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ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第21章 ネコ戦士、国の大事業計画を知る

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21-8 ネコ戦士、ティド村復興を見守る

木の根っこをひっこ抜いて穴を埋めてる途中ぐらいに業者さんが来てたらしくて、

「…こりゃまぁ…すごいもんだな…」

と言いながら、積み上がった材木と更地になったあたりを見ていた。

すると傭兵たちが防壁の階段を下りてきて、

「ネコ戦士殿!我々にもたくさん魚が獲れました!」

「水竜様にも助けられて何とかですが」

と、魚の入った網を指差して笑った。

ざっと見た所、イワシ30ぐらいとアジ30ぐらいかな?って思ったけど、

「業者さんが来てくれてるから、魚を数えて引き渡してにゃ。お金はいったんカールさんに渡してもらうにゃ」

と言って、傭兵たちに魚を数えながら荷台に入れるよう促した。

魚の数を数えるのは、カールさんと業者さんもちゃんとチェックしてて、

「はい、じゃあ890ジロだよ」

業者さんがカールさんにお金を渡した。

「モモちゃん、この金は傭兵さんたちに払うのかい?それともいったん村の運営費にするかい?」

カールさんがそう聞いてきたけど、

「いいえ、我らはまだ練習生の身です」

「ティド村が復興し、ティド村の村民となるまでは、ベリー村のお金にしてください」

「そうです。我らはまだルーン王国の傭兵として給金を頂いている身ですので」

傭兵たちがそう言うので、とりあえずお金はベリー村に入れることになった。

「ティド村の復興はそう遠くないにゃよ。早くティド村のヒトとして魚を売れるようになるといいにゃね」

私がそう言うと、傭兵たちは材木の山と更地に気づいたらしく、

「…なるほど、これは…」

「ティド村の復興はかなり近そうですね」

と笑った。


ベリー村に戻ってすぐに、材木の調達と整地が終わったことを、カールさんが伝書鳩で王都に伝えてくれて、二時間後には返事が来た。

「明日には王都の大工さんたちと傭兵団が来て、建設を始めるそうだよ。でも無理しすぎじゃないかって、王様がモモちゃんを心配なさってるよ」

返事を読み上げて、カールさんが苦笑いをしたので、

「はりきって頑張ったけど、無理はしてないにゃよ。アクアドラゴンもティド村復興を楽しみにしてたしにゃあ」

と私は返した。

私にとっては、力仕事なんてたいしたことない。

大変なのは、ちゃんと家を設計して建てたりするヒトたちなんだから。

「家を新しく建てるの、見たことないにゃ。見てみたいにゃ~」

カールさんを見上げてそう言ってみたら、

「仕方ないなぁ。じゃあ、傭兵さんたちの漁を見たりするついでに、ちょっと工事現場も見てくるかい?」

カールさんは笑って許してくれた。

そしたらジンさんが

「…カールが王様の使い方覚えたと思ったら、モモちゃんは、カールの扱い方覚えたのか…」

と、ぼそっと言った。

「扱い方ってのは失礼にゃよ」

とジンさんに言いつつ、バレたか…と、私は心の中で舌を出した。

カールさん、危ないこと以外は、お願いしたら許してくれるんだもん。

私ってホントに幸せ者だ…と、私は思った。


翌日も私は傭兵たちと一緒に東の海岸に行き、傭兵たちが海に出たのを見届けたんだけど、私たちが着く前にはもう王都の大工さんたちやギルド長たちが現場に到着してたので、工事の様子を見せてもらうことにした。

といっても、ただ見せてもらうだけじゃなく、

「柱はここに立てるのにゃ?」

「はい、お願いします」

ってな感じに、柱を立てるぐらいは手伝うことになった。

「ネコ戦士殿、無理はいかんぞ」

とギルド長が言ったけど、

「無理なんてしてないにゃ。ティド村には、うちのネコたちの子供達もお世話になるからにゃあ。少しでもお手伝いしたいのにゃ」

私がそう言うと、

「うむ…そういうことなら…と言いたいが、やはり無理はいかん」

ギルド長は、いいような悪いような返事をした。

ホントにお父さん気分なんだな…と私は呆れたけど、ちょっとだけうれしくもあった。

「ギルド長さんに心配かけない程度にやるから大丈夫にゃ!」

と言って笑うと、ギルド長は、はーっとため息をついた。

…まあ、あんまり心配かけないようにしようっと。


そう思いつつ、やっぱり私はほぼ全力で手伝ったので、五軒の家の骨組みはあっという間に終わった。

大工さんたちは屋根に使うために材木を薄く削ってたけど、これは私には出来そうにないなと思って、お手伝いは諦めて、大工さんたちの作業を見ることにした。

そうこうしてると

「今日は結構大漁ですよ」

と言って、漁をしてた傭兵たちが工事現場に来た。

網を見ると、ブリっぽい大きいのも三匹入っていて、

「大きいのはまたベリー村で食べますか?」

と傭兵が私に尋ねてきた。

業者さんは昨日と同じぐらいの時間にこっちに来てくれるはずだけど…と考えた私は、ふと思いついた。

「大きいの一匹はベリー村で食べて、二匹はカールさんにさばいてもらって王都で売ってもらうにゃ!」

王都ではイワシやアジを焼いて食べてるらしいけど、ナマのおいしさも知ってもらいたい。

「なるほど、ナマは本当においしいですもんね」

と傭兵が言うと、ギルド長が

「…ナマの魚はそんなにうまいのか…?」

と聞いてきた。

「おいしいにゃよ~。ベリー村に来て食べるにゃ?」

と言ってみたんだけど、ギルド長は

「いや、今夜は王都に戻るので、業者から買わせてもらおう」

と言った。

ギルド長が王都に戻る頃には魚は売り切れてると思うし…まあそのうちベリー村でごちそうしよう、と私は思った。

 

ネコの砂が溜まったので、いつも通り庭に埋めようとしたら、雨が続いたせいでどこまで掘っても土が濡れてて重かったです。ネコ砂を埋めるなら乾いてる方がいいんですが…まあ畑も田んぼも潤ってるし、文句は言えませんねw

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