【第二章】第三十部分
凪河は憂果莉の上に乗って、視線が高くなり、スタンドがクリアに見えた。
「ちょっと、観客席のメイドで、全員が赤白メイド服じゃないの。ということは、あれらはすべて鍵⁉」
「どうやら、さっきの爆発でこんなことになったらしいのう。ワシが作った像が消えるどころか、増殖したらしいわ。」
「なんてヒドいことになったのよ。ま、まあ、意思のないモブ鍵だろうし、どうせアタシのことなんか、見てないわよね。淡い期待を強固に抱くわ。」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「ジーッ。」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
「ガン見してるし。カンペキに恥ずかしいわ!」
「赤白メイドなんじゃから問題なかろう。」
「中の人が一般モブ男子でなく、鍵なのは救いだけど。」
「はあ?なぜ特定する必要がある。異性に見られたら、恥ずかしいのは同等じゃろ。」
「違うわよ。だって、アタシは鍵がす、す、」
「スタンド使いじゃからか?」
「そうよ、鍵はスタンド使いで、いつもスタンドしてるのよ。」
「スタンド使いとはスタンドするという意味か?何かスタンドするモノでもあるのか?」
「隠語誘導しそうなツッコミ禁止よ!この際、それでいいわ。」
「ボク、ドラエロ悶。試合開始!」
騎馬戦は、始まった。
両者は水の中をゆっくりと動いた。水圧要因ではない。事実上の下着は最低布面積という危うさを誇っており、安易に動けない凪河。
「ヒモブラだといろいろ不安で仕方ないわ。」
「ヒモブラ、ヒモブラ、ヒモブラ、よいではないか、よいではないか、あ~れ~。」
下から奇妙な歌声。
『はらり。』
慌ててほどけそうになった哀れなヒモブラを整える凪河。
「やめなさいよ!馬は手を出しちゃダメ!」
「じゃあ、ロリキュアのヒモブラを。」
「ダメ!敵のヒモブラも接触禁止よ!」
「わ、わかりました。・・・騎馬戦でポロリなしなんて、視聴率が稼げません。」
「視聴率って、何よ?」
「鍵さんのです、それしかありません。」




