表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第22章 ネコ戦士、王都の詳細を知る

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
192/240

22-3 ネコ戦士、珍味を食べる

「この北には、そう広くありませんがニワトリの飼育場もございます。牧場の西の道を北に行くとすぐですので、行ってらっしゃいませ」

牧場主も観光ツアーの一員っぽくそう言ってくれて、私たちはさらに北に向かった。

少し行くと、ベリー村のニワトリ小屋を大きくしたようなのが三棟並んでるのが見えてきた。

「ようこそ、ネコ戦士様、ご夫君様」

養鶏場の主人らしいヒトが挨拶してくれて

「お邪魔しますにゃ」

「よろしくお願いします」

と私たちも挨拶を返した。

すると主人が

「ベリー村でも最近ニワトリを飼育なさっているのでしょう?良い卵は採れていますか?」

と意外なことを聞いてきた。

「卵に何かあったにゃ?」

と問い返すと、

「実は…時折薄い卵のカラがあり、城下街に運ぶ途中で割れたりするのです」

と主人は困ったような顔で言った。

「うちの卵のカラは分厚いですよ?」

カールさんが戸惑ったように言うので、

「エサじゃないかにゃ?」

と、私はカールさんを見上げて言った。

「エ、エサとは?!何か特別な物を与えているのですか?」

主人が食いついてきたので、私は説明することにした。


「ベリー村のニワトリのエサには、モールとかの骨を砕いたのを混ぜてるにゃ。これが卵のカラを丈夫にするのにゃ」

と説明すると、主人は

「モールの骨など手に入りません…」

とがっかりした。

「魚は買わないにゃ?魚の骨でもいいにゃよ?」

そう言ったけど、

「魚は人気があるので、卵を売りに行ったついでに買おうと思っても、いつも売り切れなのです…」

主人は、さらにがっかりした顔になった。

それ以外の骨って…うーん…と考えて、私は思いついた。

「お隣の牧場主さんに言って、牛の骨をもらえばいいにゃ!骨は食べないにゃろ?」

「…そう言えば、骨は焼き物工場に引き取ってもらってると聞きましたが…そうか、その前に少しもらえば…!」

主人の言葉に私は驚いた。

焼き物に牛の骨って…土に牛の骨混ぜたら白い焼き物ができるとかなんとか…

ボーンチャイナ…?

すごい…この世界、やっぱりかなり進んでる…!!

呆然とする私に、養鶏場の主人が笑いかけた。

「ありがとうございます!牧場主に相談してみます。ではこの後は、城下街までの間の下町をご覧になりながら、王宮にお戻りください。お気をつけて!」

…やっぱりこのヒトもツアーガイド役なんだ…


養鶏場を出発してずーっと南下して、元来た道に戻るのかと思ってたら、

「帰りはこちらを通る」

とギルド長が言って、養鶏場と牧場の境目あたりの道を西に入った。

行きに通った南側の道と同じで、たくさんの家々が立ち並ぶ下町を通っていると、少し大きめの建物が目に入った。

すると、そこの門から大勢の子供達が出てきて、声を揃えて

「ネコ戦士様、ご結婚おめでとうございます!」

と言った後、ひとりの子供が花束を持って前に進み出てきた。

「…ジェイにゃ?!」

リーナさんちの一番上の子供のジェイが、花束を持ってにこにこ笑って近づいてきて、

「モモちゃん、久しぶり!カールさんと結婚したんだね。カールさん、おめでとう!学校で育ててる花だよ!」

大きな声でそう言って、私に花束を渡してくれた。

「ありがとにゃ!ジェイ、ちょっと大きくなったにゃあ」

「ホントだ。背が伸びたなぁ」

私たちがそう言うと、ジェイは笑って

「ロイとケイも大きくなったよ!」

と、弟たち…ロイとケイを指差した。

「みんな元気そうで何よりにゃけど…淋しくないにゃ?」

と聞いてみると、ジェイが

「ぼくらは春になる前に父さんと母さんが来てくれて会えたから。バツ村やロナ村から来てる子たちはもう長い間、お父さんやお母さんに会ってないんだし、淋しいなんて言ったら贅沢だよ。それに寮では、最近流行ってる魚も時々食べられるしね!」

と言って、ロイとケイもうなずいた。

いい子たちだ…ホントに、いい子たちだ。

「ティド村が復興したら、魚がいつでも食べられるようになるにゃ。みんな魚食べて、元気で長生きするんにゃよ!」

と言うと、子供たちは

「長生きなんてまだまだ先の話だよー」

と笑ったので、そりゃそうか…と思いつつ、私は続けた。

「魚食べたら頭も良くなるのにゃ!いっぱい食べるにゃよ!」

子供たちはびっくりした顔をしてから、

「食べます!」

「食べる!いっぱい!!」

とそれぞれ言ってくれた。

ホントに素直でいい子たちだなぁ…子供って…いいなぁ…と、私はほっこりしつつ、ちょっとだけ淋しくなった。


下町を抜けると城下街の中央通りに戻ってきて、私たちは王宮へと戻った。

ギルド長がノアとエリンを厩舎に連れてってくれた後王宮に入ると、もうとうにお昼を過ぎていたので、王宮の食堂にはお昼ご飯の準備がしてあった。

私たちは焼いた肉とキャベツと卵とモロコシパンを食べて、リンゴジュースを飲んだんだけど、牧場で聞いた牛の内臓のことが気になってたので、

「王様、私、牛の内臓を焼いたやつが食べたいのにゃ」

私は王様にそう言ってみた。

「おお、そうか。では夕餉(ゆうげ)に出せるよう手配しておくので、カールと共にゆっくりと休むが良いぞ」

王様はそう言ってくれたけど、ちょっと城下街も見てみたかったので、

「お店に行って買ってくるにゃ!ついでに城下街見てくるにゃ!」

と言って、私はカールさんと一緒に城下街に向かった。

徒歩だとちょっと遠いけど、せっかくの新婚旅行だし…と、二人で歩いて坂を下りながら通りの両側の店を見ていると、王宮からそう遠くない所に焼き肉屋台があった。

「牛の内臓の焼き肉下さいにゃ!」

「はいよっ!内臓っていったら、これだな」

店主が渡してくれたのは、多分牛の胃。

焼き肉屋でも時々食べたなぁ…と思い出しながら、

「いただきますにゃ!!」

と、がぶっと噛みついたら…めっちゃ硬い…


挿絵(By みてみん)

 

ネコが布団にもぐる所を初めてまじまじと見ました。掛布団の端に頭を当てて頭でぐんぐん入って行って、中でぐるぐる回って、掛布団が浮いたところから外を見られるように、そこから顔をちょっとだけ見えるようにしてました。こうやって入ってたんだ…と、ちょっと感心しました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ