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ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第22章 ネコ戦士、王都の詳細を知る

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22-1 ネコ戦士、新婚旅行に出発する

傭兵たちも漁が上手になり、私はいつも通りの生活を送りつつ、二日に一回はティド村復興の様子を見に行くついでにアクアドラゴンに会いに行く…というパターンを決めた。

「まだ新婚だというのに、こんなにもうろうろして良いのか?」

とギルド長がお父さん風を吹かすけど、

「カールさんは理解のある夫なのにゃ」

私がそう返すので、ギルド長は半分諦めてるみたいだ。

そんな中、王様から手紙が来た。

「投網の件で王都に来た時、王都の発展に驚いてたみたいだから、ゆっくり王都見物に来ないか?だってさ」

カールさんが王様の手紙を読み上げてくれたので、王都の紡績工場のことを思い出して

「いいにゃあ。ニワトリ飼ってるとことか色々見てみたいにゃ」

と私は言った。

「じゃあ行っておいで」

とカールさんが笑って言ったら、

「ちょっと!新婚なのに夫を置いて旅行に行くのかい?」

バーサさんが呆れたように言った。

やっぱり新婚で妻だけ旅行に行くってのはないかー…

と考えて、ふと私は思いついた。

新婚旅行だ…!!


「私の世界では新婚旅行っていうのがあるのにゃ。結婚したら、まずは夫婦で旅行に行くことが多いにゃ。カールさん、二人で行こうにゃ!!」

と言うと、

「おや、それはいいねぇ!カール、行っといで!」

バーサさんが笑って言ってくれた。

「でも俺は村長だし、そんなに長く留守にはできないよ」

とカールさんが言ったので、

「二泊三日ぐらいならいいにゃろ?にゃ~、いいにゃろ?」

とちょっと甘える感じで、私はおねだりしてみた。

「ま、まあそのぐらいなら…いいかな?」

カールさんも同意してくれて

「カールの留守中はあたしが仕切っとくから安心しな。ニワトリたちの世話もしとくよ!」

バーサさんがそう言ってくれた。

「じゃあ王様にお手紙書いて、宿の予約とかお願いしとくにゃ!」

私はカールさんに紙とペンとインクを渡してもらって、早速手紙を書いた。

「お父さんみたいな王様へ…にゃ!」

いつもの書き出しに続いて

「お招きありがとにゃ。カールさんと二人で新婚旅行を兼ねて王都見学したいから、宿の手配お願いにゃ…でいいかにゃ?」

と手紙の内容を口に出すと、ジンさんが

「王様に宿の手配までさせるなよ…」

と言ったけど、来いって言ったのは王様なんだから、いいよね?


王様に手紙を送ると、すぐに返事が届いた。

なんと、王宮に泊めてくれることになったというので、カールさんはすごく恐縮してしまったけど、

「いいのにゃ!カールさんも王様の息子になったようなもんにゃよ」

と私が言うと、

「…まあ…こんな機会なんてないし…いいか…?」

まだ戸惑いながらもうなずいてくれた。

王都には馬車で来るようにとのことで、ギルド長がガイに小さめの馬車を引いてもらって迎えに来てくれて、ベリー村に着いたら、王都に向けてはガイとノアで馬車を引くように…ってことだった。

そうして王都に出発する朝、

「アンナ、クロたちのごはんお願いにゃ。ネコのトイレはちゃんときれいにしとくから、二泊ぐらいは大丈夫だと思うけど、バーサさん様子を見てやってにゃ」

私はクロたちのことをアンナとバーサさんにお願いした。

「うん、わかった。モモちゃんちにお肉持ってって、お水も取り替えるわね」

「ああ、まかしときな!二人で楽しんでくるんだよ!」

これで安心して王都に行ける…と私はほっとして

「じゃあ行ってくるにゃ!お土産買ってくるにゃ!!」

と言って、カールさんと二人で馬車に乗り込んだ。

ノアはガイと並んで走れるのがうれしいみたいで、

”お父さんの速さに合わせてちゃんと走るから、モモとカールは安心して乗っててよ”

と言った。

こうして私たちは、王都見物の新婚旅行に旅立った。


馬たちの負担にならず速く移動できる小さな馬車は二人乗りで、私たちは向かい合って座った。

「私は一回紡績工場に行ってるけど、カールさんも見てみたらいいにゃ。すごく大きかったにゃよ」

「モモちゃんから話は聞いてたけど、王都にはそんな大きな建物があるんだなぁ」

「この世界にこんな大きな建物があるんにゃって、びっくりしたにゃ」

「王都の東西にあるっていうニワトリ飼ってるとこも大きいんだろうね」

私たちは王都見学ツアーが楽しみで、そんな話をずっとしていた。

出発から三時間ぐらいで馬車は王都に着き、そのまま城下街を通って王宮へと向かった。

「おお、良く来たな。新婚旅行とやら、二人で存分に楽しむが良いよ」

王宮の前で王様が出迎えてくれて、そう言った。

そして

「カールよ、今年は祖父殿を亡くし、辛かったであろう。父も早くに亡くしたと聞いておる。モモと夫婦になったのだから、これからは私のことを父と思い、困った時には頼るのだぞ」

とカールさんに言ってくれた。

カールさんは驚いた顔をしてから、

「ありがとうございます。出来る限り夫婦で、村の皆で頑張っていくつもりですが、どうしてもお力を頼らずにはいられない時には、よろしくお願い致します」

と頭を下げた。

王様はそんなカールさんをほほえんで見つめてから、

「まずは王宮で一休みすることだ。その後、王都をあちこち見学するが良いぞ。王都は広いので、一度で見て回れぬなら、また新婚旅行に来るが良い」

と言った。

「新婚旅行は一回だけにゃよ」

と私がつっこむと、

「おお、そうか」

と王様は笑った。

 

第22章開始です。うちのネコは、私がゲームをしている時には寄ってきませんが、本を読んでいると寄ってきて隣で座るので、私はネコの頭をなでたりします。なでてくれそうな時とそうでない時をちゃんと理解しているあたり、ネコって賢いなぁと思います。

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