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ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第22章 ネコ戦士、王都の詳細を知る

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22-9 ネコ戦士、バーサを見送る

「えっ?!王様からって…ちょっと、どういうことだい?!」

いきなり王都に来いと言われて、バーサさんはめちゃくちゃ焦ってた。

「キノコ番のせいでバーサさんが娘さんに会えてないってカールさんが言ったら、王様がバーサさんを王都に招待するって言ったのにゃ…」

王様の仕事が早すぎて、私もびっくりしてたけど、とりあえず事情は説明した。

「ま、まあ王様からのお達しだし、お断りするわけにゃいかねぇよな…」

ジンさんも戸惑いながらそう言った。

するとエマが

「バーサさん。バーサさんの仕事はもう私にもできるわよ。だから、娘さんに会いに行ってらっしゃいよ。前に私たちだけ王都に行った時…お手紙渡した時、娘さん、残念そうだったもの」

とバーサさんに向かって言った。

バーサさんが戸惑いながらも

「じゃ…じゃあ、行ってこようかね…?」

と言うと、ギルド長がうなずいて

「うむ。バーサ殿も王宮に泊まってもらって良いと陛下は仰せだが、いかが致す?」

と言った。

「冗談じゃないよ!!そんなとこ泊まったら、恐れ多くて寝られやしないよ!!あたしゃ娘んちに泊まらせてもらうよ!!」

焦りに焦ってバーサさんが大声をあげたので、みんな大笑いした。

うん、ベリー村に帰ってきた!って感じだ!


バーサさんが着替えとかを準備したり、エマにやるべきことを伝えてる間、ギルド長はガイのひづめの手入れをしつつガイを休ませてたので、

「ガイさん、バーサさんのことお願いにゃ」

とガイに頼むと、

”うむ。任せろ。ネコ戦士殿、ノアのことをよろしく頼む”

ガイはうなずいてからそう言った。

そしたらカールさんがエマからリンゴを一つ買って、

「ガイさん、バーサさんのことをよろしく頼むよ」

とリンゴをガイに差し出した。

”…む、これは、わいろか?”

ガイがそう言ったので、私は吹き出した。

「わいろなんかじゃないにゃよ。ただ、よろしくって言いたいカールさんの気持ちにゃ!」

「…ガイはいつの間にそのような言葉を覚えたのか…」

ギルド長はびっくりしてたけど、

「馬にはヒトの言葉わかるにゃよ。そんな話を耳にしたことがあるんじゃないのにゃ?」

私が笑って言うと、

「…発言には注意せねばならんな…」

ギルド長が大真面目に答えたので、私はまた笑った。

その後バーサさんはカールさんと私が乗ってきた馬車に乗り込み、王都ヘと旅立った。

「あんたたち、体に気をつけるんだよ!!」

旅立つ側のバーサさんがそんなことを言うので、みんなまた大笑いした。


バーサさんを見送るとちょうどお昼頃だったので、私はジンさんに焼き肉とクロたちの肉をもらった。

そして家に戻ると、

「ニャー!!ニャー!!」

クロたちがみんなで私の所に走ってきた。

「ただいまにゃ!!淋しかったにゃ?私も淋しかったにゃ!!」

私はそう言って一匹ずつしっかりと抱きしめた。

あああ…やっぱりネコは最高だ…!!

全員をひと通り抱きしめた後、肉をあげると、みんな喜んで食べ始めた。

あああ、かわいい、いとしい!!

今は私もネコだけど、やっぱり本物のネコはかわいい!!

肉を食べて水を飲んで、みんながそれぞれ前脚をなめて、顔を洗い始めた。

こんな仕草もかわいい!!

私がネコたちのかわいさに悶えていると、傭兵たちが漁を終えて帰って来たようなので、ネコたちとのひと時を惜しみつつ家を出ると、

「ネコ戦士殿、おかえりなさい!」

「今日もまずまずの大漁ですよ!」

傭兵たちが魚の入った網を持って、にこにこと挨拶をしてくれた。

そして

「水竜様がネコ戦士殿を探しているようだったので、ネコ戦士殿は遠くに出かけていると言うと、我々の言葉を理解したようですよ」

と言うので、私はびっくりした。

「アクアドラゴン、言葉の理解早すぎるにゃ…!!」

そういえばフリーザードラゴンもかなりヒトの言葉がわかってきてるみたいだ。

竜族、頭良すぎる…!!


「おっ、ちょっと寒いな」

ジンさんがそう言ったので、これは…と思ったら、やっぱりフリーザードラゴンが帰ってきた。

”シンコンリョコウとやらは終わったのか?”

とフリーザードラゴンが言うので、私は驚いた。

「凍竜さんには言ってなかったにゃろ?なんで知ってるにゃ?」

と聞いてみると、

”昨日、村にそなたがいないので探していると、かーると共にシンコンリョコウに行ったのだと、ばーさが言ったのだ”

フリーザードラゴンはこともなげにそう答えた。

「凍竜さんもヒトの言葉がわかるようになったのにゃ?!」

もうそこまで?!と驚く私に

”も…ということは、我の他にもヒトの言葉を(かい)する者がいるのか?”

とフリーザードラゴンが不思議そうに言ったので、

「走族はみんなヒトの言葉わかるにゃよ。水竜さんも少しわかるようになったみたいにゃ」

私はそう答えた。

するとフリーザードラゴンは、ふんふんとうなずいて

”ふむ…ヒトと共存してゆくからには、我もさらにヒトの言葉を学ばねばならぬな”

と言った。

「まぁあなたたちの言葉はヒト族にはわからないけどにゃあ…」

一方通行っていうのが残念だなぁ…と思ってたら、

”首を縦に振るか横に振るかで答えれば良い問い方をしてくれれば、ある程度会話は成り立つのではないのか?”

とフリーザードラゴンが言った。

…マジで頭良すぎる…

 

昨夜いつまで経ってもネコが部屋に戻らないので心配していました。年も年だし、もしかして…と思いつつ明け方起きて階下に降りてみると、応接間のパソ横の応接セットの椅子の上で寝てました。とりあえず生きてる…と安心してベッドに戻ると、ネコも戻ってきて私の股の間で寝始めました。もしかして、私の部屋が寒かったから階下で寝てたの…か…?

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