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神に抗う者達の天地開闢物語  作者: ゼツボウ君
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戦闘開始

<では転生者を炙り出すためにあなた達に働いてもらいますよ。>

生命の神は理性を奪い取った魔物達を王国に向けて解き放つ。

魔物達は理性を失ったために体内の武器を使用したエネルギー攻撃は使用できなくなっていた。

しかし生命の神の力を分け与えられたために以前よりはるかに強い力を持った存在に生まれ変わっていた。

<さてと、万が一本当に連れてくる可能性もありますからね、私はここで待つことにしましょう。>


〜王宮内〜

「それじゃあ、レミア、俺に変身能力のエネルギーを分けてくれ。」

(さっきの声の件についてはたしかに気になるをやはりレミアが国を空けるのは危険だ。)

「でも…」

レミアは未だに俺の作戦に納得がいってないようだ。

しかし、ゆっくり議論してる時間は無いような気がする。

サラノーセに行くだけ行ってリーサちゃんは既に死んでいた、なんて事が無いと言い切れない。

想像したくもないがな。

レミアは軽く唇を噛み、一歩一歩俺に近づいて来た。

そして手を伸ばして俺に…

「お待ち下さい!」

キスする直前にミーテェルが待ったをかけた。

「反乱軍が王国に近づいております。しかもこれは…」

ミーテェルによると反乱軍の魔物達はまるで理性を失ったゾンビのような雰囲気をいているらしい。

「理性がないだって?一体何が…」

「私も理由は分かりませんが、凄いスピードでこちらに向かっております。」

レミアがまだ国にいる間に攻めて来た。

反乱軍の魔物達は理性を失っており、ミーテェルの様子から察するに魔物達の戦闘能力が想定されているものより遥かに超えているようだ。

(さっきの声の奴が何がしたのか…)

<訳が分からないが、リデーノ!>

<はい!>

俺はリデーノに戦闘を苦手とする魔物や年寄り、女、子供をどこか安全な場所に非難させるように伝えた。

<分かりました。転送の準備を始めます。>

リデーノはもしもの時のために、前もって国内全ての魔物に自らのエネルギーの一部を分け与えていたようだ。

<だが、魔物達の転送場所は安全な場所なのか?>

<はい。反乱軍でも知り得ないかと存じます。>

それなら安心だ。

俺は早急な転送の準備を頼んだ。

<承知しました。>

リデーノはその場に腰を下ろし、両手の掌を合わせて目を閉じた。

<ミーテェル、リデーノは転送準備の間無

防備らしいから、その間側に付いていてやってくれ。>

ミーテェルの千里眼なら、もし反乱軍が王宮内に侵入しても、そのことにいち早く気づくことができるからな。

<仰せのままに。>

<よし、レミア、レザネルグ行くぞ!>

俺達は2人を部屋に残してラザイト(国中に異変を伝える放送室のような場所)に向かった。


-王国の全国民に注ぐ、反乱軍が国を目指して近づきつつある。戦闘に自身がある者は王宮の前に集まってくれ。それ以外の力に自信のない者や女、子供、はリデーノが転送の準備をしているから、後のミーテェルの指示に従ってくれ。-

(なんでレミアやレザネルクではなく、俺が指揮をとってるんだ…?)


<リデーノ、彼ならディモンの代わりが務まるかもしれませんね。>

<人間を魔物の問題に関わらせたくなかったんじゃなかったのか?>

<えぇ。ですが、彼を見ているとどうしてもディモンと姿を重ねてしまうんですよね。>


今より50年前、ゼラファーには2つの国があった。

その内の1つはレミアを女王とする、いわゆる資本主義国、もう1つは国王の存在しない絶対社会民主主義国。

この社会主義国の兵士達が後の反乱軍メンバーとなる。

社会主義国の魔物達は全ての生き物は平等に扱われるべし。という理念を信仰していたので、レミアのような国王の存在は否定し続けていた。

ある日、社会主義国は突然戦線布告し、一斉に攻撃を仕掛けてきた。

これを機に両国の国取り戦争が始まった。

この頃ディモンは幹部ではなく、国を守る兵士として戦場に赴いた。

彼は<同じ魔物間で殺し合いをするなんて間違っている!>と言って敵国の兵を戦いはしたが、1人として殺すことはなかった。

しかし敵国の兵士の攻撃は止むことがなく、次々と仲間は殺されていった。

敵兵を弁解することは不可能と悟ったディモンはその後戦闘を行うことはなく、国民を守ることに専念した。

やがて戦争はレミア軍の勝利で幕を閉じた。

ディモンの得意技はブラックホールとダークテリトリーだった。

レミアのエネルギーを与える能力でダークテリトリーを国民に移すことで、国単位で行われた大戦争にも関わらず、国民の死者はほぼ0だった。

その戦争後、国内で死者が少なかったのはディモンのおかげだと大体数の国民から支持を受け、ディモンは幹部の一員となった。

ちなみに生き残った社会主義国の国民はディモンの強い意見により処刑されることはなく、今現在でもレミアの国の中で共に生活している。


<たしかに国民の命が最優先だという考え方はディモンのそれと似通っているな。>

<…ごめんね、変な話を持ち出して。転送に集中して。>


〜王宮前〜

俺の放送を聞いて、国内の強者達が王宮へ集まって来た。

俺は戦いが始まる前に自分の考えを2人に伝えておくことにする。

これはあくまで予想の段階だが、魔物達は誰かに理性をはぎ取られたのだ。おそらくさっき俺に話しかけて来た奴に。

<ではここに向かっている反乱軍は…>

<レミアの命を狙うためではなく、俺に話しかけて来た奴の操り人形になっているだけだ。>

そして魔物達の理性が消えているということはベテルにやって来ていた魔物と同じ除隊ということになる。

つまり、あの黒いマントの奴が裏で動いている可能性が高い。

<シュウヤの故郷を襲わせた奴が?>

<あぁ、俺は奴を絶対に許さん!…だからレザネルク、後を任しても良いか?>

俺はレミアと2人でサラノーセに向かおうと考えていた。

それでは国が手薄になってしまうが反乱軍の魔物達程度なら国の兵士と幹部達でなんとかなるだろう。

<それと、2人に頼みがある。>


それから数分後リデーノの能力が発動し、魔物達は一斉に避難所に転送された。

国に残ったのは、幹部達3人と兵士、力に自信のある国民だけとなった。

俺とレミアはサラノーセに向かい、国の指揮はレザネルクが取ってくれた。

<戦闘員諸君!反乱軍からは出来るだけ距離を取って、遠距離技で攻撃しろ!>

理性のない魔物は体内に取り込んだ武器を使って能力を発動させることは出来ない。

従って理性のない魔物は接近戦を重視する。

一部、炎などを吐き出して攻撃してくる奴もいるが、その性能や威力は本来のモノより格段にスケールダウンするので、遠距離戦技で敵を攻撃するのが効果的なのだ。

<いいか!己や仲間の命を最優先に行動しろ!死者は愚か怪我人すらだすな!>


ウォオオオーー!!!


(後はよろしくお願いします。レミア様、シュウヤ様。)


その頃俺とレミアは全速力でサラノーセを目指して疾走していた。

「シュウヤ、そこの道を左。」

「おう!」

(仮に奴が動いているなら…今度こそ絶対に逃がさん。)

かなり怒になって疾走する俺を後ろで飛んでいたレミアが心配そうに見つめていた。

「シュウヤ…」


それから数分後、レザネルク率いる王国軍は国にたどり着いた魔物達と敵対した。

<デカいな。>

戦闘が始まると本能で察した魔物達は咆哮を上げた。

<本当に理性を失っているようだな。>

王国軍はレザネルクの指示通り反乱軍、だった者達から距離をとって身体に武器を装着した。

<よし、行くぞ!>


オォオーー!!

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