↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第21章 ネコ戦士、国の大事業計画を知る

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
187/254

21-7 ネコ戦士、ティド村復興に力を貸す

その後、ちょっと久しぶりにフリーザードラゴンがやって来たので、私はいつも通り広場でフリーザードラゴンの角をあっためていた。

「大昔に滅びた海沿いの村をまた作ることになったのにゃ」

と私が近況報告をすると、

”ほう…それは水竜が喜ぶであろうな”

フリーザードラゴンは目を細めて言った。

フリーザードラゴンはきっと、アクアドラゴンが昔のティド村に遊びに行っただけだったってことを知ってるんだろう。

「防壁があるから、水竜さんが東の海岸に遊びに来ても、もうヒトもネコも死なないにゃよ」

そう言ったら、フリーザードラゴンはうなずいて、

”うむ…永らく孤独であった水竜だが、今はそなたやそなたの走族と話ができるようになり、楽しそうだ”

と言った。

「凍竜さんも水竜さんとこ行って話したりしてるにゃ?」

と聞くと、

”うむ。我が行くと、寒いと文句は申すが”

フリーザードラゴンが笑ったので、私も笑った。

フリーザードラゴンと話していると、カールさんが紙を持って広場に来て

「凍竜様、お久しぶりです」

とフリーザードラゴンに頭を下げた後、

「モモちゃん、ティド村の設計図と、集めてほしい材木の大体の量が書いてある手紙が来たよ」

と言って、私に手紙を見せてくれた。


新しいティド村は防壁の分を引いて陸側に足して、元のティド村よりやや陸寄り。

家は一応五軒建てるけど、広く残したとこにはまだ追加で家が建てられるみたいだ。

村の周囲にはベリー村やロナ村みたいな柵を立てて、王都との間をつないでいた旧街道を整備し、そのあたりに門をつける…と、かなり具体的な図が描かれていた。

「私はどこの木を何本切ればいいんにゃろ?」

と言いながら図の下の方を見ると、旧ティド村周辺の木を50本ほど切って欲しいと書いてあった。

そう言えば、大昔に津波で塩水に浸かったらしいあたりにも、今は結構たくさんの木が生えてる。

ていうか、もう旧ティド村の跡なんて全然ないから、まずは木を切って更地にするところからだろう。

翌朝早速、私は木を切って準備をすることにした。

「ちょっと旧ティド村あたりに行ってくるにゃ。傭兵さんたちに魚獲ってもらっとくから、業者さんを海の方に呼んで、カールさんも帳簿持って来てにゃ」

と言うと、傭兵たちは

「了解しました!参りましょう!」

と言ってくれたけど、カールさんは

「えっ?えっ?」

と慌ててた。

そう言えばカールさん、馬に乗ったことなかったっけ…


「ええと…まずは王都に伝書鳩で知らせて、返事をもらってから…だな」

カールさんは慌てて手紙を書いて伝書鳩を飛ばした後、

「俺…馬に乗ったことないんだけど…」

と不安そうに言った。

するとノアが

”カールはエドより軽そうだから大丈夫だよ”

と言ったので、

「カールさんはエドさんより軽そうだから大丈夫ってノアが言ってるにゃ」

私はカールさんに伝えた。

「そ、そうかい?いや、ノアのことは信頼してるけど、俺は馬に乗ったことがないからなぁ」

カールさんはまだ不安そうなので、

「私の後ろに乗って、私にしがみついてたら大丈夫にゃよ!」

と私が笑ったら、カールさんも

「うん、じゃあ頼むよ」

と、ちょっと安心したように笑った。

そしてしばらく待っていると、伝書鳩が返事を持って戻ってきた。

「伝書鳩が帰ってから二時間ぐらいで業者さんが東の海岸に着くそうだよ。じゃあ行こうか」

カールさんが返事を読んでそう言ったので、

「にゃ!行こうにゃ!」

「参りましょう!!」

私と傭兵たちは元気に応じて、みんなで東の海岸に向かった。


東の海岸に着くと、私たちはまず、防壁を越えてアクアドラゴンに声をかけた。

「水竜さん、今日はこのヒトたちだけで魚捕まえるから、危なくなったら助けてあげてにゃ」

と言うと、アクアドラゴンが

”モモは?”

と聞いてきたので、

「私は、ここにまた村を作るための準備をするのにゃ。まだ先だけど、ここにまた、ヒトやネコたちが住むのにゃ!」

と答えた。

”また…ヒトやネコが住むの?”

アクアドラゴンがまばたきをして言った。

「そうにゃ。この壁があるから、もうあなたが陸に上がっても、ヒトもネコも死なないにゃ!」

私の言葉に、アクアドラゴンはうれしそうに

”うん。もうあんまり思い切り陸には上がらない。ここでみんなが魚捕まえるのを見てる”

と言ってくれたので、そんなアクアドラゴンがほほえましくて、私はほっこりした。

「じゃあ、傭兵さんたち、頑張って魚獲ってにゃ!」

「はい!!」

傭兵たちがイカダを押して海に出るのを見送って、私は防壁に飛び乗って、内側に飛び降りた。

「ぱぱっと木を切っちゃうから、カールさん待っててにゃ!」

カールさんにそう言って、私はベリーの実を食べて、エドさんから借りてきたノコギリで次々と木を切りまくり、木の根っこを抜く道具を差し込んで根っこを抜きまくって、木を抜いた跡の穴を埋めた。

あっという間に50本ぐらいの材木を積み上げると、カールさんが呆然としていた。

ひ…ひいちゃった…?と思ってたら、

「まったく…働きすぎだよ…」

と言って、カールさんは私の両前脚の肉球をさわり、

「ケガはないね?無理しちゃダメだよ」

とため息をついた。

心配かけちゃったなと反省しつつ、カールさんの優しさに、私は胸があったかくなった。


挿絵(By みてみん)

 

台風が近づいてるということで警戒してましたが、特に風雨が強くなることもなく、涼しいので快適です。ネコにとってはやっぱり寒いらしく、ベッドで丸くなって寝ていますが…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。