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私立椿姫女学院  作者: 北野ゆり
12/14

番外編1 その後 part 1

久しぶりの投稿です。この話は最終話のその後になっています。

北川が学校に戻ってから2、3日たったある日寺沢は校長室を訪れた。

「失礼します。」

「おう、寺沢か。どうした?」

寺沢は少し考えた。しかし聞くことにした。

「校長がゆかちゃんを退学させなかった本当の理由を聞きにきました。」

校長は寺沢にはわからないほどほんの少し眉をあげた。

「何を言ってるんだ?退学させなかった理由はこないだ言っただろうが。」

「いいえ、それは建て前ですよね。建て前でない、本当の理由を聞きにきたんです。」

寺沢は校長の言葉を否定した。

「だから、本当の理由もなにもあれが正真正銘本当の理由だ。」

校長は言った。

「じゃあ、どうして・・・・どうしてあの時あんな表情したんですか。」

寺沢の声は、なんとか声を絞り出したようだった。

「本当にお前には隠しごとできないな。・・・だが、お前にその答えを言うつもりはない。本人が気づいてないのにお前にだけ言えるわけないだろうが。」

「わかりました。」

寺沢はそう言った。校長は安心したが次に寺沢から発せられた言葉に驚愕した。

「ゆかちゃんにすべてを話してきます。」

そう言って寺沢はドアへ向かって歩き出した。校長はそんな寺沢を慌てて呼び止めた。

「ちょ、ちょっと待て!それはダメだ!」

「じゃあ、話してくれますか?」

寺沢は不敵な笑みをこぼした。

「だがそれは・・・」

その時ドアが開く音がした。

「校長、もう言ってしまわれた方がよろしいかと。」

校長室に入ってきたのは副校長だった。

「副校長!?」

突然入ってきた副校長に寺沢は驚いた。

「い、いつからいたんだ。そしてなぜそう思う。」

それは校長の方も同じだった。なぜそんなことを考えたのか不思議に思った校長は副校長に聞いた。

「すみません、初めからいました。・・・私がもう言った方がいいと思う理由は簡単です。彼女は観察力が優れていて、なおかつ人の心理を読み取る力に長けています。これ以上隠すのはムリがあると思うからです。」

「だ、だが・・・。」

校長は言いよどんだ。すると副校長は言葉をさらに続けた。

「理由をすべて話した上で口止めをした方がよいと思います。」

校長は考えた。そしてゆっくり口を開いた。

「・・・わかった。すべてを話そう・・。ただし他言無用だ。それでもいいか。」

「・・・・それで構いません。」

寺沢はほんの少し考えたが、それでいいと言った。

「メンツを守るためだ。」

「・・・・・は?」

校長があまりにもあっさり言ったため、寺沢は理解できなかった。

「だからこの学校のメンツを守るためだ。」

「あの・・・もう少し詳しく説明してくれませんか?」

「イヤだね。」

寺沢の要求をバッサリ切った。

「イヤって・・・(子どもか!!)」

寺沢は内心そんなことを思ったが、口には出さなかった。

「お前、察しがいいんだろう?察してみろよ。」

「察しろって言われても・・・(んなむちゃくちゃな!!)」

そう思った寺沢だったが一応考えてみることにした。

「(学校のメンツ・・・退学・・・ゆかちゃん・・・は!ま、)まさか!!☆4を守るためですか!」

寺沢はすごい剣幕で言い放った。

「ああ、そうだ。(すごいな。本当に分かるとは・・・)」

「とっても貴重な☆4を退学なんて事態にしたくなかったからってことですよね!」

「当たり前だろう。☆4はこの学校にとって大切なものなんだよ。☆4という存在があるからこそ、この学校は人気があるんだ。だが、その☆4が絶対になれないものだと思われれば、入学生は減るだろう。だから、☆4が学校にいるってのは大切なんだよ。それにその☆4をもし退学なんてさせたら、評判が落ちるだろうが。」

校長は淡々と語った。

「じゃあ、校長は私たちを利用したってことですか?」

「まあ、結果的にそうなるな。」

「酷いです!生徒を利用するなんて!」

寺沢はそう言ってドアへ向かっていった。

「もう1度念を押しておく。他言無用だからな。」

「失礼しました!!」

寺沢は校長をムシし、ドアを勢いよく閉めた。しばらく校長室には沈黙が落ちた。

「校長、よろしかったのですか真実を言わなくて。」

ずっと黙っていた副校長はそう言った。

「なんのことだ。」

「とぼけないでください。北川さんを退学にさせなかった理由は校長のおっしゃった通りですが、彼女たちを利用する気はありませんでしたよね。」

校長は椅子から立ち上がり、窓から外を見ながら言った。

「間違ってはいないさ。あいつらの自由にやらせてそれで北川が戻ってくるならちょうどいいと思ったんだからな。」

「そうですか・・・ところで校長、あの件はどうなったのですか?」

副校長が尋ねると校長は少し笑って返した。

「大丈夫だ、ちゃんと考えてある。とびっきりのをな・・。」

一応続きがあるのですが、まだまとまっていないので続きはしばらく後になりそうです。

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