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ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第10章 ネコ戦士、四人のネコ戦士の子孫を探す

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10-5 ネコ戦士、旧ゲナン王国跡に着く

ギルド長とエリンが仲間に加わってくれて、また私の旅は続いた。

良かった…ホントに良かった…

「ギルド長さんたちが来てくれなかったら、もうベリー村に戻ろうと思ってたのにゃ」

私がそう言うと、

「そうであろうな。あの程度では準備は足りぬと思っていた」

ギルド長はうなずいた。

…わかってたのかよ!!

「だから最初から陛下にご報告し、万全の準備を整えてから、私と共に旅に出るべきだったのだ」

ギルド長がちくちく言ったけど、私は反省するしかなかった。

「にゃあ…王様のこと、隣国の王とおんなじって言っちゃって悪かったにゃ…」

素直に謝ったら、ギルド長は

「国王陛下はネコ戦士殿のことを常に気にかけておられる。それは、ネコ戦士殿を我らの都合で召喚し、モンスターの討伐を頼み続けてきたからである。ネコ戦士殿に申し訳ない…と陛下は負い目のようなものを感じていらっしゃるのだ」

と言ってから

「…それは我らも同じだ。何もかもネコ戦士殿に頼るしかなく、申し訳なくも情けないのだ」

と続けた。

「それは前にも聞いたにゃ!もういいにゃよ!」

私が笑うと、ギルド長はほっとした顔になった。

「…それににゃ…四人のネコ戦士たちの子孫がいたら保護したいって言ったけど、いないかもしれないにゃ。いるかいないかわからない子孫を探したいっていう私のわがままに付き合わせて、ゴメンにゃ…」

私がうつむいてそう言ったら

「それは、貴殿だけのわがままなどではない」

ギルド長はきっぱりと言った。


「ネコ戦士殿がフリーザードラゴンから聞いた話を元に、四人のネコ戦士たちの子孫を探しに行った…とご報告申し上げると、それは国を挙げてなすべきことである、と陛下は仰せになったのだ」

え?国を挙げて…?

私が首をかしげていると、

「陛下は、大昔にこの国を救ってくれた四人のネコ戦士たちに、今も感謝と…後悔の念を抱かれているのだ。なのでもしも、その子孫がいるならば何としてでも助けなければならぬとお考えだ」

ギルド長はそう続けた。

そっか…今このルーン王国が無事なのは、四人のネコ戦士たちがモンスターの神様のとこに行って、話をして…ヒト族からも離れて行ったからだもんね…

私はうなずいて

「わかったにゃ。もし子孫がいたら、王様は大切にしてくれるってわかったから、私も王様の気持ちに応えたいにゃ…子孫がいたらの話だけどにゃ…」

とギルド長に言った。

「うむ。子孫が本当に存在するのかどうかはわからぬが、とにかく探索しよう」

ギルド長の言葉に、私はまたうなずいた。

四人のネコ戦士の子孫がいてくれますように…と私は祈った。


旧トーネ王国から旧ゲナン王国までは、そう遠くはなかった。

それでも間で水場を見つけては休みながらなので、また三日ほどの移動が必要だった。

そうして私たちはやっと、旧ゲナン王国跡らしい所に辿り着いた。

旧トーネ王国跡よりはやや狭そうだけど、やっぱり王城跡らしい所もあって、金の食器やくすんで黒くなった銀の食器っぽいのも埋もれていた。

王城は石でできてたっぽいから、壊れた石は残ってたけど、多分木造だっただろう民家の跡はなかった。

旧トーネ王国でも感じたやるせなさが、私を襲ってきた。

「…なんでモンスターの神様は、この国まで滅ぼしたのかにゃ…」

私のつぶやきに、ギルド長が答えた。

「ゲナン王国はトーネ王国の属国だったらしいので、ゲナン王国でもネコ戦士たちはこき使われたのではないかと推察されている」

なるほど、それなら納得できる。

でもやっぱり、一般民間人は巻き添えくっただけじゃ…

と考え始めてから、私は首を横に振った。

そして

「にゃーっ!!誰かいないにゃーっ?!」

と目一杯声を上げて叫んだ。

でも、誰も…何も返事をしてくれなかった。

なにか匂いだけでも…と鼻を上げて匂いを嗅いだら、水の匂いがした。

「ガイさんとエリンさん休ませるにゃ」

私の言葉にギルド長もうなずいて、みんなで水の匂いのする方に向かった。


生活用水の跡みたいなのがあって、それは山から引いてるみたいで、まだきれいな水が流れてた。

ガイとエリンはおいしそうにその水を飲んで、私も前脚ですくって飲んだ。

そしてみんなでお昼ご飯を食べて、ギルド長と私は枯れ草の上に腰を下ろした。

「…誰も…何もいないにゃあ…」

私がため息をつくと、

「うむ。だが、誰も、何もいないことがわかったのは、収穫であろう」

ギルド長はそう言った。

そっか…そういう考え方もあるかぁ…

もう諦めて、ベリー村に帰った方が良さそうだな…

ギルド長にそう言おうとした時、風に乗って、私の鼻に懐かしい匂いが入ってきた。

忘れない。

忘れるはずない。

愛猫モモと同じ、ネコの匂いだ。

モモだけじゃない、見送ってきた他のネコたちとも同じ匂い。

ネコ狂いモフラーの私が間違うはずがない…!!

私は音をたてないように、そっと立ち上がった。

「…いかがいたした?」

話しかけるギルド長に右前脚のひとさし指を立てて見せて、私は匂いの方にそろそろと歩いた。

用水の近くの茂みに小さな穴みたいなのがあって、そこをそっと覗いたら、声がした。

「ニャー…」

…ネコだ…!!

 

「こわれたいし」と入力して変換したら「壊れた医師」と出ました。なんやそれ怖っ!!…うちのパソ、時々とんでもない誤変換をしてくれます。あ、今日もネコはぬくぬく日向で寝てます。

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