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ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第21章 ネコ戦士、国の大事業計画を知る

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21-2 ネコ戦士、漁師を育成する

アクアドラゴンが見守ってくれるおかげで、私のイカダ乗りはかなり上達していた。

最初は浜辺にイカダを置いた状態で傭兵たちにオールの使い方を教えようかと思ってたんだけど、いきなり海に出た方が早く体で覚えられるかと思ったので、私が付き添う形でひとりずつイカダに乗せることにした。

「まずはイカダを水辺まで持って来て、海に押し出しながら乗るのにゃ」

イカダを水辺まで押してきてイカダに乗って海に出てイカダを操縦して…というところまでのお手本を見せると、傭兵たちはうんうんとうなずいたので、私はとりあえずいったん浜辺に戻った。

そして

「さあ、一人ずつやってみるにゃ」

と言うと、

「ではまず、自分から行きます!」

と、背は高くないけどがっちりしたヒトが手を上げて、イカダに近づいた。

そしてイカダを押し出そうとしたけど、なかなか進まなかった。

あっ…これ、私の力じゃないと、一人じゃ押せなかったりする…?

「ゴ、ゴメンにゃ!私なら一人で押せるから、一人でも大丈夫だと思ってたのにゃ!」

と謝ると、その傭兵は

「いえ!自分が非力なだけです!鍛錬が足りず恥ずかしいです…」

と、ホントに申し訳なさそうに言った。

でも…多分だけど、ヒトがいくら鍛えても私ほどには強くなれないだろう。

それがネコ戦士っていう特別な存在なんだから。

「今度は二人で押して、一人が乗ってみてにゃ」

と言うと、さっきのヒトともう一人の細身のヒトが手を上げてから、イカダを押し始めた。

少しずつだけどちゃんとイカダは進んで、海に滑り出した。

細身のヒトが飛び乗ろうとしたら、乗れなくて浜辺で転んでしまったけど、アクアドラゴンがイカダを浜辺に押し戻してくれた。

「水竜さん、ありがとにゃ!」

とお礼を言ったら、

”そのヒト族たちは、たくさん練習必要”

アクアドラゴンはそう言った。

…おっしゃる通り…


「今日はイカダを押し出して飛び乗る練習をするにゃ!」

と私が言うと、傭兵たちは

「はいっ!」

「頑張ります!!」

と手を上げて応えた。

イカダを押し出して飛び乗るのは、タイミングが大切だろう。

傭兵たちは基本的には運動能力は高いと思うから、練習さえすれば、とりあえずここまではできるはずだ…と思ってたけど、これがなかなかできない。

するとアクアドラゴンが

”モモ、そのヒト族たちは、イカダに乗る才能ない”

と言ってきた。

いつのまに才能なんて言葉思えたんだろう…と驚きつつ、私は

「才能なんて関係ないにゃ!」

とアクアドラゴンに言った。

「私が初めてイカダに乗った時、うまく乗れなくて困ってたのをあなたが助けてくれたにゃろ?でも何回も乗ってるうちに上手になってきたのにゃ。練習すれば、みんな上手になるにゃ!」

私がアクアドラゴンに向かってそう言うと、

「ネコ戦士殿も、うまくイカダを操れなかったのですか?」

傭兵たちが目を見開いて言った。

「そうにゃ。イカダが思うように動かせなくて、同じとこでくるくる回ってたのを水竜さんが助けてくれたのにゃ。誰だって最初から上手にはできないにゃよ」

と言うと、

「…そうですね!練習します!!」

「諦めずやりましょう!!」

疲れかけてた傭兵たちは、俄然やる気になってきた。

「とにかくまずは、押して乗るにゃ!!」

「はいっ!!」


朝から昼まで練習して、やっと傭兵たちはイカダに飛び乗るところまではできるようになった。

「お昼休みにするにゃ?」

みんな村であれこれ買ってサンドイッチを作って持って来ていたので、いったんお昼ご飯を食べることにした。

私たちがサンドイッチを食べ始めると、目の前でアクアドラゴンが、その長い首を海中につっこんで魚を食べ始めた。

「水竜さんもお昼ご飯にゃ?」

と私が笑うと、

”モモたちが何か食べてるから、我も食べる”

アクアドラゴンはそう答えながら、魚を飲み込んだ。

いつの間にかアクアドラゴンは私のことを”ネコ”じゃなく、名前で呼ぶようになっていた。

なんだかすごく距離が近くなった気がして、私はうれしくなった。

でも、いつの間に私の名前を覚えたんだろう?

「水竜さん、私の名前、どうして知ってるのにゃ?」

と聞いてみると、アクアドラゴンは予想外の答えを返してきた。

”ノアがモモって言ってた”


…そうだ、一人称はフリーザードラゴンと同じ”我”だけど、なんか話し方は違うと思ってたんだ。

「ノアとも話せるのにゃ?」

私の言葉にアクアドラゴンはうなずいて、

”そこの土…壁?の向こうでモモと話してるの聞いて、頭の中で話しかけたら、話せた”

と言った。

それでノアみたいな話し方なのか…!!と考えてたら、

”ノア、今日は長い間待ってて、タイクツって言ってる”

アクアドラゴンがそう言った。

ああ…いつもは魚獲ったらすぐ帰るのに、今日は時間かかってるからなぁ…

「帰ったら、ノアにリンゴあげなきゃにゃ…」

ぼそっと言ったら、防壁の向こうで

”リンゴ!約束だよ!”

とノアが言った。

「ノア、もうちょっと待っててにゃ」

と言うと、ノアが

”ええー?”

と文句を言って、アクアドラゴンが笑った。

 

いつもは念入りにトイレの砂を掘って用を足すうちのネコですが、たまにほぼ全く砂を掘らずに用を足すことがあります。小ならともかく、大でも時々こういうことがあるので、ネコも気分次第でやり方を変えるのかな~と。それとも間に合いそうにないから大急ぎってこと…???

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