Episode 6-8 「地方聖女」
読んでいただきありがとうございます!
最近は戦闘シーンよりも、
「会話で殴り合う」
場面の方が増えてきました。
レオン。 セイジ。 ガロウ。 ユリウス。
それぞれ違う形でハザムへ挑みました。
そして今回のマリアは、 また違う方向からハザムへ向き合う人物になります。
どんな結末になるのか、 作者自身も楽しみながら書いています。
次回もよろしくお願いします!
第一次信仰戦争終結から。
半年。
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帝国は揺れていた。
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戦争は起きなかった。
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だが。
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何も変わらなかった訳ではない。
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属州問題。
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移民問題。
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水資源問題。
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食料問題。
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全て残っている。
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ただ。
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一つだけ変わった。
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人々が考え始めた。
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それだけだった。
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王城。
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玉座の間。
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神官。
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貴族。
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将軍。
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各属州代表。
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そして。
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神妃ジュリア。
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白騎士レオン。
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黒騎士カズハ。
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紫衣卿セイゼル。
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白銀の詩唱卿リオ。
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全員が揃っていた。
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その中央。
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マリア。
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簡素な修道服。
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場違いだった。
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本人もそう思っている。
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「帰っていいですか?」
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即答だった。
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沈黙。
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ジュリアが頭を抱える。
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紫衣卿が目を閉じる。
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リオだけ少し笑う。
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ハザムは変わらない。
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「駄目だ」
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マリア。
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「何故ですか」
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ハザム。
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「仕事だ」
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マリア。
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「嫌な予感しかしません」
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玉座の間に。
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少しだけ笑いが起きる。
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昔なら有り得なかった。
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神へそんな口を聞く者など。
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やがて。
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ハザムが立ち上がる。
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巨大な地図が現れる。
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帝国東部。
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辺境州。
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広大な土地。
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人口問題。
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移民問題。
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属州対立。
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今もっとも混乱している地域。
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ハザムは言う。
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「ここを任せる」
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沈黙。
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マリア。
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「は?」
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本気で分からなかった。
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「お前は私が間違っていると言った」
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ハザム。
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「なら見せてみろ」
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静かな声。
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「お前の正しさを」
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玉座の間が静まり返る。
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神妃ジュリアが立ち上がる。
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「陛下!」
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珍しく感情的だった。
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「危険です!」
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「反乱の中心人物です!」
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正論だった。
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誰も否定できない。
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だが。
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ハザムは答える。
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「だからだ」
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沈黙。
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「責任も与える」
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「権利だけではなく」
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「結果も背負え」
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マリアを見る。
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「出来るか」
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長い沈黙。
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マリアは地図を見る。
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辺境州。
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問題だらけ。
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失敗するかもしれない。
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笑われるかもしれない。
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それでも。
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やがて。
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小さく息を吐く。
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「やってみます」
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静かな声。
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だが。
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確かな覚悟だった。
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その夜。
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王城屋上。
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ナギがいた。
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いつもの場所。
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夜空。
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帝都の灯。
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その隣。
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ハザム。
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二人で街を見下ろしている。
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ナギが笑う。
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「優しくなったな」
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ハザム。
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「そうか」
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ナギ。
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「昔なら再構築してた」
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沈黙。
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ハザムは答えない。
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答えられない。
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脳裏。
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黒髪の女。
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『ホント遅い』
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あの言葉。
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まだ残っている。
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やがて。
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ナギが笑った。
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「まあ」
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「三百年遅れくらいか」
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ハザムも少しだけ笑う。
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本当に少しだけ。
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翌朝。
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辺境州へ向かう馬車。
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マリアが乗っていた。
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護衛も少ない。
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豪華でもない。
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いつも通り。
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馬車が動く。
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窓の外。
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帝都。
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神殿。
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王城。
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遠ざかっていく。
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マリアは小さく呟く。
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「本当に私で良かったんですかね」
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誰も答えない。
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だが。
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遠く王城最上階。
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ハザムは辺境へ向かう馬車を見ていた。
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そして。
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誰にも聞こえない声で言う。
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「間違っているかもしれない」
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風が吹く。
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「だから試す」
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それは。
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神の言葉ではなかった。
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一人の人間の言葉だった。
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遠く。
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白銀の詩唱卿リオの歌声が聞こえる。
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帝国は続く。
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神の時代も続く。
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だが。
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その日から。
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灰神圏は少しだけ変わった。
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神だけが答えを持つ世界ではなくなった。
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人々もまた。
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答えを探して良い世界になった。
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第六章 完結
聖女編 終了
ここまで読んでいただきありがとうございます!
5章はかなり重めの話になりましたが、 6章は少し視点を変えて、
「神の国で生きる人々」
に焦点を当てていきます。
久しぶりに観測者ナギも登場します。
個人的にも好きなキャラクターなので、 楽しんでいただけたら嬉しいです。




