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ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第19章 ネコ戦士、新生活に入る

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19-10 ネコ戦士、無事ベリー村に帰る

アクアドラゴンは私を恨むどころか、お礼だと言ってたくさんの魚をくれた。

「ありがとにゃ!魚、ありがとにゃ!!」

緊張が解けて安心した私が笑顔でお礼を言うと、アクアドラゴンは

”ネコ 魚 喜んだ”

と言って、空を見上げた。

雪と氷の粒が舞い散る中、フリーザードラゴンが浜辺に降りてきた。

そして

”うむ。ネコはそなたの礼で喜んだ”

とアクアドラゴンに向かって言った。

するとアクアドラゴンは

”礼 した”

と言って、私たちに背を向けて海に戻って行った。

「ネコ戦士殿っ!これは一体…?!」

ギルド長が防壁の階段を駆け下りてきたので、

「また凍竜さんに助けられたにゃ」

私はギルド長に向かって笑いかけた。

そしたら

”我が助けたのではない。モモが奴をほとんど傷つけず海に流してやったため、奴はすぐに復活できたのだ。我はそれを伝えてやったのみ”

とフリーザードラゴンが言った。

私は首を横に振って、

「凍竜さんがそう言ってくれたおかげで、水竜は私を恨まなかったのにゃ。ホントにありがとにゃ!」

とフリーザードラゴンにお礼を言った。

ようやく完全に安心できた私に、新たな悩みが生じた。

「…この魚、どうしたらいいのにゃ…」


私が考え込んでいると、ギルド長が言った。

「いつもベリー村に仕入れに行っている業者に取りに来させよう」

仕入れ業者っていうと…

「氷室みたいな荷台の馬車にゃ?」

「うむ。あれならば、ベリー村まで腐らせることなく魚を運べるだろう」

ギルド長はそう言って、また階段を上って行った。

そして馬につけてあるカバンからペンと紙とインクを取り出して手紙を書いて、王都から来た後待機していた伝書鳩にくくりつけて飛ばした。

「馬車がここに来るまでには多少時間がかかるので、その間に防壁の内側に魚を運ぼう。この地は寒いので、しばらく放置しても魚は傷まないだろう」

ギルド長はいつもの冷静さを取り戻していた。

「さっきまで焦りまくってたのににゃあ」

と私が笑うと、ギルド長は咳払いをして

「ネコ戦士殿が無事であったのだから、落ち着いて当然だ」

と言ったので、私はまた笑った。


ベリー村を発ったのは朝早くだったけど、魚を防壁の内側に運ぶうちに日はかなり高くなってきていた。

いくらここが涼しいとはいえ、早くしないと魚が傷むかも…と思ってたら、フリーザードラゴンが魚の所にいてくれて、

”我がいれば魚も腐るまい”

と言ってくれた。

フリーザードラゴン、クーラーどころか冷蔵庫にもなるってすごすぎる。

「ありがとにゃ!迎えの馬車が来るまで、魚を冷やしててにゃ」

しばらく待っていると、いつもベリー村に来る箱型の荷台の馬車がやってきた。

業者さんは時々ベリー村にいるフリーザードラゴンを見てるから、たいして驚くこともなく、

「この魚をベリー村に運べばいいのかい?」

と私に尋ねた。

「お願いしますにゃ。運賃はいくらぐらいにゃ?」

と聞いてみると、ギルド長が

「こたびは我らだけでやるべき防壁づくりをネコ戦士殿にあらかたやってもらったのだ。魚の運び賃は国費より出していただくよう、陛下に申し上げる」

と言った。

それもそうかと私は納得して、運賃は国から出してもらうことにした。

「じゃあ、私たちはベリー村に帰るにゃ!凍竜さん、ホントにありがとにゃ!!また帰ってくるにゃろ?」

と、傭兵たちや大工さんたち、フリーザードラゴンに言うと、

「ありがとうございました!!」

「お気をつけて!!」

”うむ、また近いうちに帰ろう”

と口々に返してくれた。

「さあノア、帰るにゃ!!お願いにゃ!!」

”うん、帰ろう”

私はまたノアに乗せてもらって、ベリー村に向かった。


行きは王都に寄ったけど、帰りはバツ村からベリー村への道を通ったので、行きより短時間で私たちはベリー村に帰りついた。

「モモちゃん!!」

カールさんが走ってきて、まだノアの上にいる私を抱きしめた。

心配かけちゃったな…と申し訳なくなったので、

「アクアドラゴンから魚もらったにゃ!!」

私は目一杯元気にそう言った。

「…は…?」

カールさんが目を見開いてそう言ったら、ジンさんが

「アクアドラゴンに、魚獲ってきてくれとか言えねぇかって前に言ったけど…ホントになったんだな…」

と、呆然とした顔で言った。

そういえば、そんなこと言ってたっけ。

「いつもの業者さんが氷室の荷馬車で魚運んできてくれるから、待っててにゃ!」

私が笑ってそう言うと、

「魚なんて高級品だよ!」

「どうやって食べるのかねぇ?やっぱり焼くのかい?」

「私、食べたことないわ!!」

みんなが騒ぎ始めた。

「焼いてもいいし、大きいのは身を小さく切って、ナマでもいいにゃ。みんなで食べるにゃ!!」

と言うと、みんな、おおっ!!と盛り上がった。

アクアドラゴンからもらった魚で、今夜は魚パーティだ!!

 

これにて第19章終わりです。うちにはグッピーもいるんですが、ネコとはほぼ良好な関係です。一回だけ、朝起きたらグッピーが床に落ちて死んでたことあったけど…ネコが前脚で捕まえて放り出したのかもしれないけど……良好な関係…か…?

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