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私立椿姫女学院  作者: 北野ゆり
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番外編1 その後 part 2

前回の後書きで『しばらく後になりそうです。』って言っていたのですが、まさかの7か月後になってしまいました。本当にお待たせしてすみませんでした。

「・・・連絡はこれだけだ。なにか連絡のあるやついるかーー。・・・いないな。じゃあこれで終わりだ。」

担任がそう言うと、

「起立ー気をつけー・・」

学級委員が号令をかけた。が、途中で担任が止めた。

「あ!ちょっと待て。忘れてた。えっと・・・北川と竹田と・・寺沢と・・・あ、あと、宮本と森と渡辺。」

一人一人を指しながら、担任が言った。指された彼女らは互いに顔を見や合わせた。

「このあと、すぐに校長室に行ってくれ。悪い、号令かけてくれ。」

「・・・れ、礼。」

『さようなら。』

生徒が口々に言った。

「・・ねぇ・・・何の呼び出しだと思う?」

竹田が恐る恐る言った。

「・・わかんない・・けど、いい呼び出しじゃない・よ・ね・・」

宮本が返したが、言葉が尻すぼみになってしまった。

「ま、なんとかなるでしょ!」

「寺沢ってホント、ポジティブだよね・・」

寺沢のポジティブ発言に呆れた森が返した。

「そうでもないよ(校長には不満あるしね。)」

「そう?」

森が疑うように言った。

「うん。そうだよ。」

「まぁ、寺沢がそう言うならいいけど・・・」

そんな会話している間に校長室に着いた。

コンコン「失礼します。」

北川がノックし、ドアを開けた。

「校長、何の用ですか?」

開口一番とげのある声色で寺沢はそう言った。

「おい、寺沢。言葉使いに気をつけろよ。」

校長も負けじと、とげとげしく言った。だが、寺沢は恐れることなく、返した。

「私はこないだのこと、許してませんから。そういうことをするなら、私もそういうことをします。」

「ほう・・・」

2人の間に火花が散っていた。他の5人は口を出せずにいた。

「と、こ、ろ、で、何の用なんですか。」

寺沢に先を促され、校長は口を開いた。

「お前ら今回の抜け出しの件、このままにするつもりはない。」

しばらくの沈黙が流れた。

「つまり、適切な処罰が必要ってことですね。 」

そう切り出したのは森だった。

「も、森、冷静だね・・」

「だって、そういうことでしょ」

「そ、そうかもだけど・・・」

あまりに冷静な森に竹田は言葉を失った。

「で、どこぞの校長はあれだけのことをしておいて謝りもしないのに、私たちには自分たちの非を認めて反省しろとおっしゃるわけですね。」

「ちょっ、ちょっと、寺沢・・」

挑発的な態度を取る寺沢に渡辺が慌てた。

「言ってくれるね。」

「間違ったことは言ってないですから。」

再び校長と寺沢の間に火花が散った。

「だが、このままでは他の生徒に示しがつかないだろう。」

「他の生徒にはバレてないですから。」

「うっ!だ、だが・・」

「べつにいいですよ。校長も自分の非を認めてきちんと私たちに謝るなら、私たちも処罰を受けますよ。」

「な、なんだと!」

校長がそう言ったとき、ノックの音がした。

「失礼します。」

そう言って入ってきたのは副校長だった。

「お話中失礼かと存じ上げますが、寺沢さんあなた、さっきからいくらなんでも失礼過ぎないですか?相手は学校で1番偉いんですよ。」

「私は、たとえ退学になるとしても謝ってもらえない限り態度を改める気はありません。」

森は間髪入れずに返した。

「あなたは何も知らないから、そんなことが言えるのです!!本当のことを知れば…」

「おい!!」

副校長が言い終わる前に校長は怒鳴った。

「もういい…それ以上は言うな。……わかった謝ろう。」

校長の言葉に驚いた副校長は体をはねさせ、振り返った。

「し、しかしそ…」

「黙っていろ。」

校長は副校長の言葉を遮った。

「そのことは済まなかった。許してくれ。」

寺沢は驚愕した。まさか校長が自分たちに謝るとは夢にも思っていなかったからだ。

「これでいいだろう。」

「え、あ、はい……。」

寺沢は驚き過ぎてまともに喋れなかった。

「なら、お前たちには罰を受けてもらおうか。」

その言葉でようやく寺沢は冷静になれた。

「あ、あの〜。そ、それで罰って何ですか……?ま、まさか、て、停学…とか……?」

恐る恐る聞いたのは意外にも北野だった。普段ならもっと堂々としていただろうが、今回は自分が原因でおきたことだからだろう。

「いや、そこまでのおおごとにするつもりはない。さっき寺沢が言っていたが、今回の件、他の生徒にはバレていない。それなのにそこまでしてしまったら、あらぬ噂を立ててしまう。だからお前たちには特別教室の掃除をしてもらう。」

校長の言葉に6人は唖然とした。

「と、特別教室って、まさかこの学校全部のですか!?」

「よくわかったな、渡辺。そうだ、この学校全部のだ。」

「ど、どれだけあると思ってるんですか!?」

「しかたがないだろう?これぐらいですんでよかったろ?」

宮本は歯向かったが、校長は動じなかった。しかも、『これぐらい』と言われたことにまたもや驚愕した。

「ま、しょうがないっしょ。そんぐらいのことしたってことでしょ?」

「ホント森って冷静だよね……」

相変わらずの森の言動に竹田を含めた全員が呆れた。

「特別教室全部、ですね。わかりました。」

寺沢はそう言って部屋を出ようとした。

「え!?わかっちゃうの!?だって、全部、全部だよ!?」

「だって、しかたないしょ?全員でやればなんとかなると思うけど?」

「な、なんとかって……」

渡辺はどうにも腑に落ちないようだった。

「ま、なるようになるよね。」

「やりますか。」

「しょうがないか!」

「しょうがないよね。めんどくさいけど。」

寺沢に続いて森、北野、宮本、竹田も納得した。

「6人でやればすぐ終わるって、ね、みさ。」

「ゆか……。わ、わかった。」

「じゃ、頼んだよ。」

校長の言葉に各々返事をした。

「はーーい。」

「りょーかい。」

「わかりました。」

「ほーい。」

「はい。」

「はいはい。」

あきらかにやる気のない返事だった。

「ちょっと、あなたたちというものは…」

「じゃあね、副校長センセ。」

寺沢は注意しようとした副校長の言葉は遮って校長室から出た。

――――――――――

「はぁぁぁ…………。」

「あのさ、ため息なんてつかないでよ。」

「だって寺沢〜。これでいくつめだと思ってるの?」

寺沢に冷たくあしらわれた渡辺は文句を言った。

「まだ3分の1、でしょ?これくらいで弱音吐かないでよ。」

「ホントみさってすぐ弱音言うよね。」

だが、寺沢だけでなく、北野にも冷たくされてしまった。

「え、ゆかひどっ!まだって言うけどさ、3分の1でも相当あるよ!?そう思わない?森。」

「うーん……。でもしかたないっつうかー自業自得っつうかー。」

「た、竹田ならわかってくれる、よ、ね!」

森に同意を求めたが得られず、竹田にも同意を求めた渡辺であった。

「確かにそうだよね。」

「でしょ!そうだよね!」

味方を見つけた渡辺は意気ようようとした。

「しゃべってないでやってよ」

いつまでも、おしゃべりを続ける渡辺に寺沢が注意した。

「でもさ〜〜。」

「でもじゃないでしょ!早くやればそれだけ早く終わるんだから。」

まだぶちぶち言う渡辺を寺沢はさらに制した。

「なんか寺沢、お母さんみたい。」

「誰がお母さんよ!」

「うん、寺沢はお母さん向きだよ。」

「森までなに言ってんの!」

「ふふっ」

寺沢と渡辺、森がわーわー言い合っている時にふと北野が笑った。

「どうしたの?」

「ううん、なんかいいなって、こういうの。」

「???」

「どういうこと?」

全員が疑問に思った。

「ううん、なんでもない。」

北野はそういいながら、満面の笑みをこぼした。

「さっさとやっちゃお!」

―やっぱり友達と一緒が1番楽しいな!―そんな風に思った北野だった。

とりあえず、自分の書きたいことはすべて書けました。ただ、もしかしたら番外編をまた書くかもしれません。別の小説も投稿する予定なので、よかったらそちらもお願いします。ただ、いつ投稿するかは見通し立たずですが……。

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