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ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第10章 ネコ戦士、四人のネコ戦士の子孫を探す

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10-2 ネコ戦士、滅びた隣国に向かう

「しばらく戻らないなら、色々持ってかなきゃね」

「そうよね。干し肉とかリンゴとかベリーとかさ」

「あと、寝る時に敷く物もいるわね」

三人娘が次々にそう言うと、ジンさんがたくさんの干し肉を、バーサさんがたくさんのリンゴとベリーを、リーナさんが小さな布団を、それぞれ持って来てくれた。

「これはね、うちの子たちが小さい時に使ってたお布団よ」

リーナさんはそう言って、子供用らしい小さな布団を差し出してくれた。

リーナさんの子供達が使ってた布団…そう考えて、私は

「リーナさん、近いうちに王都に行こうにゃ!ジェイたちに会うにゃ!」

とリーナさんに言った。

リーナさんは驚いた顔をしてから、ほほえんだ。

「そうね、久しぶりにジェイたちにも会えたらいいわね」

私はうなずいて、子供用の小さな布団を受け取った。

そして馬の両脇に着けてある大きなカバンに、村のみんなが渡してくれたものを詰めて…

「それじゃ、行ってくるにゃ!カールさん、ニワトリたち頼むにゃ!」

と言うと、カールさんは笑って

「おう、気をつけて行くんだぞ!」

と答えてくれた。

「ギルド長さん、後は頼むにゃ!」

ギルド長にそう言うと、ギルド長は諦めたような顔で

「うむ。重々気をつけられよ」

と言った。

「行ってきますにゃ!」

と、もう一回出立の挨拶をすると

「おお、体に気をつけてな!」

「ネコ戦士の子孫、見つかるといいね!」

みんなは手を振って見送ってくれた。


前にケラーさんに見せてもらったこの世界の地図と、飛行艇に乗って空から見た感じで、滅びた隣国の位置は大体わかってたけど、詳しくはイマイチ自信がなかった。

ホントはバツ村を通ると一番わかりやすそうだったけど、あんな寒いとこを通るのは、馬にも負担がかかるだろう。

…となると、ベリー村と王都を結ぶ街道の途中から、道なき道を行くことになる。

「馬さん、道じゃないとこも走らなきゃかもだけど、大丈夫にゃ…?」

私は急に心細くなってきて、馬に話しかけた。

馬はちょっと考えてから、首を縦に振った。

なので

「ゴメンにゃ…なるべく馬さんが辛くないように気をつけるからにゃ…」

と馬に謝ったら、馬はひひんといなないた。

まかせとけってことらしい。

ギルド長が馬に乗る時は、馬に着けた手綱を持ってたけど、それじゃ私には長すぎて扱えない。

なので手綱は外してカバンに入れて、いつものように馬のたてがみにしがみつくことにした。

「これでいいにゃ?」

と馬に聞くと、馬は首を縦に振ってくれた。

爪を立てないように気をつけないと…と思いながら、私は馬を走らせ始めた。


ベリー村から少し走って、小川のあるところで少し休んでる間にふと見ると、小川の向こうに西に向かう街道の跡みたいなものがあることに気づいた。

そうだ、昔は隣国とこの国を結ぶ道もあったはずだもん。

使われなくなって久しくても、昔ちゃんと整備されてたなら、隣国まではこの道をたどっていけば行けるはずだ。

そう思ったので、私はその街道跡を進むことにした。

「馬さん、この道は古いから、ゆっくり行ってにゃ。私も気をつけて足元見てるからにゃ」

馬に向かってそう言うと、馬は首を縦に振ってくれた。

そして私たちはスピードを落とし、ゆっくりと旧街道を進んだ。

遠くにガレキの山が見えてきたけど、まだまだ距離はありそうだった。

少し進んでは水場を見つけて休み、そうこうしてると日が暮れた。

「今夜はこの辺で休むにゃ?」

馬に聞くと、馬は首を縦に振ってくれたので、馬に着けてたカバンを外して、馬も横になって休めるように準備をした。

そして私は、枯れ草の山みたいな所に、馬と一緒に横になった。

リーナさんにもらった子供用の布団を下に敷いて、装備をつけたまま、私は寝ることにした。

とりあえず装備から出てる前脚や後ろ脚だけ毛づくろいをして、私は眠りに落ちた。


翌朝目覚めると、馬はもう起きてて、近くの小さな池で水を飲んでいた。

どうやらベッド代わりにした枯れ草で、すでに朝食を済ませたらしい。

私は馬に着けるカバンを馬に着ける前に、干し肉とリンゴふたつを取り出して、リンゴをひとつ、馬にあげた。

馬がおいしそうにリンゴを食べたので、私も干し肉とリンゴを食べてから、池の水を前脚ですくって少し飲んだ。

ボウフラとかいないか気になったけど、意外にきれいな水だった。

こうして毎日私たちはゆっくりと進んで、隣国のガレキの山が少しずつ近くなってきた。

ひとりでベリー村を三日も離れるのは初めてだったから、私はちょっと淋しさを感じ始めた。

すると馬が、私の頭に自分の頭をこすりつけてきた。

自分がいるぞって言ってくれてるのかな?

「大丈夫にゃ。ありがとにゃ」

私は馬の頭に、自分の頭をこすりつけ返した。


そして四日目の午前中に、私たちは隣国の跡らしい所に着いた。

見渡す限り、ガレキの山だった。

所どころに雑草は生えてるけど、木は、大昔に倒されたまま朽ち果てていた。

モンスターたちの神は、この国をここまでめちゃくちゃにしたんだ。

私は馬から降りて、ガレキの中を歩き始めた。

大きな石みたいなのが崩れたあたりは多分お城の跡で、金の食器みたいなのが埋もれていた。

きっと、ネコ戦士たちを奴隷にしたこの国の王が使ってたものだろう。

「…自業自得にゃ…」

私はその場に立ち尽くして、ぽつりとそうつぶやいた。

 

最近、ネコにおやつのかつお節をあげようとすると、膝の上で食べようとするようになってきました。甘えてる…というより、床で食べるのが寒い…のか…?

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