表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

21/69

ショートエピソード   酒場のガールズトーク

ここは女子会によく使われるという女子に人気のカフェ(居酒屋)の個室。



そこに皇太子宮で働くエリート文官の女子が飲んでいた。


「ぷはー。この1杯のために生きているって感じねー」


「もう姉様ったら、オヤジくさいセリフ」


「あははー。ごめんごめん。でも、最近なんだかいろいろありすぎちゃって」


「そうねぇ。一番驚いたのはあの、聖乙女さまがメイドとして仕えていたってことね」


「以前もお弁当を皇太子宮まで持ってきたことがあったんだってね」


「ええそうよ。以前、聖乙女さまを皇太子宮でお見かけしたのはその時のことだったのよ。この私が気づかないだなんて一生の不覚だわー」


「それより、前置きが長くなっちゃったけど」


「姉様に皇太子補佐官の内定通知がきた、そのお祝いよ。合格おめでとー。ここ予約なかなかとれないんだからね」


「ふふ、ありがと。ほんとにね。まだ信じられない。夢のようだわ。私が皇太子補佐官だなんてね」


「うん、よくがんばった!!」


「「うふふ」」


~~~しばらくして~~~


「それより姉様さあ、なんだか最近、反射神経がめちゃくちゃよくない?」


「最初は偶然かとおもったけど、今日だって私が落としたマグカップを机の下でキャッチしていたじゃない」


「うん、そうよねぇ。わたしもなぜか動いているのをキャッチできちゃうのよ。以前は絶対にできなかったのに。それにね」


「事務仕事を以前よりも多くしているのに全然疲れないの!!」


「そう、ちょうど、このペンダントをかけてからなのよねぇ」


「あ~、そのペンダント。彼からの贈り物~。2人はあ~やし~いな~」


「ちょ、ちょっとまって!彼とはそんなんじゃないし。このペンダントもそういう意味のものじゃないし」


「こ、これはね。このペンダントは補佐官の試験に向けての応援よ。応援!このペンダントは魔道具で、回復の付与魔法がついているの!!」


「彼からそう言って貸してもらったのよ。効果はめちゃくちゃあるわよ。これ相当高いわよね。今度この借りを返さなくちゃね!!」


~~~さらに時間が経過して~~~


「でぇ、姉様はぁ、まぁだ、あのことを気にしてるの~~?うぅ~ヒック」


「うぅ~ん。そうよお。当然じゃない~。わたし、どうしてもそのことだけはお父様を許せなくて。お父様がしでかしたあのことだけは。ヒック」


「あ~ブーゲンビリア公爵おじさまのしでかした、あのことね~。でもね、姉様ぁ」


「わたしも何人か高位貴族や近衛騎士さまたちに聞いてみたけど、全然だめ。ガードは固いわよ~。ヒック」


「う~~~~。わかってる。わかってるけど、けど~~~う~~ん」


バタン。


エリカは寝てしまった。酔いつぶれたのだ。


そんな酔いつぶれたエリカを見てリナリアは、


「はあ~。また私がおぶって帰らなきゃ」


リナリアはお酒に強い。


酔っていそうに見えて酔いつぶれることは無い。だからよくエリカを連れて帰ることになる。


「でもねえ。ブルー王国の滅亡の原因となったアザレア平原の戦いで活躍した平民隊の100人隊長に謝りたいと言う気持ちはわかるんだけど」


「クロッカス将軍をじきじきに討ち取り、その後ブルー王国を追放された100人隊隊長の足取りなんてねぇ。そんな記録、残ってないのよね~」


「その人、今どこで何をしているんだろうかねぇ。は~よっこらしょっと」


そう言ってリナリアはエリカをおぶって家へ帰った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ