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ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第21章 ネコ戦士、国の大事業計画を知る

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21-3 ネコ戦士、久しぶりにロナ村に行く

お昼休憩の後はイカダに乗って操る練習をしてもらったんだけど、なぜかこれは結構早くコツをつかんだみたいで、

「ネコ戦士殿!何とかできそうです!」

と傭兵たちはうれしそうに言った。

これならすぐにでも漁ができるようになるかもしれないと思ったので、四人がひと通りイカダを操れるようになったところで

「じゃあ一人ずつ網を投げてみるにゃ?」

と言ってみると、傭兵たちは

「はい!やってみます!」

そう言って、先輩順かなんかで順番を決めて、網を投げることになった。

背は高くないけどがっちりした傭兵が最初に網を投げようとしたら、バランスを崩して海に落ちそうになった。

するとアクアドラゴンが頭をこつんと当てて、イカダを止めてくれた。

「あっ、ありがとうございます!!」

傭兵が慌ててアクアドラゴンに頭を下げると、

”モモより大きいからだよ”

と、アクアドラゴンは言った。

「私より背が高いから、ぐらぐらするってことにゃ?」

私がそう聞くと、アクアドラゴンはうなずいたので、

「もっと腰を低くして投げた方がいいみたいにゃ!水竜さんがそう言ったにゃ!」

と伝えると、傭兵たちは驚きつつも

「なるほど…!勉強になります!」

と納得したようにうなずいた。


次に細身の傭兵が腰を落としてうまく網を投げたけど、魚は入らなかった。

「もっと、ぱーっと網が広がるように、投げる瞬間に網から手を放すのにゃ!」

三人目の背の高い傭兵は私の言うとおりにしたけど、やっぱり魚は入らなかった。

最後は背が低くて細身の傭兵で、そのヒトはうまく網を投げて、少しだけ魚が入った。

「そうにゃ!その感じでやってたら、ちゃんと魚が捕まえられるようになるにゃよ!」

とほめると、傭兵はうれしそうに笑って、他の傭兵たちに投げ方のアドバイスをしていた。

でももう太陽は頭上より少し西になってたので、とりあえずここまでだろう。

そう思ったので、私は浜辺に戻ったイカダを押して飛び乗り、網を投げた。

「よっこらにゃ!」

網を引き揚げてみると、いつも通り小さいのが沢山と中ぐらいのがほどほどに入ってたけど、一匹だけ、あのブリっぽい大きいのが入っていた。

今夜は久々のお刺身だ!!

「じゃ、ベリー村に帰るにゃ!」

私がイカダを引っ張って浜辺の木につないだら、傭兵たちが

「そこまで含めての漁なのですね」

と言って、うなずいた。

「そうにゃ。さあ、帰ろうにゃ!」

背の高い傭兵に魚の入った網を持ってもらって、

「じゃあ、またにゃ!」

と右前脚を振ると、アクアドラゴンも右前ヒレを振って

”うん、また”

と言った。


ノアに小さな荷車を引っ張ってもらって村に戻ると、もう業者さんが来ていた。

「今日も同じぐらいかい?すごく良く売れるから、たくさん売ってくれるとうれしいよ」

と業者さんが言ったので、

「今日は大きいのがいるけど、これは村で食べたいにゃ。小さいのと中ぐらいのは、50と30ぐらいずつだと思うにゃ」

と返して、私は大きいブリっぽいのをカールさんに渡し、他の魚を数えて業者さんに渡してお金を受け取った。

業者さんが出発した後、カールさんがブリをさばいていると、

「ネコ戦士殿、これはどうやって食べるのですか?」

と傭兵のひとりが尋ねてきた。

「ナマで塩つけて食べるのにゃ。今夜は魚パーティにゃ!」

と言うと、

「おっ!久々のナマ魚か!酒が進むぜ!」

ジンさんがそう言って、

「あんたはいつでも酒が進むだろ?」

バーサさんが呆れた顔で言ったので、みんな笑った。


ノアも晩ご飯だったから、約束通りリンゴをあげてると、

”…私もほしい…”

”いいなぁ…”

”浅ましいぞ、お前たち”

”だってぇ…”

という声が聞こえてきた。

傭兵たちの馬たちだった。

「バーサさん、傭兵さんたちの馬たちにもリンゴあげたいにゃ。売ってくれるにゃ?」

と言うと、傭兵たちが慌てて飛んできて、自分たちでお金を払ってリンゴを買って、馬たちに差し出した。

「浅ましいぞ、お前たちって言ってた馬さんも食べてるにゃ」

と笑うと、当の馬は咳払いみたいなのをして、他の三頭は笑った。

「さあ、刺身の準備ができたぞ!」

カールさんが魚をさばき終わると、リーナさんが食器の上に次々に刺身を取り分けて、バーサさんがキャベツの千切りをツマのように添えてくれた。

「これはクロたちに」

とカールさんがクロ一家用の刺身を渡してくれたので、家に戻ってクロ一家に差し出したら、みんな喜んで食べた。

仔ネコたちももう、一人前の量を食べるようになっている。

早くお見合いしないとなぁ…と私は思った。


翌日は全身筋肉痛の傭兵たちを休ませて、私はロナ村に行くことにした。

「じゃ、仔ネコたちのお見合いのことお願いしに行ってくるにゃ!」

とみんなに言って、私はノアに乗せてもらってロナ村に向かった。

前に一度、仔馬だったノアに乗せてもらってロナ村に行った時には一時間以上かかったけど、今回は一時間もかからず、あっという間だった。

「お久しぶりにゃ!ネコ戦士のモモですにゃ!」

と声をかけると、村長のキトさんより先に、ロナ村のネコたちが走り出してきた。

「ニャー!!」

と声を揃えて挨拶してくれたロナ村のネコたちは…

なんか、めっちゃ増えてる…?!

 

毎日けっこう寒いので、ネコは布団にもぐったりしてほぼ一日中寝ています。夜は私の股間で暖を取って寝ますし…マジで今年の梅雨は気温低めです。最低気温が20度を切る日が多いあたり、ネコにとってはまだ春先ぐらいの感じかもしれません。

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