表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

38/72

【第二章】第三部分

階段で地下室エレベーター前に降りると、受付嬢は受付に戻っていった。

ふたりは用心のため、すでにスケパンデカに変身している。

「これに乗って、地下50階に行くように言われたけど、大丈夫かしら。」

「エレベーター乗っていくしかないです。私たちを拘束するつもりなら、受付嬢も一緒に来るでしょう。」

「それもそうね。」

エレベーターに乗ると、その速度はことのほか早く、即50階に到着した。

ドアが開くと、真っ暗な空間だけが見えた。だだっ広いということだけはわかる。

「誰もいないわね。」

「そうですね。人っ子ひとりおりませんです。」

「いるでちゅ。」

「ひゃあ!会長、変な声出さないでよ。びっくりするじゃない。」

「いえ。私は何も喋ってないです。」

「ここにいるでちゅ!」

「会長。また、甲高い声出して。アタシをビビらせようたって、そうはいかないんだからねっ。」

「いえ、いえ。先ほどから、一言も発しておりません。」

「ここでちゅ、ずっと下を見るでちゅ!」

凪河と憂果莉は首の角度を90度下方へ傾けた。

「あ!」「あああああ~!」

ふたりは思わず感嘆詞を発したが、憂果莉の反応の方が5倍増しであった。

「妖怪だわ!」「妖精です!」

そこにいたのは、妖怪座敷童兼妖精であった?

「妖怪でも、妖精でもないでちゅ!立派な警察官でちゅ!名前は『みみ』でちゅ。」

「妖怪が喋った!」「妖精が喋りました!」

「さっきから言語を発してるでちゅ!」

よく見ると、メタリックブルーを基調としたワンピースを着ており、腰にもしっかりと拳銃をさしているところから、警察官であることは明らかである。しかし、帽子はつばのある幼児帽、ワンピースはくびれのない、ちんちくりんな幼児服であり、胸には安全ピンで名札がとめられていて、『みみ』と書かれている。さらに背中には青いランドセルを搭載している。つまりすべてが青で、青いダルマのようでもある。

「こ、これは完璧なミニスカロリスです!」

憂果莉は全身が興奮でブルブルと震えている。

「ミニスカロリスってなんでちゅか?」

ミニスカロリスが着ている服は、幼児服であるが、スカート部分は小さく、やや太目の大根足が、にょきっと生えている。

ミニスカロリスはふたりに近寄ろうと、足を動かしたが、何もないところで、転んだ。

「ロリで、ドジっこ属性兼業です!ハアハアハア。」

憂果莉は興奮のあまり、息を切らして膝に手を当てて苦しんでいる。

「あなたたちのことは聞いてまちゅ。猫柳たんと柏村たんでちゅね。スケパンデカは警察裏組織でちゅ。だから、ここまで通してあげましたでちゅ。」

「真の悪、つまり魔界に落ちた悪を『まあくん』と呼んでまちゅ。」

「やっぱり、まあくんと呼ぶのね。」

「まあくんは世間一般で使用されてる普通名詞でちゅ。ここは、人呼んで、監獄楽園でちゅ。」

「楽園?そんないいところには見えないわ。念のために聞くけど、あんたが黒霧鍵をここに落としたんじゃないでしょうね?」

「みみにそんな能力はないでちゅ。来たものを管理・処分するだけでちゅ。」

「ならば黒霧鍵を返してもらうわ。あんた、新入りちゃんね?権限あるの?」

「違いまちゅ!初潮、じゃない、署長でちゅ!

「幼女に無関係な危ない発言はやめてよね。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ