死神さんとネチョネチョ納豆ご飯‥
僕はお腹が空いて、目が覚めた。太ももが心地よく、寝入ってしまったみたいだ、
死神もいつの間にか、眠ていたみたいだ、
「死神さんもご飯食べるかい?」
「はい‥いただきます‥」
無表情のくせに、晩御飯は食べるんかい‥
生活保護を受けたばかりで、お金が無いので、ご飯と納豆しかない。
僕はご飯を装い、死神の分も、ご飯を持った。
「すいません。納豆しかないけど、大丈夫ですかい?」
「いただきます。私達は死神はご飯を取らないですが、これはお供えものとして、頂きます。」
ちゃぶ台にご飯と納豆を並べた。
実に奇妙な光景だ、人間と死神が一緒の食卓にすわるなんて、納豆の糸が、死神の長い金髪の髪に絡まった。
「あの?黒いローブ暑くない?」
「私達は暑さや寒さを感じません。」
「あの‥死神さんはいろんな人にこうやって‥」
「お醤油取ってくださらない?」
「あ、はい‥」
肝心な質問はいつも、はぐらかされてしまう。
ネチョネチョと、納豆が死神さんの小さい唇の中を泳ぐ‥僕はそれを見つめている。胃袋はあるんだろーか?腸はあるんだろーか?
ウンチは?オシッコは?トイレに行く姿も見てない。
無表情の死神さんは何を考えてるのか分からない。ただいまも、ジッと僕を見つめて、納豆ご飯を咀嚼している。目線があっても、気にしてない、僕はダンダンと死神さんが本当、大きいドール人形かなんかに見えてきた。
僕は、手を伸ばして、ほっぺたを触ってみた。なにも抵抗しない。今度は咀嚼している、唇に触れてみた。納豆で艶のある、唇はヌルヌルしていた。
「死神さん‥触られて嫌じゃないの?」
「‥‥。お好きにどうぞ‥」
気にもせず、ひたすら納豆ご飯をせっせと口に運んでいる。
キスをしてみたい。僕は彼女が出来たことないから、39歳にして、ファーストキス‥それが死神でも妹でも気にはしない。とにかく唇を重ねてみたい。




