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神に抗う者達の天地開闢物語  作者: ゼツボウ君
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次元跳躍

今回はサラッと書きました。

短い内容なので最後まで読んでいただけると幸いです。


俺達は家を出て裏山の奥地へとやってきた。

聞くところによると、特定の入り口からでしかゼラファーには行けないらしい。

しばらく歩いて行くと、見通しの良い場所にやって来た。

「あそこから次元道に入るわ。」

そう言ってレミアが指差したのは山の中に突然現れた崖だった。

「あそこからって、飛び降りるのか?」

「そう。私の先祖が作った特殊な入り口があってね。特定のエネルギーが接近したら、自動的に開くようになっているの。」

どうやって作ったのかは知らないが、すごい仕掛けだ。聞くところによるとその特定のエネルギーとやらが入り口に近づくと次元穴が開き、離れると自動修復されるのだと言う。

どうりでNEOが見つけられないわけだ。

「それじゃいくわよー」

「お、おい」

ボーッと考えこどをしている俺を見て、焦ったくなったのかレミアは俺の手を掴んで崖から飛び降りた。

人生で初めて身投げをした。毎秒9.8メートルの加速だったか、中々の速度だ。この前のジェットコースターよりよっぽど速い。

飛び降りてから10秒後、今俺達は時速353km程で落下しているわけだが、次元穴が開く様子はない。

「おいレミア、まだ穴は開かないいのか?」

「もう少しよ。」

いやもう少しで地面と激突なんだが…(汗)

流石に痛いよな〜。

俺達はそのまま落下して行き、いよいよ激突!と思ったが、その直前で次元穴が開いた。

説明しておこう。次元道では人間の定義した物理法則は成り立たない。

俺達は最終的に時速420km近い速度で落下していたわけだが、次元道に入った瞬間にピタッと動きは止まって、停止状態となった。

俺はレミアに連れられ次元道を進んだ。その先の道はまるで侵入者を拒んでいるかのように、巨大な迷路のように複雑に入り組んでいた。

「そうそう、ここの迷路、出口を間違えたらあの世にも続いているって噂だから、しっかりとついて来てね。」

「まじか」

次元と次元とを結ぶ道なので、出口が複数あるというのは理解できる。分かりやすく言うなら学校の教室がベテルやゼラファーで、廊下が次元道といったところだ。ではあの世という教室には入らないように注意しないとな。

「片時もお前から目を離さないようにするぜ。」

「なら腕でも組む?」

「遠慮します。」

(男が女の腕に摑まってるカップルなんて見たことねーよ。ってかカップルでもねーしな。)

それにしても大きな迷路だ。入口の仕掛けを含め、今まで人間がゼラファーにたどり着けなかったのも納得できる。

その後15分ほどの時間が経過し、レミアが口を開いた。

「もうすぐ着くわ。」

いよいよだ。ようやく魔物の世界がどういうモノなのかが分かる。

そうして俺達は迷路の最も奥にやって来た。そこには1つの扉があり、レミアはその扉を開いた。

中に入ると、そこはベテルで言うところのレストルームほどの広さの部屋で、床に何かの紋章が記されていた。

レミアはその紋章に手をかざし、何かのエネルギーを流し込んだ。

「私に掴まって。」

俺はレミアの肩にそっとふれる。

「ビットコンディションオールクリア。テレポートレディネス。スリー、ツー、ワン、ゼラファーカモン!」

レミアがそう叫んだ次の瞬間、周りの景色が変わった。

目に入るのは山と川、そして広大に広がる野原。

「ここがゼラファー…」

どことなく俺の故郷と似ていた。空気も綺麗でとても静かな居心地のよい場所だった。ただ1つ気になるとすれば、空が赤いことくらいだ。

「イメージと全然違ったわ。」

「でしょうね。さっ、王宮に案内します。」

俺はレミアに連れられて山道を下り、王宮へとやって来た。

「!?!デカッ」

そこにはなんとも立派なお城と城下町が建っていた。お城といってもベテルにあるやつとは比較にならないくらいデカイ。高さは大体1kmくらいあるかな。

俺達は城に入るべく、城下町入口の門までやって来た。するとそこには門番のような1体の魔物が立っていた。

(ん?あいつは…)


「お帰りなさいませ。女王様」

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