↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第20章 ネコ戦士、ルーン王国で生きる

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
177/262

20-6 ネコ戦士、イカダを完成させる

組み上がったイカダの両端にぴったりになるよう作ってくれたへさきをどう取り付けるか悩んだんだけど、そこはさすが大工のエドさん、金属のかすがいでイカダ本体にしっかり取り付けてくれた。

鉄だとさびちゃうけど、エドさんが用意してくれた銀色っぽい金属のかすがいだとさびないらしい。

「裏にもつけなきゃいけねぇけど…どうする?」

とエドさんが言ったので、私はポーチからベリーの実を取り出して食べて、

「よっこらにゃ!!」

と、組み上がったイカダを垂直に立てた。

「おお、こりゃ助かるぜ」

エドさんはそう言って、イカダの裏側にも、へさきをくっつけるかすがいを打ち込んでくれた。

へさきがしっかりくっついたイカダを元に戻す前に、私はケンさんがモールの皮で作ってくれた旗を柱にくくりつけることにした。

旗の左上と左下に二本ずつ皮ひもがついていたので、私はそのひもで旗を柱に縛り付けた。

インクをつけた私の肉球跡をいっぱいつけて、大きな肉球を描いておいた、私の旗。

「かわいいにゃ!!」

イカダを倒して元に戻し、旗を見上げて私がそう言うと

「そういやモモちゃんは、かわいいのが好きだったな!」

とエドさんが笑った。

できあがったイカダはとりあえず、防壁近くのヤシの木みたいな木に、太い皮ひもで縛りつけておいて…

肉球号の完成だー!!


イカダが完成して、エドさんと一緒にノアに乗せてもらって村に戻ると、ギルド長がガイのひづめの手入れをしていたので、

「ギルド長さん、おかげでイカダ完成したにゃ!」

と言うと、ギルド長は

「うむ。何よりだ。完成したイカダは海岸に行けば見られるのだな」

と言った。

…そうだ、この世界にはカメラもスマホもないから、写真を撮って見せることはできないんだ…

私は、イカダの完成形を紙に描いて、ギルド長に見せることにした。

家に戻って紙の束にペンとインクで絵を描いた私は、それをギルド長のとこに持って行った。

「こんな感じなのにゃ!」

と絵を見せると、ギルド長は

「なるほど、これが海に浮かぶのか…!!ティド村にあったと言われる船は、丸太をくりぬいたものだと古文書に記されていたが」

と言った。

…は?!

ティド村の船って、くりぬき型の舟だったの?!

私は愕然とした。

そしたらギルド長が

「ティド村の舟は何隻もあり、皆で大きな網を引いたようだと記録にはある」

と言った。

ティド村の漁は、地引網漁だったんだ…!!


「それはそれで良さそうにゃ…!」

木をくりぬいた身軽な舟なら、操船技術を磨けば、イカダより小回りもきくだろう。

そしたらティド村の地引網漁も再現できるかもしれない。

と考え込んでたら、

「…まさか、ティド村の舟と同じものを作る気か…?」

とギルド長が言った。

「今はイカダで充分にゃ!あのイカダなら一隻だけでもかなり魚を獲れるはずにゃ!」

慌ててそう返したんだけど、

「…今は…ということだな」

ギルド長が鋭くつっこんできた。

「まあまだまだ先の話にゃ。木をくりぬいただけの舟だとひっくり返りやすそうだから、うまく操れるヒトがいないと危ないだけにゃよ」

と言うと、

「うむ。それはそうだな。飛行艇と同じく、熟練の技術が必要だろう」

とギルド長はうなずいた。

でも、私の心の中には、地引網漁がしたいという気持ちがむくむくと湧き上がっていた。

…まあ技術的に難しそうだから、無理っぽいけどね…

大昔のティド村のヒトたちはきっと、子供のころからくりぬき舟に乗ってたんだろうし。

でなきゃ木をくりぬいただけのカヌーもどきで地引網漁なんて無理だろうな…と私は残念に思った。


「では、私は王都に戻り、陛下にイカダ完成の報をお伝えする」

ギルド長はそう言って王都に戻って行った。

ギルド長を見送っていると、王都の伝書鳩がやって来た。

止まり木にとまった伝書鳩から手紙を取ったカールさんが

「モモちゃん、網が出来たって、王様から知らせが来たよ。(おもり)はさびない金属で王都の鍛冶屋さんが作ってくれたんだって」

と私に向かって言った。

網の完成のあまりの早さにびっくりして、

「早いにゃ!もっとかかるかと思ってたにゃ!職人さんたちが頑張ってくれたのにゃあ」

と言うと、カールさんはほほ笑んで

「うん。頑張ってくれた人たちに報いるためにも、魚が沢山獲れるといいね」

と言った。

…そうだ、問題はここからだ。

イカダをうまく操れるか。

投網をうまく投げられるか。

ちゃんと魚を捕まえられるか。

ルーン王国国民みんな元気で長生き計画は、まだ始まったばかりだ。

「魚いっぱい獲れるように頑張るにゃあ!!」

右前脚を上げて声を上げると、

「おお!!」

「いっぱい獲ろうぜ!!」

とみんな盛り上がって、クロたちも

「ニャー!!」

と大きな声で言った。

クロたちのためにも、魚いっぱい獲るぞー!!

 

昨夜もやや寒かったので、ネコが私の股の間にくっついて寝てました。ネコが股間にいてくれるとすごく安心して寝つきが良くなります。不眠症のヒトにも効くかどうかはわかりませんが、寝付イマイチの私には効きます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。