少年期14 ダンジョンでした
ダンジョン探索ですね
ダンジョン嫌いな人はごめんね!
「受付さん! うちのヘルについて何かわかりましたか!?」
「いいえ、まだ何も」
ヘルが戻ってこなかった日から2週間がたった。
こんなことになるならちゃんとヘルを連れて帰るんだった……!
「エンジュさん、まだ無事な可能性があるんですから信じましょう?」
ヘルを置いて帰ったあと、私はすぐにギルドに調査した内容を報告した。
巣を作っていたのがゴブリンやオークではなくリザードマンだとわかった後、ギルドは大急ぎで討伐隊を組んだ。
討伐隊は20人ほどしか集まらなかったけど、リリーさんをはじめAランクの人が数人いたのと、成長しきっていないリザードマンが育つ前に討伐したいということもあり、翌日には討伐を開始した。
ギルドに報告をして、すぐに宿屋に戻り寝てしまった私は、起きてからようやくヘルが帰ってきていないことに気付いたのだ。
ヘルに何かあったんじゃないかと思った私はそれはもう暴れてしまった。
正直暴れすぎて、気づいたらギルドの職員さんの休憩場で横になっていた。
どうやら討伐も終わったみたいで、ヘルについてのことを言われた。
「ヘルくんはリザードマンの巣にはいなかったわ。それらしい死体もなかったし、戦った形跡もなかったみたいよ」
それを聞いた私はひとまず安心して、迷子になっただけなのかなと思っていた。でも、今の今まで帰ってきていない。
さすがに心配になってくる……。
でも、可能性があるうちは信じないと。
「私、ヘルを信じます。きっと、今頃もスキル上げスキル上げって言ってるに決まってます。だから、ヘルが強くなって帰ってきてもいいように私も強くならないと!」
ヘル、待ってるからね!
~2週間前~
さて、魔物を見つけるか。この穴はかなり広く横に広がってるみたいだし、結構大きい巣なのか?
……おっ、魔物がいた! しかも3匹、群れだ。ついてる!
ん、あれは……ブラックウルフ? 穴の中に巣を作るようなやつじゃないんだけどな。まぁいい、見つける手間が省けた。
「「「ぐるぅぅ」」」
「てい」
「「「きゃん!」」」
あれ、横に切りつけたら3匹とも倒れちゃった。こちらが格上なのはわかっていたが、こんな簡単に倒れるものか? まぁ現実そうなってるんだけど。
まぁいいや、早いことに越したことはないんだしさっさと収納して――
あれ? いなくなってる。まさか死んだふり!?
ど、どこに、ってあれ?
「これって……肉?」
足元に何か落ちてると思ったら肉が3つ落ちていた。いや、よく見ると牙みたいなのが1本と毛皮が2枚、落ちてる。
「これってもしかして……」
もしかしなくても、ダンジョンだ!
ダンジョンっていうのはある日突然、現れる魔物の巣のようなもので、たとえ街中であろうとも発生する摩訶不思議なものだ。
魔物の巣のようなものというだけあって実際に魔物が出る。
ダンジョンは層のようになっており、上から下へ、下から上へと上がっていくパターンがあり、進むにつれ強く、レアな魔物が出る。
しかも、そのダンジョンが発生した場所の環境がどうであろうが、ダンジョン内の環境はその層ごとに決まっている。そして、その層の環境に適応した魔物が出るみたいだ。
なぜ俺が、ここがダンジョンだとわかったのか。それは目の前の肉、牙、毛皮のおかげだ。
倒した魔物が消え、その魔物の部位がランダムで落ちる。ダンジョンの特徴だ。
それ以外にも、魔物の巣にしては天井が高すぎること、穴なのにそこまで暗くないこともダンジョンであると示している。ダンジョンだって思ってから気づいたことだがな。
と、言うことは……
「ずっとスキル上げできるんじゃね?! 食べ物なら魔物が落とした肉を食えばいい。ダンジョン産だから変な菌はついてないはずだし、飲み物は倒す前に血を吸えばいい。触媒は魔物の巣の調査もといスキル上げのために大量に用意したから足りなくなることもないだろうし」
これは……勝ち組ですわ!
木の根っこの下にあるダンジョンなんて聞いたことないし、俺だけで独占できちゃう? もしかして財宝なんかもあったりして一気にお金持ち?
よしっ、探検だ!
エンジュ姉さんも許してくれるだろ! だって探検は男のロマンだから!
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