欲望ゴリ押しトライ!
秘書達の空気が賛同する方向で固まったところで、俺は今回のガチャの肝である一番重要な部分を話すことにした。
この重要な部分とは、俺の欲望が詰まった大切な部分だ。
出来れば、何がなんでも、例えゴリ押ししてでも通してしまいたい意見だ。
だがこの意見は、ゴリ押しするのは難しい意見でもある。
なにせ、俺の欲望が存分に盛り込まれた意見なのだから。
もしもゴリ押しして俺の真意である欲望を悟られてしまったら、英雄達の信用や今後のガチャ行使の自由に影響を及ぼしかねない。
一応、話の流れ的に意見を通せる自信はあるのだが、それでも油断せずに慎重に話を進めなければならない。
一時の焦りが、積み上げてきた全てをぶち壊すのだ。
俺は焦らない。
俺の欲望を、確実に通すためにも。
「……ということで、これからガチャを回す。ただ今回は、☆4以上の軍人英雄のみが輩出されるガチャを、十回連続で引こうと思う。」
そう。
今回は、十連ガチャを引こうと思っているのだ。
十連続ガチャ。
それは単純にガチャを十回連続で引くことであり、ソシャゲではよくデフォルトで用意されているガチャの引き方でもある。
そもそもソシャゲのガチャとは、本来は一回二回とチマチマ引くものではなく、何十回も連続で引くものなのだ。
何せ、ガチャにはレア度毎に排出率が設定されている。
高レアで強力なキャラクターは排出率が低く、一度や二度ガチャを引いただけでは高レアキャラは出てこないので、大抵の場合は十連ガチャを何度も引いて何十体もキャラを出す必要があるのだ。
俺はこの世界に来てから、実は言うと殆どガチャを引けていない。
最初の高柳君から始まり、ナルキア、シュナ、ティトラ君と、俺がガチャを引いた回数はたったの四回しかないのである。
一応、それには理由が存在していた。
一つは、ガチャを引くための信仰ポイントが少なかったことだ。
ガチャを引くには、この世界の住人から捧げられた信仰ポイントが必要である。
その上ガチャの仕様のせいで、かなりの量の信仰を消費するガチャでないと高確率でこの世界の敵からでも手に入る英雄が出てしまうのだ。
なので、この世界出身でないキャラを出したいのなら、一度のガチャで大量に信仰が必要になってしまう。
そしてもう一つ理由があった。
それは、俺の運が良かったことだ。
そう、俺はこっちに来てからかなりガチャ運が良かったのだ。
一度目の高柳君の時は別として。
二度目のガチャは☆4以上確定ガチャで☆6のナルキア。
三度目は☆5以上確定ガチャで☆6のシュナ。
四度目に至っては、☆5以上確定で☆7のティトラ君が出ているのだ。
このように、たった一度だけしかガチャを引いていないのに高レア英雄が出ていたため、俺は一度のガチャだけで満足してしまい、今まで俺は連続でガチャを引こうと思わなかったのだ。
だが、今回は違う。
前回引いたティトラ君は、最低保証レア度より二つも上のレア度で、しかも英雄の魂の色が赤色の☆7という上級キャラを引けた。
……それなのに。
俺は当時疲れ果てていたせいか引くガチャの種類を間違えて、女性限定ではないガチャを引いてしまい、女性英雄ではなく男性英雄が出てきてしまったのだ。
更に、最近は妙に忙しかった。
デスマーチから始まり、ティトラ君が男だったことに落胆し、お忍びに出たら無銭飲食してしまってバイトして怒鳴られるハメに会い、挙げ句の果てにはエルの結婚に纏わる長くて濃い一日を体験することになった。
そして昨日は、完全に息抜きのつもりでお忍び視察に行ったのに、街の異様な部分に気付いてしまって息が抜けなかったのだ。
その結果、俺の心はボロボロにかき乱されてしまっている。
この心を癒やすには。
一度や二度のガチャでは足りない。
そう。
十回だ。
十回連続で、ガチャを引くのだ。
俺の乾いてひび割れてしまった心は、一回程度の癒やしの雫では潤わないのだ。
せめて、最低でも十回連続で安らぎの雫を受けなければ、俺の心は満たされないのだ。
あと、デスマとか神様救済同盟の日常業務で、大量の信仰が手に入って、大分信仰が余ってたからね。
信仰が大量にあるのにガチャが出来ないというのも苦痛だったし、どうせいっぱい余ってるなら資材に変換しとこうって話が上がってくる前にガチャを引いておきたいのだ。
俺が神様救済の折衝をして手に入れた信仰なのに、資材補充に使うなんて許されざることだ。
俺が頑張った報酬なんだから、俺のために使って良いじゃないか。
……とにかく。
俺は十回連続でガチャを引きたいのだ。
いや、引かなければならないのだ。
ってか引かせろ。
それぐらいいいだろ?というか引かせて下さい、お願いします。
「じゅ、十回ですか?」
「ああ、十回だ。」
「そんなに必要……いえ、確かに今回の趣旨を考えると、一人二人では足りませんね。」
クロードが反論しかけたが、自問自答の末に納得したらしい。
そもそも今回のガチャの建前は、街に溢れる同じ顔軍人だらけって状況を緩和するというものなのだ。
この建前だと、新しい英雄が一人二人増えたところで焼け石に水でしかない。
巡回部隊に大量の別の顔英雄を投入してこそ、建前に沿った効果が得られるのだ。
どうだ?
これなら筋が通ってるだろう?
俺はガチャを引くためなら、どんな建前だって用意するぞ?
「たった十回で宜しいんですの?」
「……どういうことだ?」
ナルキアが、俺が予想していなかったことを発言する。
十回で良いですよ。とか、十回は多すぎです。というなら分かる。
それが、「たった」だと?
えっ……何、どういうことだ?何が言いたいんだ?
「いえ、今回の趣旨を考えると、十人増やしたところで効果が薄いとは思いません?この際ですから、一気に百回ぐらい引いてしまった方が宜しくありませんこと?まぁ、百人呼んだところで私やティトラお兄さまのような美貌と叡智を持った英雄は出て来ないとは思いますけども。」
ちょっ……ナルキアよ。
俺に百回も引けと申すのか。
それがし、百回もガチャを引いてしまうと、楽しすぎて卒倒してしまいそうでござる。
本当に百度も引いて宜しいか?
……って、冗談は置いといて。
「いや、流石に百回も引くと、信仰の残りが心許ないからな。」
神様ネットワークのガチャは、意外と高額に設定されている。
一応低額のガチャもあるのだが、安いガチャには落とし穴が設定されていて、値段相応の確率で、自分の世界でドロップする英雄が出て来る可能性があるのだ。
なので、他の世界の英雄をガチャで出したい場合、最低でもそれなり以上の信仰を消費する必要がある。
それを考えると一回当たりの値段が高い分、十回程度ならまだいいが、流石に百回となると信仰の消費量がとんでもない量になってしまうのだ。
まぁ、一応百回引けるだけの信仰はあるんだけどね。
でも今回は、俺が女性英雄を求めてるってバレないために、男性英雄も混じってるガチャを引く予定だからなぁ。
どうせ大量に信仰を消費するんなら、高レア&女性英雄限定ガチャで消費したいよなぁ。
「☆4ではなく☆3以上限定にしてみてはいかがです? 私のように美貌と強さと智謀を兼ね備えた英雄が出る可能性は減りますけど、それで信仰の消費は抑えられると思いますわ。まぁ、ガチャでどれだけ信仰を消費するのか知らないのですけど。」
ぐっ……痛いとこを突いてくるな。
確かに☆3以上だったら、百回引いても信仰に余裕が持てるとは思う。
けど俺は、出来るだけ高レアが出したいんだよ!
どうせガチャを引くなら高レアキャラ出したいじゃんよ!
……という、俺の内心をナルキアに話すことなど出来るはずもない。
なのでその反論は正論であり、生半可な理由では太刀打ち出来ない。
だがしかし。
今の俺に抜かりはない。
こんな時のためにも、追加の言い訳を色々と用意してあったのだ。
まさか百回引けなんて言われるとは思ってなかったけど、もう少し回数が多い方がって意見が出た時のために、新たな建前を準備したったのだ。
自称言い訳ゴッドを目指す俺に、抜かりはないのだ。
「確かに今回の目的を考えれば、多くの英雄を出した方が効率が良いだろう。だが、一度に百人も街に送り込むと市民が混乱してしまう可能性が高い。シフトのことを考えれば、百人居ても結局は複数の都市に分散して送ることになるのだろうが、それでも最初は少数で余裕を見たほうが良いと思ってな。」
「ですが、ファントム様が今仰ったように前線と巡回でシフトを組む関係上、他の都市にも分散することになって、百人居ても一つの都市当たり少ない所で一桁程度の増員にしかならないですわよ?むしろ十人ですと、人数が足りなさすぎると思いますわ。」
くっそ、随分と食い下がるな、コイツ……。
もう良いだろ、俺に気持ちよくガチャ引かせろよ。
こうなったらゴリ押ししてやろうか?
でも、そういかないんだよなぁ。
最悪の場合はゴリ押ししてもいいんだが、ゴリ押しすると俺の評判が悪くなりそうで嫌だし。
どうする?
もう、ナルキアの言うとおり百回ガチャするか?
いやでも、百回も回すのも逆に疲れそうな気がするしなぁ。
それに☆3だと出てくる石が白いから、一発でレア度が分かって楽しくないんだよなぁ。
☆4~6なら青い石だから、☆4以上ならどのレア度か分からないワクワク感があるんだよな。
「ナルキアさん。ここはファントム様が言うとおり、十回に抑えた方がいいと思いますよ。」
……おおっ?
誰かが俺に助け舟を出してくれたぞ?
これは有り難いフォローだ。
正直言って凡人な俺には、天才ナルキアを相手に議論するのは少し厳しいところがあったからな。
秘書の誰かが俺の側に立ってナルキアに反論してくれるなら……。
って、いま反論したのって。
ティトラ君?
「ティトラお兄さまがそう仰るのでしたら問題ありませんわね!!」
……おい。
この詐称ロリ。
俺には相当食い下がったのに、ティトラ君の意見には一切反論しないのかよ。
いやまぁ、俺としては有り難いんだが。
……なんだ。
なんか、釈然としない。
「え?あ、えっと……一応理由もあるんですけど、聞かないんですか?」
「あら、私がティトラお兄さまの言うことを疑うと思ってますの?」
「えっ……いえ、ボクも間違ってたら怖いので、一応聞いてほしいんですけど。」
「お兄さまの言うことに間違いなんてありませんわ!お兄様が仰るなら、私は山火事の中でも真冬の湖の中でも行ってきますわ!」
くっそウゼェ。
そこまで言うなら本当に行って焦げ付いて凍って来いよ。
ナルキアのヤツ、ティトラ君が来てからウザさに磨きがかかってやがる。
ティトラ君が来た直後は、自賛の言葉も言わなくなって少しは落ち着いてきたかと思っていたんだが、最近になってまた自賛の言葉が出てきてるし。
以前から神様ポジションの俺に対してもバシバシ意見を言ってきてたけど、最近はティトラ君に良いところを見せたいのか、以前以上にバシバシ意見言ってくるしな。
んで、最後にはティトラ君に追随だよ。
なんなんだよ、コイツ。
ほら、量産軍人秘書の三人も苦笑いしてるよ。
寧ろ苦笑いで済ませてるだけ三人は凄く温厚で優しい方だな。
俺が軍人秘書達の立場だったら、イラつきを抑えられなかっただろうし。
まぁ三人とも、最近は大分ナルキアの扱いにも慣れてきてたしな。
このぐらいで動じるようじゃ、執務室勤務は務まらないってことなんだろう。
もう暫くすれば、こんな事態になっても苦笑いすらしなくなりそうだな。
それはそれで、執務室内の常識が歪みそうで嫌なんだが……。
「ハッハハ……一応ティトラ君の意見も聞いておきましょうか。」
ここで最年長の大人なクロードが、ナルキアの猛攻にタジタジになってるティトラ君に助け舟を出してくれた。
クロードは本当にアレだな、なんか皆のお父さんって感じだな。
いや、独身なんだからそんなこと言ったら失礼なんだろうけど。
でも、ガタイが良いし面倒見も良いし貫禄もあるしなぁ。
ほんと、ジョンと双肩を並べるお父さんっぷりだよ。
「あ、はい。えっとですね、こないだエーリッヒ=Lさんが……あっ、エルさんですね。エルさんが結婚したことが関係するんですけど、今後も英雄の皆さんが結婚するとなると、戦力が徐々に減少していくと思うんですよ。それを考えると、今回のガチャは戦力補充も兼ねたものと考えた方が良いんじゃないかなっておもいまして。」
「それでしたら、☆3英雄でも良いのではないですかね?今後の結婚で減っていくだろう戦力も☆3以下の英雄達が主軸となるでしょうし。」
ティトラ君の提案に、エーリッヒが疑問を口にする。
だがそのことも考えてあったのか、臆することなくティトラ君は言葉を続けた。
「はい、それも考えました。ですが、いつまでも☆3以下の英雄を主軸にするのは良くないと思うんです。今後は新たな結界が解放された時のことを考えると、☆3以下の皆さんだけだと行き詰まってしまうかも知れないですから。」
……あー、なるほどなー。
確かに、今の主力は高柳君、クロード、エーリッヒの☆3以下英雄達だけど、今後は新しい結界が解放されたりとか邪神大侵攻イベントがあったりってことも考えると、☆4以上を主力にするって考えも必要になるのか。
なんか、考えるのが面倒くさいな。
俺はソシャゲの頃は内政とガチャしかやらないタイプのプレイヤーだったから、その辺の戦力入れ替えだのなんだのってのは考えたことなかったんだよな。
ぶっちゃけその辺は、全部秘書達に任せてしまいたい。
「流石ティトラお兄さまですわ!そうですわ、そうですわね!今後はどんな脅威があるか分かりませんから、戦力の増強も兼ねた案を実行する必要がありますわ!」
ナルキアがティトラ君の意見に大賛同してみせる。
まぁ、君はそうだろうね。
でも、ティトラ君よ。
君の言いたいことは分かるし、それは正論でもあるんだが。
それは言っちゃいけないことでもあったんだよなぁ……。
俺はチラリと量産軍人英雄三人の方を見る。
三人はティトラ君を笑顔で見ているが、少し表情が固くなっていた。
なんというか、少し悲しげというか、少し機嫌が悪いというか。
そんな気持ちを隠しているような表情だ。
「……クロード、高柳、エーリッヒ。」
仕方ないなぁ、ティトラ君は。
ここは、言い訳検定準二級の俺が、華麗な言い訳スキルで君をフォローしてあげようじゃないの。
ぶっちゃけこれが原因で職場の空気が悪くなったら、俺の胃に穴が空きそうだし。
「あくまでも、主力から一歩下がるという話しだ。消費資材の関係やそれぞれの役割を考えると、お前たちが不要になることは先ずない。」
そう、ティトラ君の言い方だと、量産軍人英雄達がお払い箱だという言い方に聞こえなくもないのだ。
これがソシャゲと同じくゲームだったのなら、ティトラ君が言うことは何も間違っていない。
低レアリティのキャラは序盤こそ役に立つが、高レアキャラが集まって戦力が整ってくると倉庫の肥やしとなっていく。
そして最後には倉庫に空きを作るために、合成や解雇でキャラデリートされていく運命なのだ。
だが、彼らは生きている。
人間と違う存在ではあるが、彼らは人間と同じく意志を持っているのだ。
ゲームと同じ感覚で扱うわけにはいかない。
ステータスの数値だけで判断するのではなく、彼らが一個人であることも念頭に入れて対応しなければならないのだ。
「だが、今後は☆3以下のみでは戦いが辛くなってくるだろうことも事実だ。」
だが事実として、彼らは低レアリティの英雄である。
低レアリティの英雄は数多く手に入る代わりに、性能が低いのだ。
彼らは数で敵を押すことが出来るが、敵が強くなってくると数を揃えても彼らでは力不足となってしまう。
その事実は、受け止めなければならない。
その上で、俺は彼らに配慮しなければならない。
だって彼らはゲームキャラではなく、一人一人が人間なのだから。
「なので今後は、☆4以上を主体とした戦力の入れ替えも視野に入れなければならないとは思っている。……だが、そうなってしまった後も、☆3以下の君達が戦場に立てず、巡回が主任務になってしまったとしても……。」
いずれ、彼らの力の限界は。
彼らから戦場を奪ってしまうだろう。
そうして彼らは、危険な前線から遠のいて。
比較的安全な都市の巡回任務がメインになっていく。
それは、決して悪いことばかりではない。
俺は知っているのだから。
彼らが、望んで戦場に立っていたわけではないことを。
だが、それは別として。
彼らは、軍人なのだ。
軍人として、戦場に立てなくなることに。
彼らは納得出来るのだろうか?
だから俺は、彼らに逃げ場を用意しよう。
彼らに、戦場以外の役割を持たせてやろう。
「君達は、結婚して英雄を辞めることで、この世界に貢献することが出来る。軍人を辞めるというのは辛いのかもしれないが、こう考えて欲しい。君達は、殉職以外で退役出来る機会を得られたのだと。なに、生前からずっと戦い続けているのだ。退職金は弾むぞ?」
彼らには、結婚するという道があるのだ。
エルが示してくれた道が、終わりが見えてしまった彼らを導く道となるのだ。
……って感じのフォローを急遽考えたんだが、どうかな?
これならまぁ、彼らも戦力外通告されるよりはかなり気楽になってくれると思うんだけど。
いやもう、ティトラ君には本当に冷や冷やさせられたよ。
ティトラ君はまだ十二歳だからこの辺の機微も分かってなかったんだろうし、仕方ないっちゃあ仕方ないんだけどね。
だからと言って、あの言い方はダメだって。
君は☆7英雄で最年少っていう微妙な立場なんだから。
英雄達の間で不仲が起きると、空気がギスギスして困るのは俺なんだよ。
俺は神様ってことになってるから、気楽に胃薬を発注できる立場にないんだからね?俺の胃袋に蟻地獄を作るような真似は勘弁して下さい。
神様に胃薬なんて効かないだろうから俺が胃薬がほしいって言うと、俺が人間だってバレちゃうでしょうが。
ホントもう、こういうストレスが溜まることは止めてほしいんですよ。
量産英雄三人は、俺の言葉を聞いて機嫌を持ち直したようだ。
なんか持ち直し過ぎたのか、ちょっとこっちを見る視線に力が籠もってて若干怖いけど。
ティトラ君は俺のフォローを聞いて失言に気付いて、少し落ち込んでしまったみたいだな。
だけどナルキアがフォローしてるみたいだし、大丈夫だろ。
普通ならここでナルキアにフォローをさせて申し訳ないなーって思うんだろうけど、ナルキアのことだから役得程度にしか思ってないだろうしそこはスルーだ。
取り敢えず、これで話はついたな?
……よしっ!
反論されそうな空気じゃなくなったし、これで十連ガチャしても問題ないな?
そうと決まれば早速ガチャだ。
あまり時間を置くと皆が冷静になって、また反対意見が出てきかねないからな。
そんな意見は聞きたくないので、この空気が壊れない内にガチャだガチャ。
さっさとガチャを回すぞ!
俺は静かに立ち上がり、神様ネットワークのメニュー画面を呼び出す。
そしてガチャの画面へと移り、予め選んであったガチャを見つけ出す。
さぁ。
ガチャだ。
湿っぽい空気を吹き飛ばすガチャだ!
一心不乱の、待ちに待った、ガチャの時間だ!!




