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ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第21章 ネコ戦士、国の大事業計画を知る

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21-6 ネコ戦士、ティド村復興を手伝う宣言をする

「にゃ~…イカダはベリー村で作ったのを使うんにゃろ…?」

私はおずおずと王様に声をかけた。

「ん?おお、ベリー村で作ったイカダを使わせてもらうのだ。使用料を支払うか、買い取ろうぞ」

王様が方向違いな言葉を返してきたので、

「そういうことじゃないにゃ。私、自分でずっと使うと思ってたから、イカダにつけた旗に、私の肉球で大きな肉球を描いちゃったのにゃ…恥ずかしいにゃ…」

私は正直にそう言った。

王様はまばたきしてから

「それは愛らしいではないか。それにイカダを考え付いて作ったのはモモなのだ。モモへの感謝を忘れぬという意味でも、その旗を使い続ければ良いと私は思うぞ」

と笑った。

そしたら四人の傭兵たちも

「その通りです!」

「ネコ戦士殿の思いつきと働きなしには、ティド村復興は決定されることはなかったのですから」

「それに、大昔のティド村にはネコもたくさんいたそうではありませんか」

「ならば、ネコの足跡の旗はティド村にぴったりでは?」

と口々に言ってくれた。

…大昔にはティド村にいた、たくさんのネコたち。

…そうだ!

「来年仔ネコたちが産まれたら、ティド村でも引き取ってくれるにゃ?」


王様は、はっとした顔をした。

「王都でもすでに仔ネコを引き取りたいという願い出は増えているが…なるほど、ティド村にもネコがいたと、水竜殿が申していたのであったな…!」

そう言った後、

「うむ。漁を生業(なりわい)とするティド村ならば、ネコたちも食べるものには困らぬであろう」

王様はうんうんとうなずきながら続けた。

そして

「ティド村の復興計画は、すでに傭兵団にも王都の大工たちにも申し伝えてある。古文書に遺された地図には防壁はないため、防壁で少し狭くなった分、村の敷地を内陸側に広げた設計図を、ケラーと大工たちが作成しておるので、近日中には作業に取り掛かれるであろう…ティド村の子孫である若者たちよ、頼むぞ」

と王様が言うと、

「はっ!!」

「必ずやティド村を復興し、民のため漁をいたします!!」

四人の傭兵たちが王様に頭を下げた。

大昔に滅びたティド村の復興。

この国の歴史的瞬間に立ち会えた気がして、私はわくわくしてきた。

「私も手伝うにゃーっ!!」


「おお、モモも手伝ってくれるのか?だが無理はいかんぞ。そなたはまだ結婚したばかりなのだからな」

と王様が言うので、

「大丈夫にゃ!手伝えることは手伝うってぐらいにしとくにゃ!木を切って運んで柱を立てたりする程度にゃ!」

と私は笑って答えたんだけど、

「…ヒトにはその作業が最も過酷なはずなのだが…」

王様が戸惑ったように言った。

「ネコ戦士には力仕事ぐらいしかできないのにゃ。繊細なことはヒトにやってもらわなきゃにゃ。適材適所ってやつにゃ!」

と言うと、王様は

「なるほどな…ではほどほどに手伝ってやっておくれ。ほどほどに、だぞ」

と念を押すように言った。

「なんでそんなに念押しするのにゃ?」

と私が首をかしげたら、

「北の防壁作りでのそなたの働きを、私が聞いておらぬと思っているのか?」

王様はため息をついた。

…まあ…すっごく働いた…よねぇ…

でも私の場合、ベリーの実があれば、木を切るのも柱を立てるのもあっという間だし。

「短時間でできることだけ手伝うにゃよ」

「うむ。それなら良いよ。頼むぞ」

うん、嘘は言ってない。

ただ短時間全力でやるだけだ。


王宮での話が終わり、私たちはすぐにベリー村に戻った。

「ティド村復興するんにゃって!この傭兵さんたちがティド村に住むんにゃって!!」

村に入ると同時に私は大声で叫んだ。

「えっ?!」

「ティド村復興って?!」

「傭兵さんたち、本格的に漁師になるのかい?!」

びっくりしてるみんなに、私はさらに

「ティド村で仔ネコたち引き取ってもらえるんにゃって!!」

と続けた。

そしたらジンさんが、ばつが悪そうな顔で

「そいつぁ良かった…言い過ぎちまったかと思ってたんだよ…ネコの数が増えることを、悪いことみてぇに言っちまって、モモちゃんを泣かせちまったからなぁ…」

と言ったので、私は首を横に振って笑った。

「そんなことないにゃ!ジンさんのおかげで、ネコたちの将来をちゃんと考えられたのにゃ」

「お?そ、そうか?俺、いいことしたのか?」

とジンさんが言ったら

「調子に乗るんじゃないよ」

とバーサさんがジンさんの頭を叩いたので、みんなで笑った。

 

私の部屋はネコの部屋でもあるので、簡易ドアストッパーみたいなやつでいつもドアを開けてあります。ネコが私と一緒に移動して部屋に戻ると、必ずネコが先に立って、薄く開いてるドアを開けて部屋に入って行きます。必ず右前脚で開けるあたり、ネコにも利き手があるんだな~と思います。

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