寮分け
さて、教室に戻ろうか。
ランク戦とやらも終わった事だし。
にしても、終わるたびに講堂に転送しなくても。
地味に教室遠いんだよね。
まぁ、学院がでかいから当たり前っちゃあ当たり前なんだけど。
ーヴゥゥゥン
ん?なんだ?
先生達は戻ったはずなのに、なんでまた転送陣が…?
「はぁ〜い。新入生ちゃん達。」
現れたのは、桜色の髪の色気ダダ漏れの女性。
ポカンとしていると、その後ろから次々に人が現れた。
その人達は、私たちを見回すと一人の男子生徒らしき人が前に立ち、喋り始めた。
「さて、新入生諸君。初めまして。試験に引き続き、ランク戦お疲れ様。僕らも見させてもらったよ。ドラハール先生はああ言っていたけれど、今年は優秀な者が多くて何よりだ。」
そして、魔法道具らしきものを出した。
それは両手より2回りほど大きい鏡だった。
「さて、疲れているところ申し訳ないが、今から寮分けといこうか。」
え?寮?待て待て待て。
何つった?寮って言ったか!?
何も知らないし、何も聞いてないぞ。
そもそもこの学院に寮が存在していることすら知らなかったんだけど。
お願いだからさ、最低限の説明はしてよ。兄達。
「ソウレイには4つの寮がある。玄武が寮章の強さに貪欲なマリーウラル。朱雀が寮証の情熱が溢れるヴァレオン。青龍が寮章の知識に貪欲なルズルクロー。白虎が寮章の好奇心旺盛なパッセティグリ。これらのどれかに振り分けられる。名前を呼ばれたら順にこの鏡の前に立って欲しい。大丈夫。自分に見合った寮を教えてくれるさ。さあ、寮わけを始めよう。」
そう言い、鏡を宙に浮かべた。
一人目の名前が呼ばれた。
どんなふうに組み分けをするのかと見ていると、その子が鏡の前に立った瞬間、鏡が喋り始めた。
いや、鏡に映ったその子が喋り始めた。
「……ヴァレオン!」
そして、声高々に叫ぶと鏡の中の姿が赤色をモチーフにした制服へと変わっていき、
それに合わせて、鏡の前の生徒の服も変わっていく。
すごー。
「レリア・アラン!」
お、レリアの名前が呼ばれた。
どこの寮になるんだろ。
「パッセティグリ!」
レリアの服が黄色の制服に変わっていく。
できればレリアと同じ寮になりたいなぁー。
次々と新入生達が寮分けされていく。
「浅葱 凛月!」
あ、やっと名前呼ばれた。
が、私の名前を聞いた瞬間、後ろにいた4人が固まった。
不思議に思いながらも、鏡の前に立つと、私が喋り始めた。




