表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第24章 ネコ戦士、雷竜を連れて各地を巡る

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
213/223

24-4 ネコ戦士、雷竜を連れてロナ村に行く

ノアも充分休んだので、私たちは王都からベリー村に戻った。

そしてレイナさんが悩んでいたことをバーサさんに話してみると、

「ああ、そりゃ嫁さんが若すぎるからだろうね」

あっさりとそう言った。

そしてバーサさんは

「この国じゃ大体20歳ぐらいで子供を産む女の人が多いよ。あたしも娘を産んだのは20歳過ぎてからだしねぇ」

と続けた。

なるほど、この世界の女性の体の発育は、私の世界よりやや遅いのかもしれない。

レイナさんが、自分の体が未熟だからって言ったのも、あながち間違いじゃないってことかも。

と考えていると、

「レイナさんはお母さんからそういうの聞いてないのかねぇ?」

バーサさんが首をかしげた。

そういえば、婚礼の儀にはレイナさんのお父さんしかいなかった。

「レイナさん、お母さんいないみたいなのにゃ」

と私が言うと、

「ああ…そうなんだね。娘が嫁に行く前に、母親から伝えるべきことを、レイナさんは聞けなかったんだねぇ…」

バーサさんは、気の毒そうに言った。

それを言うなら、アンナとマリアとエマにも、お母さんがいない。

「バーサさん、アンナたちにはバーサさんから言ってあげてにゃ」

そう言ったら、バーサさんは笑って

「ちゃーんと言ってあるよ。あの子たちも、あたしの娘みたいなもんだからね!」

と言った。

「さすがはバーサさんにゃ!」

バーサさんの優しさに、私は胸があったかくなって、笑った。


私は、カールさんにはレイナさんのことを話したくなかった。

でもどうやらバーサさんが話してしまったようで、

「うちにはいい子がいっぱいいるからなぁ…それにレイナさん、サンちゃんと会って、モモちゃんのことがうらやましくなったんだろうね」

カールさんは、そう言った。

「…カールさんは、私との間に子供が生まれないこと、辛くないにゃ…?」

と恐る恐る私が聞くと、カールさんは

「言ったろ?みんなに子供ができたら、村長はその誰かに継いでもらうからいいんだって。俺はモモちゃんとただずっと一緒にいられるだけで幸せなのに、いい子たちをたくさん持てて、ホントに幸せすぎるよ」

と笑った。

「そんなカールさんと夫婦になれて、私はホントに幸せにゃあ…」

カールさんのわき腹に頭をこすりつけると、カールさんは真っ赤になって

「そ、そうかい?そう思ってもらえたらうれしいなぁ」

と言った。

そしたらジンさんが

「昼間っからいちゃつくんじゃねぇよ!」

と言って、みんなは笑ったんだけど、

「いちゃつくって、なに?」

サンちゃんが首をかしげた。

バーサさんが

「夫婦とか恋人が仲良くするってことだよ」

と言うと、

「ままとぱぱがなかよくしてたら、じんおじさん、おこった…?」

サンちゃんが不思議そうに言った。

「ああ、ジンおじさんは、ママとパパがうらやましいから、すねちゃってあんなこと言うんだよ」

バーサさんが笑ってそう説明したら、

「サンちゃん、じんおじさんといちゃついてあげる」

サンちゃんがそう言った。

「赤ん坊に同情されるのかよ、俺ぁ…」

ジンさんがため息をついたので、みんなは大笑いした。

奥さんを亡くして、アンナが結婚して…ジンさんは淋しいのかもしれない…と私は思った。


翌日、私はサンちゃんとノアと一緒にロナ村に挨拶に行くことにした。

「じゃ、ロナ村に行ってくるにゃ!」

「サンちゃん、ともだちつくってくる!」

私たちがそう言うと、

「うん、気をつけて!ノア、ふたりを頼んだよ!」

カールさんがノアに向かって言った。

”まかせて!”

とノアが鼻をぶふんと鳴らしたら、カールさんにも伝わったようで、カールさんは笑って手を振って私たちを見送ってくれた。


また少し寒くなってきたので、私はサンちゃんを袋に入れようとしたんだけど、大きくなったサンちゃんはもう、袋には入らなくて

「サンちゃん、寒くないにゃ?」

心配してそう尋ねたら、

「だいじょうぶだよ!おうとよりさむくないよ!」

サンちゃんはそう言ってくれた。

そして一時間弱で私たちはロナ村に着き、

「こんにちにゃ!ネコ戦士のモモですにゃ!!」

「こんにちは!サンちゃんだよ!」

と大声で挨拶をすると、なぜかもう村長のキトさんが迎えてくれていて、

「陛下より書状を頂いております。ネコ戦士殿、サンちゃん、ようこそ」

ヒトの言葉を話すサンちゃんに驚くこともなく、笑ってくれた。

するとロナ村のヒトたちもぞろぞろと出てきて、

「おお…これが、いや、この子が…」

「ヒトの言葉を話せるなんて、すごいのねぇ」

と口々に言いながら、サンちゃんを見つめた。

「サンちゃん、ともだちいっぱいほしい。みんな、ともだちになって!」

サンちゃんがそう言ったら、ネコたちもぞろぞろと出てきて

「ニャー!ニャニャ!!」

いいよ、友達になろう!と言った。

…あれ…?

サンちゃんのヒト語…ネコたちにも通じてる…?

 

ネコが、いつもは行かない二階の北西の部屋に行って物陰に隠れてしまったので、まさか…もう死んじゃう…?!と不安になりましたが、しばらくすると一階のリビングに入ってきてエアコンで涼み始めました。もしかして、朝は二階の北西の部屋の方が涼しかった…とか…?高齢のネコと暮らしていると、小さな変化で不安になることが多々あります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ