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ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第11章 ネコ戦士、世界の危機に瀕する

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11-3 ネコ戦士、ネコを探す

クロの仲間を…ネコを探すと決めてからも、どうすればいいかわからなくて。

村のみんなとクロが少しずつ仲良くなっていくのを感じながら、私は穏やかな日常生活を送っていた。

クロはいつの間にか、私にへばりつかなくても村の中を歩けるようになってきて、村のみんなもそんなクロを温かく見守ってくれた。

そろそろクロにお留守番をさせて、ネコを探す旅に出てもいいかもしれない…

でも、この世界は広くて狭くて、狭くて広い。

隣国とその隣りの国の跡のガレキの中はきっちり探索した。

バツ村にはネコはいないようだったし、王都でもネコの姿は見られなかった。

あと探してないのは、ベリー村の南の火山地帯と、その間の森林地帯。

それから、西のロナ村だ。

火山地帯はあったかいけど暑すぎて、ネコの生息には向いてないだろう。

だったらまずは、森林地帯を探してみようかな…

そんなことを考えていたある日、王都から伝書鳩が飛んできた。

クロがネコ戦士の子孫だったってこととかは、先に伝書鳩でケラーさん達に知らせてあったけど、その返事は村の伝書鳩には着いてなかったから、もしかして、ケラーさん達が話し合った後、またクロを王都に連れてこいってことになったのかな?

そう思ってたら、全然違った。

「モモよ!西のロナ村にネコがいるかもしれぬとの知らせじゃぞ!」

王都からの手紙を読んで、村長がちょっと興奮した様子で言った。

えっ?!マジで?!


「ロナ村からは年に一回、モロコシの粉を持って来てもらってそれを買ってパンを焼いてるんだけど、ネコの話なんて聞いたことなかったわ」

雑貨屋のリーナさんも驚いてた。

「うちの旦那はロナ村出身なのにねぇ…」

リーナさんに横目で見られて、ウェンさんは

「忘れちまってたんだよ…」

と申し訳なさそうに言った。

十年ぐらい前にモロコシの粉を売りに来て、リーナさんに一目ぼれしたウェンさんがプロポーズして…リーナさんはケンさんを諦めて、ウェンさんを婿養子に迎えたとのことだった。

「一目ぼれだったのにゃ~?リーナさん、きれいだもんにゃ~?」

ウェンさんにそう言ってからかうと、

「いやーね、からかわないでよぉ」

リーナさんがくすくすと笑った。

「…で?あなたがロナ村にいた頃には、ロナ村にネコはいたの?」

リーナさんが尋ねると、ウェンさんは

「ええと…何匹いたかな…シマ柄のが二匹と黒白が二匹と…」

指を折って数えはじめた。

「そんなにいたのにゃ?!」

私はすっごく驚いたけど、

「でももう十年前の話だよ?もういないかもしれないよ」

とウェンさんは言った。


前世でのネコの寿命は、外にいたら八年から十二年ぐらい、完全室内でも十二年から二十年ぐらいだった。

前世みたいにネコの避妊手術がなければ…繁殖の相手がいれば、メスのネコは年二回、三匹から六匹ぐらいは産んでるはず。

だったら、いるかもしれない。

クロの仲間になってくれるネコたちが。

今すぐにでもロナ村に行きたい…!!

「ネコ戦士殿、迎えに参った!」

ギルド長だ…!!

「ギルド長さん、伝書鳩と一緒に王都を発ったのにゃ?!」

私が満面の笑顔で出迎えると、

「ネコ戦士殿ならば、すぐにロナ村に行くと言うと思ったのでな」

ギルド長は珍しく、にやっ…って感じに笑って言った。

なので私も

「ギルド長さん、私のことよくわかってるにゃ!」

と、にやっと笑って返した。

「ロナ村までなら一時間もかからん。行くか?」

ギルド長の言葉にうなずくと、馬のガイも、ひひん!といなないてくれた。

今すぐ行っても大丈夫だぞ!ってカンジだ。

「みんな、行ってくるにゃ!クロのことお願いにゃ!!」

ガイに飛び乗りながら、みんなに声をかけると

「おお、行ってきな!!」

「ネコ、いるといいね!!」

「ニャー!!」

クロを含めて、みんな笑って返事をくれた。


いつもの王都への街道を少し行くと、ロナ村に通じる細い道への分岐点があった。

そして分岐点からロナ村に向かうと、一時間も走らないうちに黄色い畑が見えてきた。

飛行艇からも見えた、モロコシ畑だ。

モロコシ畑の周りには低い柵があって、モロコシ畑の真ん中に何軒かの家が見えた。

「モロコシ畑、きれいだにゃ~」

私がそうつぶやくと、ギルド長が

「うむ。ロナ村はこの国の穀倉地帯だ。ロナ村のモロコシが、この国の食生活を支えているのだ」

と言った。

王都にもベリー村にも、モロコシの粉を焼いたパンがあるし、ベリー村ではシチューにも使っている。

ニワトリのエサもモロコシの実だ。

このきれいなモロコシ畑が、この国の人々の食生活を支えてるんだ…

私は感動しながら、モロコシ畑を見渡した。

すると、モロコシ畑に小さな鳥が降りて行ったのが見えた。

ははーん、モロコシの実を食べようとしてるんだな?

と思っていると、小さな影が小鳥の降りたあたりにすごいスピードで走って行って

「チーッ!!」

と小鳥の声がして…そして。

小鳥を口にくわえたトラネコがモロコシ畑から現れた。

「…ネコにゃー!!!」

興奮して私が叫ぶと

「でかいネコー?!」

と、村人らしい男の人が私を見て叫んだ。

そ、そりゃ、でかいネコだけどさぁ…

 

たしかに、身長1メートルの仔ネコみたいなでかいネコがいたらびっくりするかも…いや、ネコならでかくてもなんでもかわいいはず…!←

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