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ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第21章 ネコ戦士、国の大事業計画を知る

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21-4 ネコ戦士、ネコたちの行く末に悩む

「ネコ戦士殿、お久しぶりです」

ロナ村の村長、キトさんが迎えてくれた。

「お久しぶりにゃ!なんかネコいっぱい増えてるにゃ!」

と言ったら、キトさんはうなずいて

「そうなのです。ネネをベリー村に連れて行って頂いた後、秋の始めに二匹のメスが四匹ずつ仔ネコを産んだのです」

と答えてくれた。

そして

「本日はどういったご用でいらしたのですか?」

とキトさんが聞いてきたので、

「クロとネネの間に生まれた仔ネコたちが大人になってきたのにゃ。だからまた、お見合いしてもらえないかなって思ったのにゃ」

私はそう答えた。

するとキトさんが

「なるほど、ではまたお見合いさせたいネコを連れていらっしゃいますか?」

とほほえんでくれたので、

「お願いしますにゃ!」

私はほっとしてそう言ったんだけど、正直、うちの仔ネコたちをお嫁に行かせたりするのはあまり気が進まなくて、

「うちのネコがロナ村にお嫁に来るのがいいにゃ?オスメス二匹ずついるんだけどにゃ…」

と言ってみた。

そしたらキトさんは

「いえいえ、ロナ村のネコはもう17匹にもなってしまいましたので、秋に生まれた仔ネコたちのうち、オスメス二匹ずつをベリー村に連れていって頂ければと思います」

そう言ってくれた。

ピンクもジェニーもハイネもオレンジも、私にとっては大切な子たちだ。

四匹を手放さずに済むと分かって、私は安心した。

「じゃあまた、秋に生まれた仔ネコたちがお年頃になったら、お見合いお願いしますにゃ!」

と言うと、

「こちらこそよろしくお願いします」

とキトさんは笑った。


クロとネネの子供達を手元に置いておけることになって、私はうきうきとベリー村に戻った。

「おかえりモモちゃん」

カールさんが笑って迎えてくれたので、

「仔ネコたちのお相手をロナ村からもらえることになったのにゃ!」

私は満面の笑みで答えた。

「そうか、二匹ぐらいはあっちに行かなきゃいけないかと思ってたけど、手放すことにならなくて良かったね」

カールさんがほっとしたようにほほえんでくれた。

するとジンさんが、

「あっちは今、何匹いるんだい?」

と聞いてきたので、

「秋の始めに八匹生まれて17匹なんにゃって。それで、四匹をうちにくれることになったのにゃ」

私は満面の笑みのままで答えた。

ジンさんはちょっと考えてから、

「四匹もらったら、クロたちは10匹になるんだよな?で、つがいは合計で五組になるんだろ?次の春に五組が四匹ずつ子供作ったら…えらい増えるんじゃねぇか?」

と言った。

えーと…五組で10匹で、五組が四匹ずつ産んだら…

「…30匹になるにゃ…?」

私は呆然とした。


一匹のメスが四匹ずつ産めば30匹だけど、六匹産む子もいるかもしれない。

そしたら、30匹どころじゃない。

私の世界で言うなら、多頭崩壊みたいなことになっちゃう…?!

「モ、モモちゃん、大丈夫かい?」

カールさんがしゃがんで私の顔を覗き込んできた。

私は、いつの間にか泣いていたようだった。

「…ダメにゃ…そんなに増えたら…ネコのトイレいっぱい増やさなきゃにゃ…ゴハンもいっぱいいるにゃ…」

色々と現実的なことを考えたら、無理だってわかる。

クロの子供達を手放したくない。

でも、無理だ…

「みんなに迷惑かけちゃうにゃ…」

私が本格的に泣き出すと、カールさんがおろおろして

「ま、まだ春まで時間はあるよ!どうすればいいか、もっと考えよう」

と慰めてくれたけど…でも、無理だ…!!


泣き続ける私に、傭兵のひとりが声をかけてきた。

「あの…国王陛下にご相談なさっては?」

「…にゃ?王様ににゃ…?」

傭兵を見上げてそう言うと、

「ネコはこの国にはほとんどいないのだと聞いております。今やベリー村とロナ村にしかいないということならば、人口も多く家も多い王都に里子に出せば、また大昔のようにネコが増えるのではないでしょうか?」

と傭兵は言った。

「…そうにゃ…ネコは今ほとんどいないのにゃ…ベリー村とロナ村以外でもネコと暮らしてくれるヒトがいたら、ネコは珍しい存在じゃなくなるにゃ…」

ネコたちの行く末に希望の光が見えた気がしてきた私は、

「ありがとにゃ!王様に聞いてみるにゃ!」

と傭兵にお礼を言って、笑った。


私が手紙を書いてカールさんに伝書鳩で王都に送ってもらうとすぐに…二時間で王様から返事が届いた。

「モモちゃん、王様が王都にお触れを出して下さるそうだよ。ネコたちと暮らしたいヒトはいないかって!」

王様からの返事を読んで、カールさんはほっとした顔をした。

そして続けて、

「あと、王様には何か考えてることがあって、今、国の代表者たちと会議をしてる…とも書いてあるよ」

とカールさんは言った。

会議っていうことは、国に関する大切なことだろうけど…なんでそんなことまで私に言ってくるんだろう。

「なんだろにゃ?」

「さあ、なんだろうね?」

私たちは首をひねるばかりだった。

とにかくネコたちのことが何とかなりそうで私は安心したけど、後日王様から知らされたのは、予想外の、国の大事業の計画だった。

 

六月だというのに、今日は最高気温が18度とかいう寒さです。私たちは長袖を着ればそれでいいけど、ネコは服を着ていないので、ひたすら布団にもぐっています。昔うちにいた小型犬は寒くなると、母が編んだセーターを着せてましたが…ネコにセーター着せたら嫌がりそうです。

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