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ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第11章 ネコ戦士、世界の危機に瀕する

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11-2 ネコ戦士、将来を考える

クロが寒そうだったから、そろそろ話を切り上げようと思ったけど、フリーザードラゴンは、今度は私の目をじっと見つめて、何か話したそうだった。

”ネコよ…ネコ戦士よ”

まだなんか話あるのかなー、クロが寒そうなんだけど…と思いながら、私はクロが寒くないようにぎゅっと…力を入れ過ぎない程度に抱きしめた。

「なんにゃ?クロが寒そうなんだけどにゃー」

ちょっと冷たい言い方かなと思ったけど、私はストレートにフリーザードラゴンに言った。

フリーザードラゴンは特に気にしてない風に

”獣人族の…ネコ戦士の寿命は短い”

と言った。

え…

ネコ戦士の寿命は短い…?

私は呆然とした。

ネコ並み…ってこと…?

”獣人族はネコとヒトとを合わせたような存在だ。なのでその寿命はネコよりも長く、ヒトよりも短い”

フリーザードラゴンの言葉に、私はちょっとほっとしたけど…これってほっとすること?

もしこのままこの世界で生き続けるなら、その寿命って短すぎない…?

”だが、そなたはかの獣人族とは異なる”

ん?またなんかわからないことを…

”そなたの魂の形は、この世界の存在とは異なると感じるのだ”

魂の形…

私が…異世界から来た存在だから…?


”そなたはヒトの神がヒトのために遺した術によってこの世界に呼び出されたのであろう。それならば、かの獣人族の寿命とは異なるかもしれぬ”

異なるってどういうこと?

寿命は長くなるってこと??

短くなるってこと???

私の考えを見透かしたかのように、フリーザードラゴンは

”…どう異なるかは我にはわからぬ”

と言った。

短くなったら、クロを見送れないかもしれない。

長くなったら…年を取るまでずっとこの世界で生きられるならクロは見送れるけど…その先は?

わからない。

私は私がどうしたいのか、わからない。

私はいつの間にか、涙を流していた。

「ニャー…」

クロが私を見上げて、心配そうに鳴いた。

クロの頭に、私の涙がひと粒落ちていった。

そして涙を流す私に、フリーザードラゴンは言った。

”そなたの生きる道である”

そのひと言を残して、フリーザードラゴンは美しい翼を広げ、ゆっくりと空に舞い上がっていった。

私はクロを抱きしめたまま、それをただ、見送った。


フリーザードラゴンを見送って、私はクロを見つめた。

少なくとも私は、この子を守りたい、守っていきたい。

この子の命が前世のネコと同じぐらいなら、その命が尽きるまで、ちゃんと見守っていたい。

今の私に考えられるのは、それだけだった。

私はクロを抱えたまま、北門を開けて村に戻った。

すると起き出してきてたみんなが

「よお、フリーザードラゴンさん、また来てたんだってな」

「今日はどんな話をしてくれたの?」

と口々に言った。

私のことは、言えない。

クロのことだけを話そう。

私はそう思って、クロについてのことと、ネコ戦士たちのその後についてのことだけを話そうと決めた。


「クロは、ネコ戦士たちの子孫だってことかい…」

バーサさんが目を見開いて言った。

「そっか…ネコ戦士たちの寿命は、ネコより長くて、ヒトより短かったんだね…」

アンナが淋しそうに、そう言った。

「それでも、ネコ戦士たちの子孫であるクロは、生きていてくれたのじゃな…」

と村長が言うと、みんな、ほーっと息を吐いた。

「よく、生きててくれたな…」

「モモちゃんが探しに行くって言わなかったら…」

「クロも、死んじまってたかもしれないんだな…」

みんなはそう言って、クロを見つめた。

クロは、私の両前脚の中できょろきょろとみんなを見てたけど、そんなクロを見ながら私は考えていた。

…このままだと、クロは繁殖の相手を見つけられなくて…この世界のネコは、絶滅してしまうかもしれない。

こんなにもかわいいネコが絶滅するなんて、圧倒的ネコ派の私には、耐えられない。

私は、決めた。

クロの相手を探そう、と。


「私、クロのお嫁さんを探したいにゃ!」

私の言葉にみんなはびっくりした顔をしたけど、

「そうか…そうだよな、仲間もいないまま、ひとりで生きて死ぬなんて…」

とカールさんが言ってくれて、

「そうだね。大昔には人里にいたってんだから、今もどこかにネコはいるかもしれないしねぇ」

バーサさんもそう言ってくれた。

そうだ…大昔にはヒトと一緒に暮らすネコたちもいたんだもん。

だったらまだ…どこかにいるかもしれない。

クロがひとりで生きていくことにはなりませんように…

クロの仲間が、ネコが見つかりますように…!

生涯独身と決めていたほぼ喪女のアラサーオタク女だった私は、心からそう願った。

 

ネコが絶滅するなんて、私にも耐えられません。今日のうちのネコは、やや天気がいいのでベッドの上で気持ちよさそうに寝てます。時々起きてはおやつをねだりながらw

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