとき、


ーバァンッ


講堂の扉がすごい音をたてて開いた。

あの扉、めちゃめちゃ重いやつじゃなかったっけ?

どんな化け物よ。

…って


「美月!?雪月!?」

その扉の先にいたのはうちの兄達だった。


「え?」

その声に振り向くと、さっき話を聞きに行こうとしていた男子学生だった。


「君、まさかとは思うけど、あの双神と親戚かなにか…?」

双神…?

「あれ、うちの兄達です。」

「「「「えっ」」」」

私の言葉に何故か、鏡の後ろにいた4人全員がこっちをみる。

その反応に首を傾げる。

なんなんだ。

何か変なことでも言ったか?


「確かにこの子の名前を聞いたとき驚いたけど、まさかあの双神の妹だとは思わないじゃない…。」

グラマーなお姉さんが笑顔をひくつかせながら言う。


「さてさて、4寮長の皆さん。なんで俺らを呼ばなかったのか、説明願おうか。」

「寮分けには各寮長が立ち会うことが校則で決められていたはずだが…?」

兄達が4人の生徒を睨みつける。


「君たちの寮を呼ばなかったのは、謝ろう。だが、君たちは寮長でもましてや副寮長でもないじゃないか。」

青い制服の人が兄たちに向かって言う。

その言葉に、兄達は鼻で笑って、1枚の紙を出した。


「なっ!」

その紙を認識した瞬間、その人は顔を真っ青にする。


「おーおー。これが何かわかるとは、さすが〈情報屋〉と言われるルズルクローの寮長だなあ。」

「その情報屋も俺らの寮長の前ではかたなしだなぁ。」

クックックと人の悪い笑顔を浮かべる兄達。


…一体何が起こってるんだ。

全くわからんぞ。

私を含めた新入生達は事の成り行きを固唾を飲んで見守っている。


「お前ら、どうせうちの寮長がいると都合が悪くて呼ばなかったんだろ。やりたい事ができなくて残念だったな。」

「え、もしかして、自寮に入るならまだしも、他寮に行くぐらいならって今のうちに芽を摘んでおきたいやつでもいたぁ?

それとも、()()()()()()()()()が呼ばれてびっくりしちゃったぁ?」

その言葉にビクッと体を震わせた4人。


「残念だったな。これは寮長の権限を俺らに一時的に譲渡する書類だ。寮分けには俺らが寮長として参加させてもらう。」

「にしても、さすが寮長だよねー。もしかしたら寮分け鏡が偽物かもしれない、なんて。最初は何言われてるのか分からなかったけど。だってソウレイが創設されてからずっと寮分けを担当していた鏡だぜ?半信半疑で調べてみたら、なんと大当たり。始まる前に元に戻しておいて良かったよ。」

「「「「…。」」」」

あら皆さんお顔が真っ青。


「さて、悪いね。寮分け中に。」

「改めまして、麒麟が寮章の自由のアクシスだ。」

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