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ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第11章 ネコ戦士、世界の危機に瀕する

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11-5 ネコ戦士、決心する

できればクロを最期まで見守っていたいと思ってた。

でも、フリーザードラゴンにさえ、異世界から来たネコ戦士である私の寿命がどのぐらいなのかはわからなかった。

もしも私の寿命が、昔のネコ戦士たちより短かったら。

クロを看取ってあげられなかったら…

だったら、クロはこのままロナ村で、仲間のネコたちと一緒に生涯暮らした方がいい。

淋しいけど…

悲しいけど…

でも、クロのためにはそれが一番いいんだ。

「…ネコ戦士殿、本当に良いのか…?」

ギルド長が小さな声で聞いてきた。

私は、うなずいた。

そしてキトさんに向かって頭を下げて、

「クロをよろしくお願いしますにゃ…」

と言ったら、キトさんは

「承りました。いつでも様子を見にいらしてください」

と言ってくれた。

「じゃ、ギルド長さん、ベリー村に帰るにゃ」

ギルド長をうながすと、

「うむ。では参ろう」

ギルド長はうなずいた。

そして私たちが馬に乗って走り出した時、

「ニャー!!」

とクロが叫んだ。


「ニャーッ!!ニャーッ!!ニャーッ!!!」

クロが叫びながら走ってきた。

すると馬が…ガイがぴたりと足を止めた。

ギルド長は止まれの合図をしてないのに。

「ニャーッ!!ニャーッ!!」

クロは叫び続けて、馬の脇のカバンに飛びついてきた。

「クロ!!危ないにゃ!!」

慌ててそう叫ぶと、クロはカバンから私の胸元に飛び移ってきて、

「ニャー…」

”置いていかないで”

クロは、確かにそう言った。

「クロは、ここにいた方が幸せにゃろ?仲間がいっぱいいるにゃろ?」

クロを抱きしめながらそう言うと、

「ニャー…」

”置いていかないで”

クロは、またそう言った。

あっ…私は…クロに…村のみんなを家族だって言ったんだ。

そして私がいなくてもお留守番できるぐらい、村になじんできてた…

もう、クロにとってはベリー村のみんなが家族になってたんだ…


「ごめんにゃ、ごめんにゃ…もうクロはベリー村の家族なんだもんにゃ…」

私は泣きながら、クロを抱きしめた。

そして

「ごめんなさいにゃ…クロが置いていかないでって言うから、やっぱり連れて帰るにゃ…」

キトさんにそう謝ると、キトさんは

「そうなさるのが良いでしょう。そして、この子も連れて行って下さい」

と言った。

この子?

どの子?

と思ったら、茶トラと白の混じった仔ネコが、いつの間にか私たちの近くまで来ていた。

そしてその子が

「ニャー」

と私に向かって鳴いた。

”私も行く”

って言ったみたいだった。

「この仔ネコはメスです。クロのつがいとして丁度良いのではありませんか?」

キトさんが、優しく笑った。

私は右前脚で涙をふいて

「キトさん、ありがとにゃ…この子の名前はなんていうにゃ?」

とキトさんに尋ねた。

「ネネと呼んでおります」

キトさんの答えに、私は心臓がどきんと跳ねるのを感じた。


前世での私の名前は、ネネコだった。

私の名前に似た名前の、メスの仔ネコ。

これはもう、運命だと思った方がいいかもしれない。

「ネネ、クロと一緒に来るにゃ?」

ネネにそう聞くと、ネネは

「ニャー!」

と元気に答えてくれた。

「じゃあ、みんなでベリー村に帰るにゃ!」

ゲンキンにもほどがあるけど、私はすっかり元気を取り戻した。

クロはもう抱っこひもの袋に入ってたから、私はネネをキトさんから渡してもらって、ネネも袋に入れた。

そして

「ギルド長さん、ガイさん、よろしくお願いしますにゃ!」

と言ったら、ガイはひひんと元気に返事をしてくれたけど、ギルド長は

「…まったく…」

と呆れたように笑った。

キトさんに見送られて、ベリー村への家路をたどりながら、私は考えた。

クロにお嫁さんが来てくれたんだから、そのうち仔ネコも生まれて、クロの家族は増えていくだろう。

…私の寿命がどのぐらいなのかはわからない。

もしかしたら、すっごく短くて、クロを見送れないかもしれない。

それでも、できる限り長く生きて、クロ一家を見守っていこう。

私の命ある限り。

そう思いながら、私はクロとネネの入った袋を大切に抱きかかえた。

挿絵(By みてみん)

 

うちのネコは10歳を過ぎてもいまだに追いかけっこみたいなのが好きで、遊びたいんだろうなと思って相手をすると、高く上げたしっぽをちょっと曲げて、全速力で走って行きます。その時のしっぽの形がかわいくて大好きですw←

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