魔法評議会
さてさて、クエストも終わったことだし、もーどろっ。
アーカイブから転送陣を起動させ、戻る…と案の定、教室ではなく、講堂だった。
しかし、前回と違い、講堂には誰もいない。
ふと時計を見ると、ランク戦が始まってから10分しか経っていない事に気がついた。
……。
…え!?10分しか経ってないの!?
いや、確かにクエストの内容は意味わからなかったけど、膜をぶっ壊しただけで解決したし、簡単だなーとは思った。
たまたま?引きが良かっただけか。
自分のくじ運に感謝だわ。
に、しても…。
何してよう…。
暇。
……ぐぅ。
「起きろー!」
「うわあああああああああああ!」
なになになに。
耳元で大声出すバカいる?
ここにいたね!?
「お、起きた。」
お、起きた、じゃないんだわ。
こちとらお宅のせいで耳が死ぬ寸前だったんだが。
「どもども。君、浅葱凛月さんで合ってる?」
「あ、はい、合ってます、けど…。」
何だこいつは。
「初めまして〜。俺こういうものです〜。」
「あ、ご丁寧にありがとうございます。」
差し出された名刺を見て固まった。
そこには、
魔法評議会
Duo
シエロ・フェーオン
魔法評議会!?
しかもDuoって、最高議員の一人じゃなかったっけ!?
魔法界の秩序を守る組織が私にどんな用なのよ…。
「魔法評議会の方がどんな御用で…」
「ん?いやー友神魔導士がいるって聞いたから、見てみようかなって。」
見てみようかなって、私は珍しい動物かなんかか?
そして、フェーオンさん、あなたは一体何をしているんでしょうか?
なんで、魔法を発動しようとしているんですかね??
『友神魔法 天空の息吹』
おいおいおいおい!
風が圧倒的な密度で迫ってくる。
『友神魔法 氷闇の壁』
あっぶな。
なんだあれ、あっぶな。
いやなんなのあれ、軽く死ぬて。
「おー、やるじゃん。」
やるじゃん、じゃないのよ。
「そんじゃ、もういっちょいくか!」
来なくていい!来なくていい!来るな!
『魔素魔法 強制魔法解除』
フェーオンさんが発動しかけた魔法が収まっていく。
「な〜にしてくれちゃってんの?フェーオン君?」
「げ!」
そこにいたのは、ランドレ先生だった。
「いたいけな新入生に向かって、魔法を放つなんて〜。最高議員にちくっちゃおうかな〜。」
「アインスさんだけはマジで勘弁!」
そう言い残し、フェーオンさんは急いで去っていった。
逃げ足はっっっや。
「ごめんね〜。あいつが。」
「い、いえ…。」
「あいつの魔法見てわかる通り、天空の友神魔導士なんだわ。君が友神魔導士だって聞いたんだろうねぇ〜。全く、盗み聞きするなんて懲りない奴だよ。しかも今の時間授業中だろうに。よく抜け出せたよねー。ほんとに。」
待て待て待て。
確かにあの人はディオアドミラーだった。
それはいいんだけどさ、え?あの人学生なの?
え?先輩?学生で魔法評議会最高議員?
色んな意味でやばいやつじゃん。




