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ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第9章 ネコ戦士、己の役割を考える

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9-2 ネコ戦士、話を終える

私にとってはうれしい話だったんだけど、ヒトのみんなにはダメだったかな…と思っていると

「ホントかい?!生き返るのかい?!」

とバーサさんが私に向かって叫んだ。

その表情は恐怖じゃなく、まぎれもなく喜びだった。

「フリーザードラゴンが言うには、アクアドラゴンの体を海に流したから、そのうち水で体が治って生き返るってことだったにゃ」

私がそう言うと、バーサさんは

「そしたら、次に会ったら、ちゃんと話せるってことなんだね…!」

と心底安心したように言ってくれた。

「そうか!!」

「そりゃよかったな!!」

「魚獲ってきてくれとか頼めねぇかな…」

他のみんなも喜んでくれた…まあヘンな意見もあったけど。

なので私は

「魚は獲ってきてくれないかもしれないけど、滅びた国のあたりだけ泳いでてとかは言えると思うにゃ。大昔の四人のネコ戦士ともそんな感じの約束したみたいだしにゃ」

とみんなに言った。

「それなら安心だ、なあ!」

ジンさんが笑ってそう言って、みんなも笑った。


村のみんながいつもの明るさを取り戻して、私はほっとした。

これで大事なことを最後まで話しても大丈夫だろう。

と思ったら、村長が

「…モモよ、このような大切な話をわしらに話して良いのか?わしらはただの村人じゃぞ」

と言ってきた。

「ただの村人じゃないにゃ!私の大切な家族にゃ!だから大切な話も、ちゃんと伝えたいのにゃ」

私がそう言ったら、みんなは目を見開いた後、笑顔になってくれた。

なので私は改めて、フリーザードラゴンから聞いた話を、みんなに伝えることにした。

「この世界はモンスターの方が多くて、ヒトは少なかったんだそうにゃ」

私の言葉に、みんなは、ほう…と、少し驚いた声を出した。

「それで、ヒトは自分たちが生きるためにモンスターだった牛とか馬とかニワトリを家畜にしたんにゃって」

今度はみんな、えっ!と驚いた。

「そこまでは良かったんにゃけど、ヒトの数が増えてきたら、ヒトはモンスターを疎んじ始めたそうにゃ」

そう言うと、バーサさんが

「そんなっ…」

と言いかけて、

「…今も同じような状況だね…」

と申し訳なさそうに言った。

「それで、神様同士が話し合って、獣人族を産みだして、モンスターとヒトの架け橋にしようとしたのにゃ」

みんなは私を見て、うんうんとうなずいた。

…また、神の子!とか思ってんだろな…


「その後は、伝説として伝わってる通りにゃ。獣人族はヒトの社会になじんでヒトのお手伝いとかをして、そのうちにヒト族はモンスターの討伐を獣人族に頼むようになったにゃ」

私が底まで言うと

「…それは…モンスターたちは怒っただろうな…」

とカールさんがつぶやくように言った。

優しい人だ。

賢くて優しいヒトだから、モンスター側の立場で考えることができるんだろう。

私はうなずいて

「モンスターとヒトとの架け橋として産まれた獣人族を、モンスター討伐のために働かされて、モンスターは怒ったにゃ」

と言った。

「そうか…そりゃ、たまったもんじゃねえわな…」

「だな…しかも隣国の王は魔法でネコ戦士たちを奴隷みたいに扱ったそうじゃねぇか…」

「モンスターたちが怒るのは当たり前よね…」

みんなは少し、辛そうな…悲しそうな顔になった。

やっぱり、ベリー村のみんなは、優しい。

私の胸は、あったかいものでいっぱいになった。

「じゃあファイアドラゴンとサンダードラゴンも、ネコ戦士たちと話し合って隠れてたのかい?」

バーサさんがそう聞いてきたので、私は首を横に振って

「ファイアドラゴンとサンダードラゴンは言葉が通じなかったから、ネコ戦士たちに倒されたそうにゃよ」

と答えた。

みんなは一瞬考えてから、ん?という顔になった。

そりゃそうだ。

だって、二頭とも割と最近、私が倒したんだから。


するとケンさんが

「ファイアドラゴンとサンダードラゴンがまた現れたのはなんでだ?」

と声を上げた。

「どっちも卵を遺してて、それが孵って産まれた子供が、私が倒したやつだったって話にゃよ」

と私が答えると

「そうか…そういうことか…!」

とケンさんは納得してうなずいた。

「じゃあ、アクアドラゴンとフリーザードラゴンだけは、ホントは倒されてなくて、大昔から生き続けてきた…ってことなんだね?」

バーサさんがそう聞いてきたので、私はうなずいた。

「そっかぁ。だからフリーザードラゴンは大昔のことも色々知ってて、モモちゃんに教えてくれたのね」

アンナが、ほーっとため息をつきながら言った。

するとマリアが

「なんだかフリーザードラゴンって、神様みたいね」

と言ったので

「神様に最も近い存在だって、自分で言ってたにゃよ」

と私はマリアの方を向いて言った。

「え?神様に最も近い存在って…じゃあモンスターの神様って一体どんなモンスター?なのかしら?」

エマの問いに、私はストレートに答えることにした。

「…山みたいなドラゴンにゃ」

私のひと言に、みんなは凍りついた。

「私が聞いたのは、そこまでにゃよ…」

私はそう付け足したけど、みんなはまだ凍りついたままだった。

この世界の伝説を知ってるなら、凍りつくのも無理ないよね…

 

よそのネコもそうだと思いますが、うちのネコのトイレハイはすごいです。小はそうでもないけど、大をした後はすごい勢いで部屋を飛び出して、家中走り回ります。そんなにすっきりするんだ…といつも感心します。

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