↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第20章 ネコ戦士、ルーン王国で生きる

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
176/263

20-5 ネコ戦士、イカダ運びに悩む

「…ここでイカダ作ったら、どうやって海まで運んだらいいにゃ…?」

私がぼそっとつぶやくと、エドさんたちの動きが止まった。

「…そういやそうだな…」

「運ぶとこまで考えてなかったぜ…」

ケンさんとエドさんも悩み始めた。

「私の世界では、海辺とか川辺に丸太を運んで、そこでイカダ作ってたみたいにゃ。イカダって本来そういうものにゃ…」

私は、呆然としながらそう言うしかなかった。

するとケンさんが

「村長!どうする?!」

とカールさんに向かって言った。

突然話をふられてもカールさんは落ち着いてて、

「この丸太一本なら、多分ツラーオ一頭より少し軽いぐらいだから、荷車に乗せるなら三本がいいとこだろう」

と答えつつ、考える仕草をしていた。

「モモちゃんは、どこにイカダを運びたいんだい?」

カールさんが聞いてきたので、

「できたら東の防壁の向こうに運びたいのにゃ。アクアドラゴンが上陸しても流されないように、普段は浜辺に生えてた木に結び付けておこうと思うのにゃ」

と答えると、

「…じゃあ俺たちじゃ無理だな。ノアに荷車を引いてもらえば早いんだけど…」

カールさんは、つぶやくように言った。

”ボク、運べるよ”

ノアが声を上げた。

「ノア、運べるって言ってるにゃ」

と言うと、

「えっ?!俺の言葉がノアにわかったのかい?!」

カールさんはびっくりしてた。

「私が北の防壁のとこに行くって言った時、カールさん、私を頼むって言ったにゃろ?あの時もノアにはカールさんの言葉がわかってて、カールさんに頼まれたからって、頑張って走ってくれたのにゃ」

「そうか…ノアには俺の言葉がわかるのか…ありがとうノア、丸太運びも頼むよ」

カールさんが優しい目でノアを見ると、ノアは

”まかせて!”

と言って、鼻をぶふんと鳴らした。

「今のは俺にもわかった気がするよ」

カールさんが笑った。


とりあえず、方針は決定した。

まずはイカダ本体になる九本の丸太を、三回に分けてノアに運んでもらう。

その後イカダのへさき部分ふたつと、真ん中に立てる柱を運び、ケンさんに作ってもらう皮の紐を持って行って、浜辺で全体を組み立てる…といった具合だ。

イカダの組み立ては、建築に詳しいエドさんと、力の強い私でやることになったんだけど、できたらもう一頭、馬がほしい。

「もう一頭馬がいてくれたら、ノアが楽になるし、荷運びも早いんだけどにゃあ…」

私がそうつぶやくと、

「ネコ戦士殿!手伝いに参った!!」

ギルド長の声がした。

「にゃんでギルド長さんが来たのにゃ?!」

と驚いていると、

「もう一頭ぐらい馬がいてくれた方がいいなと思ったから、王都に知らせたんだよ」

カールさんが笑って言った。

そしたらギルド長が

「ネコ戦士殿のおかげで、北の防壁作りはほぼ終わり、私は王都に戻ったのだ。そこにカール殿から知らせが来たので、これは手伝わねばならぬと思い、やって来た」

と、やる気満々みたいな顔で言った。

”ネコ戦士殿、私がノアと共に荷運びをするので安心してほしい”

例の渋い声でガイがそう言ってくれて、

”お父さんといっしょなら、きっとあっという間だよ!”

ノアがうれしそうに言った。

私はすっごくうれしくなって、

「みんなで力を合わせて、イカダ作ろうにゃ!!」

と右前脚を上げて叫んだ。

「おお!イカダを作ろう!!」

「魚を捕まえよう!!」

みんなも応えてくれて、村は一気に盛り上がった。


ギルド長とガイが応援に来てくれたおかげで、イカダの材料運びはスムーズだった。

東の防壁までは馬で一時間ぐらいだけど、ガイとノアに荷車を引いてもらったので、二頭は疲れた様子もなく、村と防壁の間を往復してくれた。

「よっこらにゃ!!」

私は防壁の内側に置いた丸太を次々と防壁の外側に放り投げて、へさきは壊れないように頭の上に乗せて階段を上って降りて、そっと砂浜に置いた。

イカダの材料を浜辺に置いて村に戻ったらもう夕方だったので、その日はそれで作業終了。

ギルド長にはカールさんちで休んでもらって、翌日まで待機してもらうことになった。

そして翌日にはイカダの組み立てのためにエドさんと一緒に浜辺に行くことにしたんだけど、エドさんはひとりで馬に乗れないので、私と一緒にノアに乗ってもらうと

”…エド、重い”

ノアが文句を言った。

「エドさんは大きいから重いけど、ひとりで馬に乗れないから、乗せてあげてにゃ」

私がそう言うと、

”うん。わかってる”

ノアはうなずいてしっかりと走ってくれて、私たちは無事に海岸に着いた。

ケンさんが丸太を結ぶ皮の紐を作ってくれてたんだけど、

「皮は濡れると伸びて、乾くとぎゅっと縮む。最初はなるべくしっかり結べよ」

ケンさんはそうアドバイスしてくれてた。

なのでエドさんと私で皮ひもの両端を持って、できるだけしっかりと丸太を縛った。

イカダの真ん中には柱を立てる穴をあけてもらってたけど、そこに柱を立てる時にも、イカダと柱の隙間は皮で埋めた。

どんどん仕上がるイカダに、私はわくわくしてきた。

魚がいっぱい獲れますように…!!

 

最近朝起きるのが遅くなってたネコが、ちょっと久しぶりに早めに起きて階下に降りてきました。「おはよう」と言うと「ニャニャニャー」と返事をするネコがかわいすぎます…!←

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。